今回の四国遠征のメインイベントの四万十川へやって来た。高知の知人から、25cm超級が交じりだしたと連絡を受けたのは6月3日のこと。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース版APC・藤崎信也)
四万十川でトモ釣り
同川でのアユ釣りのメインフィールドは四万十町内の大正地区、昭和地区、十和地区だが、この地区にコンビニはない。小さなスーパーが集落ごとにあるので、閉店前に夕食、翌日の朝食、昼食を確保する必要がある。氷を販売している店も予め調べていくこと。
オトリ店は無人販売店であることが多く、入漁券は別途購入する必要がある。都会に慣れた人には不便なことも多いので、釣行の際には注意してほしい。
今回は、7月2日(水)~3日(木)の二日間竿を出す。オトリは大正地区の無人販売店で、入漁券は十川大橋近くの十和温泉(旅館)で購入した。
初日は散々な結果
8時に入川したのは、十川大橋上流の岩盤底のトロ場。岩盤で多くのアユがアカをハんでいるが、オトリには見向きもしない。30分で見切りをつけ、橋下流の瀬に入る。30分ほどしてようやく掛かったが、期待外れの17cm。ここも1時間で見切り、車で移動する。
しかし、三島キャンプ場脇で2尾、第二三島沈下橋下流で釣果なし、昭和大橋上流で1尾、橋下流で2尾、昭和小学校前で1尾と散々たる釣果。サイズも21cm止まりでオトリはバテバテ。15時に釣りを諦め、翌日のために川見をして回った。
早めに宿泊先であるライダーズイン四万十に到着すると「悪い時に来たね~、アユはいるけど追わんのよ~。瀬もダメ、トロもダメ、ガンガン瀬に入れてもダメ。でも、二日前に28cmが出た」とのこと。
25cm級続々ヒット
翌3日、川見を信じて深場を探ることにする。選んだのは、こいのぼり公園前の小貝の瀬。水深1.5m以上ある瀬だ。まずは、養殖オトリを野アユに替えるのに瀬尻の緩やかな流れからスタート。幸先よく、開始10分で21cmが掛かる。これを持って瀬に入ったが、19cm、17cm、20cmと期待外れのサイズ。

しかし、手前のヘチの大石脇でハんでいるアユを発見して、オトリを近づけてみる。
この野アユに鼻カンを通して、一番流れの強い場所へオモリを打って沈めると、目印が沖へと吹っ飛んだ。何とか上竿で耐えて寄せると、サイズアップの26.5cm。
オトリが大きくなれば、釣れるアユも大きくなる。24cm、26cmと連発。前日とは一転して、ここでは15尾の釣果。
当日最大の27.5cm登場
アタリが止まったので、車で下流へ移動。川平橋上流にある柳の瀬に入る。ここも水深のある瀬で、場所によっては白波立つ荒瀬になっている。前日の経験から流れの強い場所は反応がよくなかったので、やや緩めの流れにオトリを入れる。
すると22cm、24cmとまずまずサイズがオトリを追った。
手前のヘチから瀬脇にかけてのエリアで反応がいい。そうこうしていると、待望のアタリがきた。コツンと小さいアタったあと、目印が一気に水中へと引き込まれた。伸されそうになりながらも10mほど着いて下がってタモへ吊るし込んだのは、当日最大の27.5cm。尺アユにはほど遠いが、この時期にこのサイズが釣れれば満足。
最終釣果
17時過ぎまで釣りを楽しんで納竿。ニ日目の釣果は、17~27.5cmを34尾。平均サイズは22~23cmだが、25cm超が8尾交じった。
水温がかなり高くなっており、やや土用隠れの様相。
<週刊つりニュース版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年8月1日号に掲載された記事を再編集したものになります。
