夏は新子が中心とされるアオリイカですが、近年は温暖化の影響で一年中産卵行動を見せ、夏でも良型が狙えるターゲットとなっています。海水温が高く活性も上がる一方、青物の回遊により釣りづらくなる場面もあります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・野中功二)
伊豆でエギング釣行
夏は新子で小さいと言われるアオリイカですが、近年は温暖化により一年中産卵行動をしていると言われるターゲットです。
海水温は23度台となり、高水温を好むアオリイカには適温。高活性も期待できますが、青物の邪魔が気になるところです。

夏でも良型は狙える?
夏のアオリイカエギングは、近年の温暖化により水温が上昇し産卵も早まっています。
過去には夏にキロアップが釣れるのは稀でしたが、最近では普通に釣れる状況になっています。ポイントとしてはアオリイカの回遊ルートを考え、夜に湾内に入っているアオリイカを狙う形が有効です。
餌となるベイトの存在も大切なキーワードとなります。ただ、日が上りだすと青物も活発になり、安易には釣れなくなるため、障害物周りや青物が寄りにくいポイントを狙うことが有効です。
エギのサイズは3.5号
以前はエギのサイズを落とし2.5号や3.0号で狙っていた夏エギングですが、近年は早生まれの個体も海水温の上昇により大きくなっており、3.5号のエギをメインとしても問題ありません。
エギの種類も、いわゆる足付き・足なしを準備して状況に合わせたいところです。アクションは青物が回るまでは中層を、青物が回遊してきたらその付近から丁寧に探るのが良いでしょう。

持参タックル&装備
ロッド:xestaアサルトジェットtypeS90スイングドライバー
リール:シマノ ヴァンキッシュC3000SDH
ハンドル:zpiダブルハンドル
・エギ
DUEL ダートマスターケイオレンジイソスジ
DUEL フィンエース3.5号
DUEL マグパタ3.5号 モンスターマスター
600gのアオリイカを手中
当日は甥が朝、私が昼にポイントに入りました。朝には良型が上がっており、昼には600g程度が顔を出しました。潮位は引き潮潮止まりの少し前。
キャストからカウントダウンし、エギのダートを意識してシャクった後に一呼吸置き、次のシャクリへ。確実にエギを動かすことに集中すると、「コツン!」と魚が当たったような感触がありました。
「こんなに早く?」と思い、少し早めのシャクリを5回入れてテンションフォールすると、今度は明確に「ゴツン!」。合わせ一発!元気なジェット噴射に思わず笑顔になり、良型をゲットできました。

昼にアオリイカを追加
昼に入った私は甥の情報をもとにデュエル フィンエース3.5号、ダートマスター、イージーQマグネットTGなどを投げましたが無反応。水質が少し濁っていたため、DUELダートマスター3.5号ケイオレンジイソスジをチョイスしました。
左から流れていた潮が緩んだタイミングとマッチし、潮に馴染んだところで、テンションフォールしていたラインが止まりました。合わせ一発で確実に掛かりを確認!水面に出たイカは良いサイズで、南方系のアオリイカでした。

引きも強く、存分に楽しませてくれました。暑さもありましたが、心地よく納竿としました。

今後の動向
アオリイカの成長は海水温が高いせいかどんどん大きくなっており、ひとしお成長を感じられます。灼熱の夏ではありますが、夕方や朝方には良型が顔を出すことでしょう。
アオリイカの取り込みにはネットやギャフといった道具が必要です。大きな個体が掛かる場合もあるので、必ず準備しておきたいところです。
また、目の保護を考えて偏光サングラスを着用し、磯場などでの滑りを防ぐため磯靴も必要です。そして、忘れてはならないのがライフジャケットです。必ず装備するようにしましょう。

<野中功二/TSURINEWSライター>
