大阪湾南部では、夏の風物詩ともいえるショアタチウオ釣りが開幕を迎えている。筆者は今季の初挑戦を終えてから1週間後の8月16日(土)、再び竿を手に同じ堤防に立った。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・夕日とぼうず)
実績ルアーでスタート
夕マヅメ、筆者は「ビッグバッカーソフトバイブスーパーグロー28g」をキャストし始めた。タチウオ狙いで実績のあるルアーであり、前回は幸運にも自身初のショア真鯛51cmを仕留めたルアーだ。今回も開幕の1匹を託した。
厳しい立ち上がり
しかし、キャストを繰り返すものの、18:56に小さなアタリを得ただけ。19:24には同行者が足もとで惜しくもバラしたと聞き、筆者もテンヤ「タッチポン陸」に切り替えた。
強風下のため14gを選択。カラーはTポートオリジナルの「マットスピネルインパクト」。操作性と視認性を兼ね備えたセレクトだった。だが、状況は依然として厳しい。周囲で釣れている人もせいぜい2~3匹程度。プチ時合いは一瞬で終わった。
ボトムでタチウオがヒット
20:28、沈黙を破ろうと「ボトムをあえて探る」戦術に変更。着底させて数巻きし、テンションフォールで再び着底させる。この探りを繰り返しながら手前まで引いてきたとき、竿先が根掛かりのように止まった。

違和感に竿を立てると遅れて小刻みな震え。
レンジを変えて拾い釣り
結果的に、この日のタチウオは気まぐれだった。ボトムで反応が出たかと思えばすぐに沈黙し、表層や中層で突然アタリが出る。レンジがコロコロ変わり、釣り人を翻弄する。21:13、表層狙いに切り替え、巻きからロングフォールを繰り返していたところ、手前付近で小気味よいヒット。サイズは指3本程度ながら、嬉しい追加となった。

その後は再び反応が遠のいたが、21:49に中層を意識して探ったところでロングフォール中に再びヒット。こちらも指2本強の小型だったが、レンジをこまめに変えることでなんとか追加できた。全体的には依然としてシブい展開が続いた。
甘噛みと格闘
2時間以上、追加の魚が出ない時間が続いた。時計は23時を回り、潮止まりから下げ潮へと移るタイミング。ようやくアタリが増えてきたが、すべて甘噛み。沖からコツコツ、カツカツとした反応が続くものの、本アタリには至らない。巻きを止めて食わせの間をつくるたびに、グッと引き込まれる瞬間を待ち続けた。
23:53、沖からの甘噛みを感じつつも我慢して巻き続け、ついに本格的な引き込みを得て合わせると、ロッドがグンと曲がった。待望の4匹目だ。

さらに0:35、同様のパターンで手前でヒット。最後の最後でなんとか5匹目を追加できた。数は決して多くなかったが、苦戦の中で手にしたタチウオは、サイズ以上に価値を感じるものだった。

甘噛みをどう乗せるか、レンジの変化にどう対応するか――今回の試行錯誤を、次の釣果へつなげたい。
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<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>