横浜の気になっていたハゼポイント「掘割川いそご桟橋」と「富岡並木ふなだまり公園」に行ってきました。双方とも短時間の調査釣行だったにもかかわらず、しっかりお土産の確保に成功!ゲストも多彩だった釣行をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・尾崎大祐)
掘割川のハゼ釣り
横浜市磯子区を流れる掘割川は、横浜エリアの代表的なハゼ釣り場の一つ。ポイントは河口近くの八幡橋から中村橋にかけての約2kmで、中でも八幡橋付近はJR根岸駅から近く、シーズン中は比較的釣り人が多いポイントとなっています。
一方、上流付近は下流付近と比べて魚影が薄いかといえばそうでもなさそうで、数年前に上流ポイントである中村橋最寄り駅・横浜市営地下鉄吉野町駅から河口に向けて歩いたところ、いくつかの地点で地元の方と思われる釣り人の入れ食いシーンを目撃。


4.5m位の「長いのべ竿に虫エサ」という情報を仕入れ、次戦に備えていました。
掘割川いそご桟橋
以前訪れた時(7年前汗)の全体的な印象としては、ハゼの魚影は濃いものの、釣り場に遊歩道等が整備されておらず車道が近いということで子供連れには不向き。
特に八幡橋より河口側近くは手前が極端に浅かったり、良さ気な所は立ち入り禁止エリアだったりと、あまり釣りに適しているとは言い難いイメージだったのですが、2022年に「掘割川いそご桟橋」という、釣りOKの親水公園が完成したという情報を受け、気になっていました。なので調査!


ちょい投げにて順調に釣れる!
手前付近の水深は1m位であったことから、出だしは2.7mののべ竿&シモリウキ&ジャリメエサで探ってみる。しかしアタリは極めて少ない。川を見ると、クラゲが上流側に流れていくので上げ潮がきいている絶好の時間帯なのですが。

探って探って何とかハゼを1匹手中に収めるも「魚はあまりいないのかな」と不安になり、ここでリールタックルにチェンジ。アンダースローで川の中央付近めがけて軽く投げ、引きずる作戦に変更します。
因みに心配した根掛りは全くないわけではなかったものの、それほど警戒するレベルではありませんでした(1時間でオモリロスト1回)。

タックルをのべ竿からリール竿にチェンジしていると、タコ船、マゴチ船と思われる乗合船が目の前を通り過ぎていく。
低い八幡橋を過ぎると船長ホッとするらしく、どの船もいそご桟橋真横付近で船長のアナウンスが始まるようでした。そして冒頭は熱中症対策一択。因みにこの日の東京の予想最高気温は36度。ですよね~(汗)。

シロギスもヒット
2号の中通しオモリにハゼ針5号(ハリス15センチ)の1本針仕掛けでやってみると、2投目で「ブルブルッ」と良い感じのアタリが発生!しっかりフッキングさせ、リールを巻いてくると何やらハゼとは違う白い魚体が見えてくる。正体はシロギスでした。

「これは面白い!」とばかりにキャストを繰り返していきます。すると毎回アタるわけではありませんが、丁寧にステイを挟みながら誘うと頑張った分に比例してアタリが出るので楽しい! 中央付近でシロギス、手前でハゼといった具合でポツポツですが数を重ねていきます。

アタリ遠のき移動決意
良い感じでアンダースローキャストを繰り返していくも、だんだんとアタリは遠のき、やがてフグ連チャン。足元のクラゲたちを見ると動いておらず、上げ潮が止まってしまったことが確認できる。
再び食いが立つであろう下げ潮がきいてくるまでは1時間以上かかると思われるので、ちょっともったいないけどここで移動を決断。横浜の気になっていたポイント・その二へGO!

富岡並木ふなだまり公園のハゼ釣り
金沢区の北部にあるということで、最寄り駅は京急富岡駅、もしくは金沢シーサイドライン並木中央駅。また(埼玉在住の筆者目線では)決して安価とは言えないものの、コインパーキングもグーグルにて近所に多く見つけることができました。
ハゼのポイントは富岡並木ふなだまり公園内の池(東側に一部立ち入り禁止エリアあり)とそれにつながる富岡川。
富岡川では不発
電車を乗り継ぎ、京急富岡駅に到着。東の方角に10分程歩くと「船溜まり」には見えませんが、それらしい池が見えてきました(かつては富岡漁港だったそうです)。
時間は満潮時刻を少し過ぎ、富岡川の流れは緩やかに河口にむかっていて、既に下げ潮はききはじめている模様。メインイベントの富岡並木ふなだまり公園調査は後回しにし、まずはリールタックルで富岡川で糸を垂らしてみます。
しかし、足を使って広範囲を探るも……フグの猛攻にあってしまいダメダメ。富岡川は約30分やってあきらめることにしました。
ふなだまり公園でハゼぽつぽつ
道具を片付けてふなだまり公園に向かうと、スーパー(オーケー並木店)前の階段状のエリアに第一、第二釣り人発見!
ともにのべ竿でのハゼ狙いで、しかもポツポツ釣れている様子。早速離れすぎず、かつ近すぎない地点に釣り座を構えます。水深は手前で0.5m、遠めでも1mもなさそうなので2.7mののべ竿でやってみる。
すると、手前から3m付近ではなかなかアタらないものの、2.7mの竿で目一杯遠くを狙うとポツポツ釣れだす!ここはリールタックル禁止という訳ではないのですが、投げ釣りは禁止ということで、ハゼ釣りをやる場合は4m前後ののべ竿&シモリウキのコンビが使い勝手良さそう。

更に付け加えると、この階段状のエリア付近は沖に向けて徐々に深くなっているものの全体的に水深は浅いので、干潮時前後はリールタックルで「そ~っとアンダースローでちょい投げ」が良さそう。ご参考まで。


また、この日は行きませんでしたが、メッキ写真の上部に見える岸壁エリアは手前から深さがある好ポイントとのこと。干潮時はリールタックルを持ち込み、このポイントも選択肢に入れておくと良いかと思います。
最終結果
気になっていたポイント・その1の掘割川では2時間(うちのべ竿30分)の釣行でシロギス5匹のハゼ4匹、フグ多数。その2の富岡並木ふなだまり公園では1時間半の釣行(うち富岡川で30分)でハゼ12匹、フグ少々、メッキ多数(リリース)。
富岡並木ふなだまり公園ではもうちょっと数を重ねることができると思ったのですが、残念ながら猛暑によって釣り人よりも先にエサのジャリメが弱ってしまい、このような結果に。この季節は釣れた魚同様、エサもしっかりクーラーに仕舞っておくべきでした。

掘割川いそご桟橋、富岡並木ふなだまり公園ともに、子供連れに優しい「整備された釣り場」なのですが、日よけがなく、またコンビニまで微妙な距離があるので、至れり尽くせりとはいきません。お出かけの際は、帽子や日焼け止めの持参、駅前のコンビニで水分やおやつ等の確保をお忘れなく!
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>
