大阪湾沿岸でシーバスの調子が例年になくいいらしい。筆者はもともとシーバスは本格的に追わないのだが、LTで食ってくる限りは嬉しいゲストとして歓迎している。

そこで今回はもう少し積極的にLTでシーバスを狙いにいく気分で泉大津へ。しかし、そんなときに限って魚はいい顔をしてくれないものだ。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キ...の画像はこちら >>

泉大津でシーバス狙い

6月21日、シーバスを狙いに泉大津の釣り場に向かった。この日は前後合わせて数日続いた梅雨の晴れ間で、風もなく、かなり釣りやすい状況だった。潮回りは小潮と微妙ではあったが、私の通うポイントは幸いドン深で潮通しがかなり良い。多くを望まなければ、まさかボウズをすることはあるまい、という予想だ。

シーバス狙いのくせにメバルタックル1本できた。シーバスの本式タックルも持っているのだが、個人的なジンクスとして、フィネスからちょっと強いタックルに持ち替えた瞬間、魚にそっぽを向かれてしまいがちなのだ。あくまで自分はライトゲームアングラーで、ちょっとシーバスも狙わせてもらいますという風体を装ったのである。

それにしてもちょっと季節を前倒しにしたような暑さである。数日前には、ほとんどありえないことらしいが、「梅雨前線が消えた」というニュースも見た。もはや梅雨さえも日本の季節から失われようとしているのだろうか?農家の人は大変だ。

小さいセイゴが連発

プラグはメバル用のものを使用する。かれこれ買い集めて、もう30個以上手元にあるので、これに関してはかなり多彩な攻め方ができる。

まあ、今年はあまりメバルがよくなかったので、ルアーは湿り気味ではあるが。

なかなかアタリがない。あっさりチヌくらいは食うのではないかと思っていたのだが、どうもそんなに簡単ではないらしい。念のために持ってきておいた2インチのワームにかえて、表層から少し沈めたところをトレースしてみる。すると、あいまいなバイトが続けてきた。これはキビレの感じかな?と思ったが、イトを浮かせるように持っていったのは小さなセイゴだった。

メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キビレを手中【大阪・泉大津】
メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キビレを手中【大阪・泉大津】
小型セイゴ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

30cmちょうど。このあとも2尾まったく同じサイズが釣れてきた。群れにでもなっているのだろうか?私が用があるのは、君たちの「親」なのだが…さすがにこのサイズではシーバスとは言えない。

キビレ&メバル登場

今思うと、この日は海の状況がちょっと悪かったのかもしれない。というのもベイトらしい小魚の姿も見当たらないし、波っ気も少なく、風も吹いていない。ちょっとでもきっかけがあれば魚の活性は目に見えて変わったりするのだが、どうもスイッチが入るような条件が出てこない。先日まではバチ抜けをやっていたらしいが、海面にはバチの姿もなかった。

どうもプラグにはアタらないので、2.5インチとワームのサイズを微妙にサイズアップする。するとキビレがバクッ。だがこいつも小型である。せめて40cmを超えてきてくれないとちっとも歯応えがない。

メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キビレを手中【大阪・泉大津】
メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キビレを手中【大阪・泉大津】
退屈しのぎのキビレ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

そのあともプラグとワームを切り替え切り替えしながらやっていると、この日はワーム・デイなのかメバルも食ってきた。そろそろ梅雨メバルの時期も気温もギリギリというところで、こいつは25cmとグッドサイズ。久々に見たので、おやっ?という思いだった。もともとコイツを釣るためのタックルなのだけれど。

メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キビレを手中【大阪・泉大津】
メバリングタックルでのライトルアー釣行でメバル・シーバス・キビレを手中【大阪・泉大津】
ちょっと驚きの梅雨メバル(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

本命は登場ならず

どうもアタリも遠く、おまけに大型の気配というものがちくともない。これでは面白くないので、深追いせず、21時に納竿した。本命のシーバスは登場しなかった。ちょっとだけ癒しをくれたのはメバルだが、まあそれだけといえばそれだけだ。

メバルならメバルの狙い方があったかもしれないという悔いが逆に残る。

おそらくは海全体が低調だったのだと思うが、あえて分析するなら、バチ抜けからパターンが変わってLTでは狙いにくくなったかのかもしれない。稚鮎とか、そういう小粋なものを捕食するのだろうか?私の感覚では、大阪の河川にまさかそんなマシなきれいな魚がいるとは思えないのだが、実際道頓堀川にも鮎はいるとも聞く。

<井上海生/TSURINEWSライター>

編集部おすすめ