今回お世話になった船が、石川県・凪紗丸さんです。凪紗丸さんは、輪島でも有名な釣り船の一つで、アラジギングにスロージギング、今回のマハタジギングで、釣果をSNSで発信しています。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荒木清)
凪紗丸でジギング釣行
この日は風もなく、天候にも恵まれ、凪紗丸さんは、穴水港「あすなろ広場」より出船です。同船のお客さんは自分たちを含め10名。今回はZさんに加え、ポークさんも同船します。

ポイントまでは、時間が2時間以上かかるため、この時間を利用して、仮眠や朝食などを取ることをお勧めいたします。
駐車ルール
ここで凪紗丸さんの駐車場のルールをお伝えしたいと思います。集合時間前に、道具を船の近くに降ろし、車を少し先の駐車場に止めます。船長さんが案内をしてくれるので、予約の際に確認をお勧めいたします。近くにはあすなろ広場内にトイレもあるので、女性でも安心。心配なら先に済ませておくと良いと思います。
最高の釣り日和
船は2時間以上走り、ポイントに到着します。少し雲が掛かりはじめますが、雨には心配なさそうです。水深は60m付近、船は根周りを流し始めます。
当日のタックル
凪紗丸さんでのマハタジギングはフックセッティングの規制などはないため、針のカエシなどは気にしないで大丈夫です。

ジグの重さは、175g~300gまで用意。色々なバランス系のジグを用意します。大きさや形などはその日により違うため、コレ!というものがないのが事実です。ですがある程度の情報などで、シュートやセミロング系が良いとのことなので、そこを基準でローテーションしていきます。


1投目から大型チカメキントキ
船長の合図で、全員が一斉にジグを落としてすぐのことです。右舷側がざわついています。右舷側のお客さんに魚がヒットした様子で、皆さんの視線が一斉にそのお客さんに注がれます。みんなの注目を浴びているお客さんですが、釣りづらそうです……(笑)。

魚が上がり、魚を見ると、デカイ……。大型のチカメキントキです。お客さんにお願いをして写真を撮らせていただきました。
ポイント移動を繰り返す
最初のチカメキントキからしばらく、アタリが遠のき、船長もポイントの移動を繰り返します。ポークさんやお客さんは、ウッカリカサゴやヒラマサなどをあげます。
筆者もキントキをキャッチ
キントキが上がったので自分も少し上の棚まで探ってみます。ジグはブリードの「ゴラッソ180g」。カラーはゼブラグローシルバーホロです。

フォールなど強いこのジグを15m上まで誘い、フォールでアタリが出るように、フォールはフリーフォールで落とし、アタリを取ります。3mまで早めのワンピッチで上げ、そこからスローに誘い上げます。そこから一気にジグを落としジグに自然な動きをさせ、キラキラ&ゆらゆら系でキントキにジグを見つけさせ、リアクションバイトで誘う釣り方で狙います。
すると、フリーフォールで糸が止まり即合わせします。すると重みと、引きを感じ、上がってきたのは良型の1.2kgのチカメキントキです。この魚はあまりスーパーなどで見かけないと思いますが、刺し身に塩焼き、煮つけなども最高に合う魚です。
根掛りを回避するために
この日も根掛に苦労した方も多いと思いますが、自分はこの日一回も根掛りをせず、ロストも0、根周りを狙うマハタジギング。どう根掛を回避したら良いのか、自分事ですが、気を付けていることがあるので、参考になるか分かりませんが、やり方を少しご説明したいと思います。
1.底に着くであろう所から少しきつめにサミングし始める
2.着いたと同時にクラッチを即切る
3.ジグを早めに上げる
きつめにサミング
なぜきつめにサミングをするかというと、即底に着いたことを目感度、手感度で感じ取るためと、ジグを岩の隙間や、障害物の隙間などに、勢いよくジグを落とさないためです。根周りの餌釣りをやっていると分かると思いますが、たまに落としたオモリが、そのまま障害物などにハマり、根掛りなんてこともあります。

ゆっくり、そっとジグを落とすことにより、魚にアピールするほか、すぐに岩などの感覚が伝わり、根を回避する確率が上がります。針の大・小なども変えても回避することが可能ですが、針掛かりが甘かったり、大型だと伸ばされることもあるため、注意が必要です。
着底からのクイックアクション
マハタはジグを追っかけ、口を使うことが多いため、着底すぐにクイックアクションを入れます。着底と同時に早めにワンピッチを入れることにより、ジグをキラキラとフラッシング効果と共に波動でマハタに気づいてもらうと共に、捕食のスイッチを入れるため、根掛りを避ける目的でもあります。
3.3kgマハタが浮上!
時間も中盤にはいり、底を重点的に狙います。着底→即ワンピッチ(3m)→スローピッチの繰り返しで5m上げてきます。すると、3m切ったところでジグに違和感。
この時、ジグを甘噛みしたのか、手元に「ガサガサ」と伝わってきたので、そのままスローピッチでアクションを入れていると「ズドンッ」と竿先が入り、即合わせを入れるとパワーのある暴れ方をします。

ゴリ巻きをして根から外します。一気に真下に持っていくパワーはマハタと確信。慎重にやり取りして上がってきたのは、自己新記録の3.3kgの大型です。最高の1匹を手にできたことに、最高の感動を手に入れたのです。
Zさんにウッカリカサゴ
Zさんにこの日初ヒットとなったのが、ウッカリカサゴの良型です。ジグは「ブリード・ボッコーネCB」175g赤金。

このジグはヒラヒラと落ちていき、魚の捕食をそそるアクションや波動を海の中で奏でます。Zさんは根掛を防止するために、フロントに針をつけての実釣です。
釣行後は「梅屋」に宿泊
釣行後にはゆっくり宿でくつろぎました。能登島・梅屋です。

この日は、平日ということもあり、まさかの貸し切り状態です。女将さんは笑顔が素敵な方で、親切、丁寧です。

お風呂は一階で、二階が部屋。洗面台やトイレも綺麗でとても気持ちよく過ごすことができたのです。売店は今はやっていないとのことなので、事前に問い合わせることをお勧めいたします。

能登島の海の幸を堪能
これすべて、夜の御膳で出てきますが、結構な量ですが、美味しいので綺麗に食べてしまいます(笑)。

刺し身は「鯛・イカ・甘エビ・サザエ・アジ」と豪華なお刺身盛。鯛の塩焼きや牛肉ボ焼き物、お蕎麦、酢の物に壺焼き、ナマコの煮つけ?など豊富な料理です。
魅力あふれる能登
今回、能登にお邪魔しましたが、道路状況などは、まだ起伏があるような場所はございますが、走れない事はなく、能登島の景色はとても素敵で、もっとゆっくりと長居したいと思う位です。
旅館の女将さん、凪紗丸の船長さん、お土産屋さんの方たちですが、とても素敵な方々です。皆様も機会があれば是非、能登を堪能してみては?良い思い出になると思います。
<荒木清/TSURINEWSライター>