梅雨の時期へと近づいてきたこの季節。じめじめとしていて過ごしにくい日々を送る季節ですが、ナマズ釣りにとっては最高のコンディションを作り出す季節でもあります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・泉陽登)
葛西用水路近辺でナマズ調査
今回向かった先は葛西用水路。埼玉県・東京都の東部を流れる用水路であり、見沼代用水、明治用水とならぶ日本三大農業用水路の一つです。暖かくなると水量が増していき、様々な魚たちが泳ぐ場所でもあります。
ナマズがいるかどうかの確認という名目で向かいましたが、他の魚もいるかどうかも兼ねた釣行となりました。以前はタナゴや小ブナといった小魚たちが賑わいをみせていたので、期待に胸を運ばせながら現地へ。
ブラックバスにブルーギル
現地に到着し川を覗いてみると、30cm程のフナたちが泳いでおり、その横を優雅に泳ぐ大型の鯉を目視。依然と何ら変わらない様子に一安心……とはいきませんでした。
フナや鯉が泳ぐことを確認しその場から離れようとした際、尾ビレが黒い小さな魚体が1匹通り過ぎていくのを見たのです。見間違いかと思い再度確認すると、その正体は以前見ることはなかった“ブラックバス”でした。
一体どこから来たのか分からないまま、別の場所へと向かうとそこには別個体のブラックバスの姿が。自分が見知っている葛西用水路かと思いきや、以前には存在しなかった魚がいて正直困惑しました。
そしてその場から少し離れ、水草が生えている場所を覗いてみると、そこにも困惑する出来事が。なんとブルーギルたちが団体で水面から顔を出しエサを漁っていたのです。
自分の記憶が正しければブルーギルの姿は以前の葛西用水路にはありませんでした。実際にはいたかもしれませんが、目にみえるほどの数はいませんでした。一体どこからやってきたのか……。
ブルーギルがヒット
しかし、鯉の存在が確認できたことは確かなので、ナマズがいる可能性は十分にあると言えます。仕掛けを準備し、少し水深もあったことから底の方を狙えるフリックシェイクのネコリグパターンで攻めてみることに。
底の方を少しずつ探っていくと、急に竿に荷重がかかったので素早くフッキング。いきなりの当たりでビックリしましたが、上がってきたのはナマズではなく25cmは軽く超えているブルーギルでした。この時点で見間違えではないことが分かってしまいました。

その後も釣り続けましたが、ブルーギルの猛攻は止まりませんでした。トップで狙うも反応はなく、その日はブルーギルだけで終わりました。

チヌらしき姿も
帰り際に川を覗きながら歩いていると、少し変わった魚を見かけました。最初は少し弱っているフナかと思いましたが、明らかに顔と魚体がフナではない魚でした。
見た感じではチヌっぽい見た目でしたが、葛西用水路にチヌがいる話は聞いたことがないので、真偽の方は分かりませんでした。

本来の目的とはかけ離れてしまった釣行でしたが、攻め切れていない所がまだまだあると思うので、ナマズがいないとは言い切れないです。
今後もいるかどうか調べていこうと思いますが、何よりビックリしたのはブルーギルたちの存在。以前の記事で外来魚は減少傾向にあると感じていたことを書きましたが、今回の件で全然そんなことはないと感じました。
生態系が崩れないかどうか、正直ものすごく不安な部分もあります。今後はナマズだけでなく、タナゴやその他の小魚たちは無事かどうかも調べていこうと思います。
<泉陽登/TSURINEWSライター>