暑さ厳しい真夏の釣行は、涼しい夜に快適なイカメタル&バチコンアジングが最適。今回は6人でチャーターし、ケンサキイカを狙ってナイト出船。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・田村昭人)
バチコンアジングとイカメタル釣行
毎日35度超えの暑さが続くと日中の釣りも大変です。シーズンに入ったケンサキイカ狙いのイカメタルに行ってきました。夜釣りなので暑さも和らいで快適。今回はメンバー6名でチャーターしたため、ワームも持ち込みバチコンアジングもしてみます。
北風でしたが波もそれほど無かったため、快適に釣りができました。船長の計らいで早めに出船。釣り座を確保するため、暗くなる時間帯からの釣行です。
使用したタックル
イカメタルに使用するのは7フィートのライトソルトゲーム用ベイトフィネスロッド。リールはダイワのカウンター付き紅牙IC150Pで、ラインはPE0.8号。
仕掛けは一誠のヌケガケイカメタル仕掛けダブルを用意。ドロッパー(浮きスッテ)は小さめの60mmであるジークラックのヨコドリスッテとデュエルのイージースリム70mm、ナマリスッテはデュエルのイージーベイトメタルの15号と20号を使用しました。
ケンサキイカを狙うオモリグ仕掛けとバチコンアジングには、7フィート台のエギングロッドに2500番台のスピニングリールを使用。
オモリグ仕掛けは一誠のヌケガケオモリグ仕掛けにヌケガケロケット15号と20号、エギはデュエルのイージーフォールスローシンキングを用意。
バチコン仕掛けは一誠のバチコン仕掛ロングリーダー2本鈎のTYPE1を使用。ジグヘッドが付いているため、バチコンを始めるのにお手軽な仕掛けです。
ワームはモニターをしているリグデザインのサンキーを持ち込みました。
17時に出船
まだ暑さが残る時間帯に出船し、目的地へ向けて船長が船を走らせます。30分ほどでポイントに到着。毎年のことですが、場所取りが優先の出船です。
明るい時間帯はまったく反応がなく、昨日も釣れ始めたのは20時半とのこと。船はアンカーを降ろして固定する釣り方なので、底の形状を把握するためにスピニングのバチコン仕掛けでキャストして広範囲に探りました。
どこに投げても根掛かるような障害物はなく、砂地と所々に少しジャリっぽい形状が確認できました。底に岩礁帯があるような場所だと、イカメタルを始めた際に着底で根掛かるため、底の形状を把握するのは大切です。
しかし魚を狙うには完全に回遊待ちの状況で、明るい時間帯には魚もイカもまったく反応がありませんでした。

19時に夜焚きイカ開始
日没間近になり、晴天だった空が曇り始め、船のライトを点灯しました。ここからイカメタルのスタートです。
底の形状を把握した際にはまったく潮が動いていなかったため、ドロッパーにはヨコドリスッテの赤緑とイージースリムの赤白をセット。ナマリスッテは15号のレッドイエローと、それぞれ異なるカラーで始めました。
15号でも真っすぐに落ちていき、水深は41m。1m巻き上げて38mから40m付近をワンピッチジャークで3回アクションさせてからステイ。アタリがなければ40mまで落として再度アクションという流れを繰り返します。
ケンサキイカをキャッチ
すると、早々に40mの地点でステイした瞬間に「プン」とアタリがあり、船中第1号となるケンサキイカをゲットしました。

ヒットした棚と使用した赤緑のスッテについてすぐにメンバー全員で共有したところ、直後に別のメンバーにもヒット。こうした情報の共有は、船全体の釣果を上げるために非常に重要です。
しかし、ここからしばらく沈黙が続きました……。

ナマリスッテにヒット
潮が緩やかに動き始めたのを感じたため、ワンピッチジャークをやめてナマリスッテを20号に変更し、より垂直に落とすセッティングに変更。着底後に40mで一旦止め、そこからゆっくり2mほど竿を上げて誘うと、「グン」というアタリ。
上げてくると予想どおり、ナマリスッテに掛かっていました。この情報も共有すると、再び船中にアタリが出始めました。
ケンサキイカ全員安打達成
ここでも赤緑に反応があったため、全員が赤緑のカラーに変更したところ、全員安打を達成。

ただし、だんだんとサイズが小さくなってきたため、ドロッパーをヨコドリスッテ60mmからイージースリム70mm2個に変更し、サイズアップを狙いました。その結果、良型のダブルヒットも見られました。
その後もさまざまなカラーを試しましたが、反応があるのは赤緑のみ。アタリは単発で、時間だけが過ぎていく状況です。全員が10杯前後釣れていましたが、大剣サイズは一切ヒットせず。
私はスピニングタックルを使用したオモリグに切り替えてサイズアップを狙いましたが、こちらでもやはり赤緑のカラーにしかアタリがありません。サイズも大きくならず、潮もあまり動いていなかったため、全体的にはイカメタルの方がアタリが多い印象でした。
しかし、イカメタルではさらにサイズダウンが続き、オモリグの方がややサイズが良いが、アタリは少ないという状況でした。

バチコンアジングにチェンジ
そして終盤の23時になり、メンバーにはポツポツとケンサキイカが釣れましたが、サイズはさらに小さくなり、単発でのヒットが増えてきました。さらに、スッテに魚が食いつくケースも増え始めました。
私は20杯以上釣れたため、ここでイカ狙いからバチコンアジングへと切り替えました。

25cm超えアジをキャッチ
まずはバチコンで調子が良かったリグデザインの「サンキー」のアミグローと、もうひとつをジアイピンクにしてキャスト。
すると、やはりフォール中にサバが掛かり、暴れ回ります。引きは楽しいですが、狙いはアジです。シンカーをワンサイズ重くし、着底後1mほど上げた位置でアタリがありヒット。上がってくる途中、もうひとつの針にサバが食いつきましたが、25cmオーバーのアジが釣れました。

このアジがヒットしたのはジアイピンクだったため、2本ともジアイピンクに変更。すると、アジが連続ヒット。底にアジが回ってきたようです。サイズにムラはありますが、サバよりも嬉しいターゲットです。

30cm超えアジを追加
さらに、着底からゆっくり上げて誘うと良いアタリがあり、よく引いたため期待して上げてくると、30cmオーバーのメガアジが釣れました。このサイズになると、小さなケンサキイカよりも人気があります。

同じパターンで連続ヒットが続きましたが、すぐに小型のアジに変わり、アタリも止まりました。
そこでジアイピンクから「多才ムラサキ」に変更すると、すぐにヒット。

釣り終了&振り返り
今年初のイカメタルでは大剣サイズは釣れませんでしたが、ヒットしたカラーや棚をメンバーで共有することで、皆が20杯前後釣ることができ、楽しめました。
しかし、赤緑以外に反応がまったくなかったのは初めての経験で、早い段階でヒットカラーが分かったのは収穫でした。
バチコンでは、他のメンバーも挑戦していたようですが、定番カラーではまったく反応がなく、私だけが釣れるという結果になりました。リグデザインの「サンキー」との相性が良かったのかもしれませんが、今回はピンクとムラサキでヒットし、他のカラーではアジは釣れませんでした。
さまざまなカラーを試すことでヒットカラーを見つけることができ、釣果につながったのだと思います。ケンサキイカもアジも、釣れるカラーを早期に見つけることがポイントですね。

<田村昭人/TSURINEWSライター>
