千葉県我孫子市の手賀沼公園でテナガエビ釣りを楽しんだ。捨て石の穴を丁寧に探って仕掛けを入れると、抱卵したメスやハサミの長いオスが次々に登場。

曇天の朝マズメが好機で、釣果は12尾と上々。リリース前提で楽しめる、初夏の風物詩が今季も始まった。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

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手賀沼公園でテナガエビ釣り

5月20日(火)、千葉県我孫子市にある手賀沼公園に今シーズン初めてテナガエビの様子を見に出かけた。

7時過ぎ、公園の先端部にある公園岬に到着。曇りで少し蒸しっとする陽気。すでに大勢の釣り人が竿を出しており、大半はフナ、コイ狙い。エビ狙いの人は岬南側に1人いて早朝から釣って10尾ほど持っていた。

手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
手賀沼公園ポイント略図(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

期待して公園岬西側、親水護岸寄りの場所で竿を出す。水量は多めで、水色はクリア。水面は鏡面状態のため、ポイントの底石の穴がよく見える。穴の水深は50~70cmほど。

手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
公園岬西側の親水護岸寄りのポイント(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

当日のタックル

タックルは1.5mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリは細地ソデ1号、ハリスは0.4号5cmで、チチワ結びでミチイトに接続。ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個ヨウジ止めし、すべてのウキがゆっくりと沈むよう板オモリを巻く。

エサは赤虫1匹を通し刺しにしてハリ先を出す。

捨て石の穴狙いで本命ゲット

ウキ下50cmで水面下10~15cmの位置にウキが沈む。竿いっぱいに振り込み、仕掛けを前後左右に動かして捨て石の穴を見つける。

穴に仕掛けを投入ししばらく待つ。するとウキがユラユラと動きゆっくりと水中深く消えていく。ここでミチイトを軽く張り竿を静かに上げると、ピチッ、ピチッとしたエビ特有の引きが手元に伝わる。体長6cm、全長11cmのハサミの短いメスが上がる。抱卵しており、腹が黒く膨らんでいる。

続けてゆっくりと水中を横移動するアタリを取ると、コツコツとした感触。竿から重みが伝わり完全にハリ掛かりしたのがわかる。エビに違いないと思い、慎重に抜き上げる。

すると両腕を大きく広げ、尻尾をばたつかせた飴色の物体が出現。体長6cm、全長12cmのハサミの長いオスで、脱皮したばかりの個体のようだ。

がっしりとハリ掛かりしており、挟まれないようにハリを外すのに苦労した。

手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
捨て石の穴を狙う(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

曇天時や朝マズメが狙いめ

9時過ぎ、晴れて風が吹きだすと波立ってきたので、水深50cmに満たないヘチの石の間を探る。するとアタリがひん繁に出てハゼの仲間のチチブやクチボソに交じって体長4~6cmがぽつぽつと釣れた。

10時過ぎ、アタリが遠くなったので納竿。釣果は体長4~6cmテナガエビ12尾。このうち抱卵したメスがほとんど。そのほかクチボソとチチブが多数だった。

手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
手賀沼公園のテナガエビ釣りで抱卵メス含む12尾手中【千葉】朝マヅメにヒット連発
抱卵したメスが主体(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

手賀沼公園のテナガエビはまだはじまったばかり。これから梅雨に入ると数・型ともよくなってくるので今後が楽しみだ。曇天時や朝夕マヅメが狙いめ。

なお、同池のテナガエビは放射線の問題があり食用に適さないので、リリースを前提に楽しみたい。

▼JR常磐線我孫子駅南口から徒歩約10分。

車はR6~R356~公園坂通り利用で手賀沼公園へ。車は常磐道柏IC~R16~R6を取手方面へ。台田信号を右折し突き当たりの信号を左折。手賀沼ふれあいラインを東進し手賀沼公園駐車場(50台収容6時~21時30分)へ

<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年6月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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