筆者の毎年恒例行事となっている夏のロックフィッシュ釣行。今年も静岡県伊東の逹丸にお世話になった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター津久茂真奈美)
伊東沖アカハタ釣りでサイズ勝負
伊東沖のアカハタ釣行は年一回の恒例行事ということもあり、船内では「誰が一番大きなアカハタを釣るか」のサイズ勝負を行うことになった。直近の釣果は数は出ているものの40cmに届かないサイズが多い状況。

昨年は女性陣が40cm級を釣り上げトップを独占していただけに、今年も期待が高まった。朝一から勝負の火蓋が切られた。
銅付き仕掛けで挑戦
今回筆者が用意したのは胴突き仕掛け。ブラクリも準備していたが、終始アタリが続いたため出番はなかった。根掛かりが多発するため、錘とハリは消耗品と割り切り、ステイトとハリス部分だけを20本以上作って持参した。

根掛かりしたらその場で結び直すのが効率的で時短にもつなかる。図は初挑戦の同船者向けに配布した仕掛けの参考。

生きエサにアタリ集中
エサ別に食いの良さを比較した結果、圧倒的に効果的だったのは前日に釣った生きエサ。特に小アジやネンブツダイは食いが良く、序盤からアカハタを連発した。
一方で鯖の切り身も鉄板の効果を発揮し、アカハタだけでなくカサゴもよく喰ってきた。
生きエサ保管術
なお、釣った生きアジを弱らせない工夫として、クーラーボックス内にケミホタルを入れる。アジアは暗闇では暴れてしまい、数が多いと消耗してしまうため、ケミホタルを入れてあげることでおとなしくなり元気な状態を保てるようだ。

立て続けに良型アカハタヒット
ネンブツダイを付けた2投目、まだ薄明かりの時間帯に35cm級の良型アカハタがヒットした。錘が岩礁帯を転がる独特の感触を頼りに根を攻めると、続けて良型が食ってきた。この時点で筆者は「勝負あり」と余裕を見せていたが……。

ルアーで38cmアカハタ浮上
今回はルアーにも挑戦。30gのジグヘッドに白色のシャッドテールワームを装着して臨んだが、釣れるのはカサゴばかり。

さらにフグに食われ、ワームの尻尾を失う場面も続いた。ルアーカラーをコーラルピンクに替えた途端、アカハタのアタリが連発。最初の1匹は惜しくも海面バラシとなった。何回か誘ううちに突如ぐんっと強い衝撃があった。
竿が舟下に吸い込まれてゆき、もう竿が折れるのではないかと焦り、ラインブレーカーを用意したところで、同船者から「それ魚だよ!」との声が。
振り返り
結果、38.5cmを釣った同船者がサイズ勝負を制し、筆者はわずか5mm差で敗北。まさかの良型を根掛かりと勘違いする失態もあり、悔しさの残る展開となった。それでもロックフィッシュならではの強烈な引きを存分に堪能できたのは大きな収穫。仕掛けは思った以上に消耗するため、十分な準備が必要だと痛感した。
エサもルアーも満喫
エサ釣りとルアー、それぞれで異なる釣り方を楽しむことができた。普段と違う釣り方を取り入れることで、新たな発見や楽しみが広がり、大満足の釣行となった。
<津久茂真奈美/TSURINEWSライター>