高水温期になると、キス釣りにはどうしてもゲストが多くなる。なかでも代表格はチャリコである。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
チャリコの持ち帰り方
釣ったチャリコはすぐに保冷材や氷を入れたクーラー内でビニル袋に入れて保管する。とくに小型のものは帰宅したらできるだけ早く鱗を引いて頭と内臓をとり、きれいにしておく。
下ごしらえ
3枚におろす。腹骨をとり、血合い骨のある部分は、その近くの腹の身ごとカットしてしまう。タイ類は小型でも骨が鋭いので、骨は丁寧に取り除く方がいい。皮目の色がきれいなので、引かずにそのまま使用する。軽く塩をふって1~2時間冷蔵庫に入れ、身を締める。
野菜の用意
チャリコの身だけでもいいが、色合いをよくするために、ミツバを少量、適当な大きさに切っておく。また、小ぶりのミョウガを先の方から包丁目を入れ、かけ酢につけこんでおいて付け合わせに使う。

かけ酢の準備
市販の調味酢大さじ2~3杯に、梅酢小さじ1~2杯を合わせる。梅酢は酸味と塩分が濃いので、それ単独で使うと塩辛くなってしまう。 調味酢やポン酢をベースにし、味を見ながら梅酢を加える量を調節する。

酢の物を作る
下ごしらえのできたチャリコの身を器に並べ、上から三つ葉を散らし、かけ酢をかけて冷蔵庫に入れる。冷蔵庫に入れる時間は2~3時間から半日程度。好みで調節するといい。

盛り付け
適当な小鉢に真ん中が高くなるようにこんもりと酢の物を盛り付け、別にかけ酢に漬け込んでおいたミョウガを添えてできあがり。

ゲストも立派な食材
小型のチャリコでも、少しだけ手間をかければ充分酒肴や一品になるものである。フグやゴンズイ、ハオコゼなどの毒魚は当然即リリースであるが、エソやガッチョ、ベラなど、食べられるゲスト魚も、さまざまな調理法の可能性がある。
カップラーメンに未利用魚
最近、あるカップラーメンを購入したら、スープを作るのに、これまで沿岸漁業で未利用魚であったイスズミとアイゴを一部使っていますと書かれていた。食べてみると磯臭さなどはまったく感じられず、マイルドな味だった。プロの漁業者の方や、食品メーカーも多彩な取り組みをはじめているのである。
<牧野博/TSURINEWSライター>
