熱中症警戒アラートが発表されるなか、日中の危険な猛暑を避けて早朝の涼しい時間帯にサビキ釣りを楽しもうと、7月29日は三重県鈴鹿市の鈴鹿漁港へ出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩)
鈴鹿漁港でサビキ釣り
当日の潮回りは中潮で満潮が午前8時27分。上げ潮を狙って午前5時前に鈴鹿漁港の西側岸壁に到着すると、サビキ釣りの人が1人サオを出しており、あいさつして隣に釣り座を構えた。

早速リール付きのサオを伸ばし、ミチイトの先にスナップサルカンで魚型集魚板、サビキ6本バリ仕掛け、オモリ5号をセットする。まきエサは使わないので、とてもリーズナブルで簡単だ。

1投目からゲスト登場
水深は浅く約3.5m。オモリがサオ尻にくるように調整し、ノベザオ感覚でサオ下に仕掛けを投入する。日の出を眺めながら、オモリが着底したらミチイトを張り、サオ先をチョンチョンと上下して仕掛けを揺らし魚にアピールしていく。

上層まで誘い上げてくるとサオ先がブルブル震えた。サッパが食い上げ、海面でバシャバシャと暴れてハリから外れていく。ゲットできたのは11cm1匹だけだ。ハリを外してバッカンに放り込む。1投目からのヒットにワクワク気分だ。

投入を繰り返せばすぐにアタリが出ると期待したが、先客の言う通り1匹ずつポツリポツリとサオ先を震わせる程度だ。ピリピリのアタリにはゲストの小型のセイゴやカタクチイワシがヒット。
サッパが続々ヒット
時間とともに釣り人が増えてにぎやかになってきた。散歩の人もいて地元の人と話し込んでいる。釣り場は憩いの場所になっている。

潮が上げてくると周りではダブル、トリプルとサッパが上がりだした。次は私の番だとサオ先をしっかり上下して誘っていると、ブルブル、グングンとアタリが出てサオがグインと曲がった。海中で魚体がギラギラと光り、抜き上げるとサッパのトリプルヒットだ。
サイズアップして喜んだが、13cmまでと全体的に小型が多い。少し移動して探ってみたが大型は出なかった。当たりダナも低層、中層、上層とバラバラで、サビキの上や中、一番下のハリに掛かったりとサッパの回遊は気まぐれのようだ。それでも当たりダナを低層から上層まで探ってアタリが出ると楽しかった。

だんだん暑くなってくると、バッカンに入れたサッパは弱って横向きになってしまうので、こまめにクーラーボックスヘ移しかえていった。
お土産は酢漬けに
午前6時半を過ぎるとアタリの間隔がさらに長くなり、釣り人も帰り支度を始めた。

サッパの釣果は11~13cmを25匹。小型が多いので、頭と腹をカットしてそのまま塩で〆めてから酢漬けにしておいしくいただいた。
<週刊つりニュース中部版APC・伊藤拓摩/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース版』2025年8月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。
