釣りは楽しい。けれど、自然の中には想像を超える“落とし穴”が潜んでいる。

今回は、そんな「笑い話にしか聞こえないけど、実は命に関わるかもしれなかった」私の真夏の体験をお届けします。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

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釣りで「命の危険」を感じた

今の携帯の3大キャリアではなかった頃の時代、その頃はこの地域には東海デジタルホンという名前の会社があった。と、ここまでの話は本編とは全く関係なく、ただの尺稼ぎ的な事だったりします(笑)。

まあ、そんな古い時代の話なので写真も何も残ってはいないのですが、私の中で何度かあった釣り中の「命の危険」を感じた話を紹介します。

フェンスを飛び越えたら

あれは夏本番の8月中旬 朝マヅメを地元の野池でやっていた時です。そこは所々フェンスで仕切ってあって、出入り口はキチンとあるのですが、その頃の私はとにかく早く移動したくてフェンスをよく飛び越えてました。

その日もいつものようにフェンスを飛び越えたのですが、着地を若干失敗。ドスンと着地したのです。その着地した音が「思ったより地中に響いた感あったなぁ」と思ったとほぼ同時にバランスの取れていないモーターが回ってるような音と地響きが。それ以外の音を排除し耳を支配しました。

スズメバチの群れ

この瞬間に、「ヤバい!止まってたら死ぬ!」と直感。猛ダッシュし始めると同時に、私の視界は若干狭く暗くなったと思うくらいオレンジと黒で覆われ始めてます。猛ダッシュしながら下をみると、至るところにスズメバチが服やズボンに付いてます。

私は恥ずかしげもなく「ウワァ~!」なんて叫びながらハチを叩きながら逃げるのですが、どんどんハチが来ます。

「釣り中にスズメバチの大群に襲われた!」咄嗟の判断で池に飛び込み九死に一生を得た話
「釣り中にスズメバチの大群に襲われた!」咄嗟の判断で池に飛び込み九死に一生を得た話
スズメバチ(提供:pixabay)

池に飛び込む

「どうしよう!?」と思うとほぼ同時に池に飛び込みました。後で思えば池に飛び込むとか笑い話かよ(笑)と思えるような話ですが、その時はホントに死ぬかと思いました。

「釣り中にスズメバチの大群に襲われた!」咄嗟の判断で池に飛び込み九死に一生を得た話
「釣り中にスズメバチの大群に襲われた!」咄嗟の判断で池に飛び込み九死に一生を得た話
池に飛び込む(提供:TSURINEWSライター・高橋竜太)

複数箇所を刺される

その後釣りはやめて帰ったのですが、段々色んな所が痛くなってきてる気が……。最初は、あんなに沢山居たのに刺されなくて良かった思ってたんですが、帰路についた頃には脚、手、腹が腫れはじめてきました。

何なら少し目眩もするし気持ちも悪くなってきてるし頭も痛い……キッチリ数カ所刺されてました。その後2日間点滴を受け大事には至らなかったのですが 先生に2回目はどうなるか分からんから気を付けてねと言われました。

自然を甘く見ない

釣りは、楽しい。でも自然相手の遊びだからこそ、「これくらい平気だろう」と思わず、「心配しすぎなくらいがちょうどいい」と思っておいた方がいい。あの日の私のように、“笑い話”で済まなかったかもしれない経験を、どうか他人事と思わないでください。

<刀根秀行/TSURINEWSライター>

「釣り中にスズメバチの大群に襲われた!」咄嗟の判断で池に飛び込み九死に一生を得た話

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