6月18日、千葉県印西市の八間川へテナガエビ釣りに出かけた。例年よりも出だしが遅れていたが、梅雨入り後のタイミングを狙った今回の夕マヅメ釣行では、ブロック際を丁寧に探ったことで本命10尾をキャッチ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
八間川でテナガエビ釣り
6月18日(水)、夕マヅメ狙いで千葉県印西市を流れる手賀川の分流・八間川にテナガエビの様子を見に出かけた。例年、5月の連休明けごろから釣れ出すが、今年は遅れている模様。5月に2回出かけたが、型を見ることができなかった。
そこで梅雨入りして日にちが立ったのでそろそろと思い、期待しての釣行だ。

釣行開始
16時30分過ぎ、弁天大橋に到着。橋上流左岸の護岸上で竿を出す。ポイントは護岸に沿って並んでいる消波ブロック帯の中。
水量は多めで笹濁り状態。水面は風で波立っている。しかし、この状態のほうがアタリは明確に出やすい。

タックルと仕掛け
タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリは細地ソデ1号でハリス0.3号5cmをチチワでミチイトに接続。
ウキは8mmの軸付きセル玉をゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け、すべてのウキがゆっくりと沈む量の0.2mm厚の板オモリを中通し状に巻く。エサは赤虫1匹の通し刺し。
ウキが水面下10cmくらいになるようにウキ下を調整。水深1mくらいのブロックの穴を探して釣り開始。
テナガエビ初ヒット
ヘチの穴に仕掛けを投入。時々、竿を上げ下げして誘いをかけること5分でピク、ピクとウキが動き出し、斜めにジワジワと水中深く沈んでいく。
軽く手首を返してアワせると、ブルッときてチチブが登場。続けて仕掛けがナジむ途中にひったくるようなアタリでクチボソが続く。不安になるが、時期的にはいいはず。
粘り強くこれらの相手をしていると、これまでせわしなく動いていたウキがピタリと止まり、やっと本命らしきアタリに変わる。ブロック際をモゾモゾと横移動したあと、スッーと水中深く消し沈んだ。
オスのテナガエビ登場
ここでミチイトを張って穂先を持ち上げると、ピチッ、ピチッとしたエビバックによる感触が手元に伝わる。そこでゆっくりと竿を上げると尻尾をパタつかせ、長いハサミを振りかざした鉛色の体をしたオスのエビが躍り出る。
体長は8cmで、ハサミまで含めた全長は14cmと手賀水系にしては良型の部類だ。しっかりとハリ掛かりしており、ピンセットでもハリを外すのに苦労した。

日没とともに活性アップ
その後、アタリが出たポイントを集中的に探るとすぐに次がきた。今度はハサミの短い体長4cmのメスが登場。
18時を過ぎると風が収まり、ウキが見やすくなる。暗くなってきたためアタリはひん繁になる。しかし小型も多いようでハリに乗ってもバレてしまう。19時になんとかツ抜けを達成。これを機に納竿した。

釣果と今後の見通し
釣果は体長4~8cmのテナガエビが10尾。そのうちの4尾がオスで、珍しく良型揃い。抱卵したメスが1尾も釣れなかったので、シーズンは始まったばかりと思われ、今年は長く楽しめそうだ。
足場がいい護岸上からの釣りなので、家族連れにもおすすめできる場所だ。
<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年7月4日号に掲載された記事を再編集したものになります。
