買うと高価な高級魚ウナギは、実はとても身近な魚でもあります。今年は自分でエサを捕まえて、天然ウナギを釣りに行ってみましょう!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・杉浦永)
ウナギ狙いのぶっこみ釣り
ウナギはミミズ、アケミガイ、小魚、エビなど、さまざまなものをエサとして食べます。自分の好みや、その地域に合ったエサで、狙いのポイントに投げ込んでアタリを待つだけです。
また、ウナギは川の上流から河口、さらには海にまで生息しており、都市河川などにも見られます。意外と身近な場所で狙える魚なので、ぜひチャレンジしてみてください。
ウナギ釣りの魅力
ウナギ釣りの魅力は、なんといっても「のんびりと釣りを楽しめる」ことです。

ルアーフィッシングでは、投げて巻いてを繰り返すことが多く、移動も多いため忙しないスタイルになりがちですが、ウナギ釣りの場合はエサを投げて放置しておくだけ。竿先を見ながら、のんびりと“待つ釣り”を楽しむことができます。
ウナギ釣りのポイント
ウナギ釣りのポイントとしては、水門や滝など水の流れがあるエリアを選ぶのが効果的です。川の流心(流れの中心部)などは、ウナギが夜にエサを求めて回遊する傾向があるので、特に狙い目です。
また、小さな滝があるポイントは酸素の供給量が多く、行き止まりになるためウナギがUターンしたり、そこでエサを捕食する場所になることも多く、非常に有望なポイントです。
ウナギ釣りのタックル
使用するタックルは、振り出しタイプのベイトタックルにナイロン5号を巻いたセッティングで臨みます。

ベイトリールを使う理由としては、竿を竿受けに立てた状態でアタリが来た際、竿が吹っ飛んでしまうことがありますが、スピニングリールの場合、スプールエッジが傷ついてキャスト不能になる恐れがあるためです。こうしたトラブルを避けるためにも、筆者はベイトリールでのウナギ釣りをおすすめしています。
エサのミミズの採り方
ウナギを釣りに行く前に、まずは釣りエサを確保しましょう。

エサの採り方としては、公園などにある枯れ木の下を軽くどかしてみてください。

枯れ木の下にミミズがたくさん生息していることもあります。もし見つからない場合は、周囲にミミズのフンがないか確認しましょう。ミミズのフンは自然の土よりもコロコロしていて、丸みを帯びた形状をしています。

いざウナギ釣りへ
5月23日、天気は曇りでした。雨が降る前日ということもあり、風もなく釣りがしやすい一日でした。これはあくまで筆者の経験則ですが、雨の前日はウナギの活性が上がりやすく、爆釣することが多い印象があります。
エサの刺し方
エサは針に対してまっすぐに頭から刺すのがポイントです。まっすぐに刺さないと、エサが針に絡んで団子状になったり、食い込みが悪くなってしまう原因にもなります。

投げ込むポイント
投げ込むポイントは、水門の際やオーバーハングの下、竹杭などが刺さっている場所など、目で見てわかる障害物や地形変化のある場所を選びましょう。そうすることでポイントを絞りやすくなります。
水門エリアから釣りスタート
ミミズを針に刺して、ラインが絡まないように気をつけながら四方八方に投げ込んでいきます。

まずは水門エリアから調査を開始しました。水門は水をせき止めたり排出したりする場所で、水の動きがあるため、ウナギがエサを待ち構えて潜んでいることが多いです。
アタリなく移動を決意
夕まずめのタイミングでアツいはずだった水門エリアですが、開始から30分ほど経ってもアタリがなかったため、移動を決断しました。
ウナギ釣りは時合いが重要なので、待っていれば釣れることもありますが、筆者はせっかちな性格なので、アタリがなければ30分以内に次のポイントへ移動するようにしています。
滝があるポイントに移動
次に移動したのは、滝があり酸素供給量の多いエリアでした。梅雨時期の滝まわりの浅場には、ナマズやギギといった外道も多く生息しているため、注意が必要です。ナマズはヒットしてからの引きが非常に強いため、竿を水中に引き込まれないように気をつけてください。

待望のウナギがヒット!
移動後、仕掛けを投入してわずか数秒で竿先が大きく揺れ、アタリを確信しました。しっかりと飲ませたタイミングでアワセを入れて、見事ウナギをゲット!

そこからの約2時間は、同じパターンで連続ヒットが続きました。やはり釣れる場所では、エサを待ち構えているかのように、投げればすぐに釣れる印象が強いです。
2時間でウナギ27本と入れ食い!
移動したポイントで、21:00~23:00のわずか2時間ほどの間に、なんと27本のウナギをキャッチすることができました。

中には小型の個体も混ざっていたため、撮影後にリリースしました。
天然ウナギは、自宅で泥抜きをしてから開きにし、炭火でじっくりと焼くことで、とても美味しくいただくことができます。

<杉浦永/TSURINEWSライター>