今年のクロダイはと聞かれると、愛知県の常滑港はボチボチ釣れるけれど、南知多は単発的でチンタが多いようだ。7月4日は久しぶりに師崎港へ足を運んでみた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会 中村輝夫)
師崎港でウキダンゴ釣り
午前6時に到着すると、釣友の西村さんが堤防先端の航路狙いでサオを出していた。彼の左側に釣り座を確保してもらっていたが、釣り人は私たち2人だけ。釣れていない気配がムンムンしていたが、お礼とあいさつを済ませ、まきエサ作りからスタートした。

マルキユーのウキダンゴXをベースに、細引きさなぎとチヌスパイスを混ぜ合わせ、アミエビ1kgを加えてさらに満遍なく混ぜれば出来上がり。付けエサはマルキユーのくわせオキアミ食い込みイエローと食い渋りイエロー。空打ちダンゴを10個打ち込んでからタックルを準備する。そしてタナ合わせ。潮は長潮、すでに上げ潮に入るところなので4投で完成した。
反応は13cm小アジのみ
エサを付けて第1投。反応はなく、エサもそのまま帰ってくる。本命は寄っていないようだが、エサ取りの小アジや小サバの姿もない。
打ち返すこと数十回、西村さんのサオがうなった。上がったのは13cmの小アジ。私も何かこないかとせっせとダンゴを打ち返したが、やはり無反応。
35cmでもうれしい1尾
ここまで来てボウズでは帰りたくないとタナを変えたり仕掛けを細くしたりして対応。下げ潮に変わっても反応なし。西村さんもお手上げ状態。

しかし、突然アタリが出た。ボラアタリのようなウキの動きの後に海中に沈んだ。今日初めてウキが動いたのを見た。反射的にアワせると確かな生命反応がサオに伝わってきたが、これはボラか。しばらく引き込みを楽しんでから浮かせると、きれいな銀鱗が見えた。
西村さんに「きたよ~」と呼びかけると「最後は釣りますね」とお褒めの言葉を頂いた。タモに収まったクロダイは35cmだったが、うれしい1匹だった。
サオを出して汚れた堤防を、次の釣り人のために海水できれいに洗い流して終了した。ゴミも持ち帰ろう。
<週刊つりニュース中部版APC・日間賀島波止釣友会 中村輝夫/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2023年11月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。
