この暑い最中にサーフからのキス釣りにトライしようと思い、7月21日は三重県津市に位置する阿漕浦海岸に釣行した。今年は異常気象の影響なのか釣果はあまり良くない。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
神前海岸でシロギス釣り
7月の連日の猛暑に体が悲鳴を上げている。雨が降ればと思っていた矢先、台風や前線の影響により各地で大雨が降った。私の住む三重県でも、ゲリラ豪雨のような雨や線状降水帯のような長雨が続いた。
最近の気象はどうなっているのか。温暖化が進んでいるのは分かっているが、「突然の……」という表現が多い気がする。より一層の健康管理が求められる。
薄暗いうちに家を出て、現地には午前4時50分に到着。友達2人の車が止まっており、すでに釣り始めているようだ。しばらくしてもう一人の友人が到着した。

潮は中潮、満潮が午後4時4分、干潮が午前8時52分。潮位が低い時間帯の釣行なので良い条件とは言えないが、久しぶりなので楽しみだ。取りあえず実績のある御殿場荘の方へ向かい友達と合流、話しながら準備をする。
準備を終え、1投目は5色(1色は25m)出し切り近辺へ投入。イトふけを取って探り始める。アタリは出たがキスとは違うようだ。探りを繰り返して仕掛けを回収すると、メゴチとハゼでキスがいない。友達も同様だ。
場所を少し移動してもキスのアタリはなく外道ばかり。4人とも同じ状況なので、夕方の2時間ほどで良型が結構釣れたという伊勢市二見町の神前海岸へ移動した。
絶対数は少ない
1時間ほどかけて目的地に到着。神前海岸は春先からキスが釣れる海岸だ。私のホームであり、伊勢湾のサーフではキスの釣れ始めるのが早い。水深は浅いが、潮通しが良く、シモリや海藻もあるのでキスのつきは良い。また山からの伏流水が流れ込んでいるためエサも豊富だ。
情報をくれた友達の話は夕方釣行だったので少し条件が違うが、海は良さそうな雰囲気だ。砂浜に出て聞いていたポイントでキャストしてみた。
1投目は5色近辺へ投入。イトふけを取り、4.5色近辺から探り始めると、すぐにキスのアタリが出た。意外と良いアタリだ。探り続けると追加と思われるキスのアタリが出る。サイズも悪くなさそうだ。2色ほど残して回収すると、キスが2匹掛かってきた。

第2投は5色半ほどへ投入。探り始めるとすぐにアタリが出た。思った以上に数いるのか?探りを繰り返すと、5色を切った辺りでアタリが出たが追い食いはない。群れてはいない?2色を残して回収すると、キスが2匹掛かってきた。
2投した感じでは、キスは群れている感じではなく、周辺に散らばっている気がする。数を付けるためには長い距離を探る必要がり、あまり効率の良い釣りではない。
3投目、4投目と繰り返すと、キスは掛かってくるが多点掛けはない。メゴチやハゼ、ヒイラギといった外道が多く、キスの捕食を邪魔しているようだ。キャストを繰り返すとキスのアタリは徐々に少なくなってきた。潮の動きの影響もあると思うが、絶対数が少ない感じがする。
距離や方向を変えると少しアタリの回数が増える。掛かるキスは意外と同じようなサイズが多く、ピンギスはあまりいないようだった。
良型多く交じりゲット
友人とキスのアタリを楽しんでいたが、太陽が真上近くまで上がると暑さに耐えられなくなり、午前11時を回ったところで納竿した。釣果は20cmを頭に38匹。数に物足りなさはあるが、思っていた以上に型が良かったので移動して正解だった。

阿漕浦海岸は、大雨の影響を受けてキスの数が激減していた。
同じポイントでキャストを繰り返すのではなく、足を使う方がいいと思う。外道のメゴチが意外と大きいので、メゴチばさみなどを用意したい。
暑さ対策をしっかり行い、なるべく時短で釣行したい。海水浴客や観光で海を訪れる人が多いので、事故が起きないよう十分注意しながら釣行しよう。そして、砂浜を汚さないようゴミは必ず持ち帰るようにしよう。
<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年8月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。
