今年の夏は例年以上に猛烈な暑さで、日中の釣りがままならないような日が続いている。炎天下の中での釣りは熱中症や脱水症状などの身体的な危険が多くなってくるが、実は夏の車の中ではもっと恐ろしいことが起こり得るのだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・明石健太郎)
夏の車中は暑過ぎる
35度を軽く超えてくる最近の夏は釣りをしているだけでも、危険な暑さだが実は釣りには必要不可欠で身近な車に夏場には危険が潜んでいる。クーラーを効かせた運転中ではなく、釣りの最中など運転をしてない駐車中の話しだ。

夏の車内に放置厳禁なもの
夏場の日中の車内というのは余裕で40度以上になり50度位にもなってくる。特に日が一番当たりやすいフロントガラス付近は特に高温になる。比較的持ち物が多い釣りやキャンプといったアウトドアな趣味をやっている人の中には、すぐに使わないようなものは車の中に入れっぱなしにしている人も多いだろう。
しかし、夏場での車内放置というのは時に大事故に繋がりかねないことがある。ここからは夏の車内に絶対に放置してはいけない物を少し紹介しよう。
モバイルバッテリー
アウトドアな趣味をやっているとスマホや機材などの充電をするためにモバイルバッテリーを持ち歩く人が多いだろう。できるだけ装備を軽くしたい釣りに置いて、外ではかさばるから車の中で充電してそのままバッテリーを置いて釣りに向かいたいというところだが、実はそれはとても危険な行為なのだ。
高温になった車内で電子機器の放置はとても危険で、故障だけで済むならまだしも発火や爆発などといった事故に繋がりかねない。
実際筆者もうっかりモバイルバッテリーを車内に忘れて小一時間程で戻ってきたころには、バッテリーが若干膨らんでいてとても焦ったことがある。皆にも夏場のモバイルバッテリーの扱いには気を付けてほしい。

虫除けなどのスプレー缶
続いても夏の釣りには欠かせないが車内放置が特に危険なものになる。汗をよくかき、蚊が多く鬱陶しい夏は虫除けスプレーや制汗剤スプレーなどの出番が多くなってくる。こういったスプレー缶はモバイルバッテリーなどよりかさばり、できれば車において行きたいところだが、車内にスプレー缶を放置することはとても危険だ。
特に運転席周りの日がよく当たる場所に放置してしまうと中身が膨張し最悪の場合大爆発し大事故に繋がることがある。毎年夏になると車内に放置したスプレー缶が爆発し見るも無残な車の様子がニュースに出ているのを見掛ける。
最近では、虫除けスプレーや制汗剤もプラスチック製のボトルの物があるので、車内に置かざるえない場合はそういったものがおすすめだ。

飲食物の放置
夏の釣りに必要不可欠な飲料や食べ物も夏の車内に放置することは厳禁だ。特にすでに封を開け口に着けているようなものは、車内の暑さで傷みやすく少し車に置いていただけでも腐ってしまう可能性があり、食中毒になってしまう危険性がある。

対応策
これまでは夏場の車内に置いていると危険な物を紹介してきたが、できるだけ荷物を減らしたいから、かさばる物は持ち歩きたくないとみんな思っていることだろう。しかし、車内に置いておくのも怖い、そういったときにはクーラーボックスの出番だ。
クーラーボックス
保冷材や氷が入っているクーラーは灼熱の車内に比べて直射日光も当たらず、温度も高くなく車内に置くのが怖いものでも安心してしまえる。飲食物は当然のことながらスプレー缶を入れておけば暑さで爆発しかねない危険を減らせる。
モバイルバッテリーなどの電子機器は、水分が大敵なのでジップロックなどの袋に入れさらにタオルでくるむようにして、氷や水気に当たらないようにするか、最近では安く保冷バッグなども手に入るのでそういったものに入れておくのもありだ。
サンシェード
また、車からしばらく離れるような時は、フロントガラス用のサンシェードなどを付けておくと温度が極端に高くなるのを防いでくれ、また最近時折耳にする釣り人の車を狙った車上荒らしにも中を見づらくし、防犯にも繋がるので、夏場の釣行の際にはとてもおすすめだ。サンシェードがあるとないとでは車内の温度は結構変わってくる。
<明石健太郎/TSURINEWSライター>
