今回は瀬戸内アングラーズの、落とし込み調査1日便「調査のためボウズ覚悟で」に乗船してきました。「調査便」とは名ばかりで、結果はまさかの五目達成に大満足釣行!当日の様子をレポートします。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・齊藤真)
瀬戸内で落とし込み釣り
8月27日(水)、当日は中潮で干潮7時20分、満潮13時10分。岡山・ピア73マリーナ桟橋を朝6時に時間通りに出船。

今回は、レンタルタックル&仕掛け付きの釣行だったため、持ち物はクーラーボックスのみという超身軽スタイル。同船者は、瀬戸内アングラーズの小野船長を師と仰ぐ倉敷市の小﨑さんと筆者の3人。
天候も良く、波も穏やか。船は豊島の東を抜け、小豆島を左舷に見ながら約45分、福部島沖のポイントに到着しました。

落とし込み釣りとは?
簡単に言うと、サビキで釣った小魚(ベイト)をそのまま活き餌にして大型魚を狙う釣り方です。
小魚が付いた仕掛けを海底近くまで落とし込み、その小魚を追ってくる青物や根魚を狙います。
釣れる魚種も豊富で、今回もその醍醐味を存分に体験することができました。
今回の小豆島周辺ポイントは、水深25mから37m、ベイトは表層から底までと幅広く分布していて、船長からその都度タナ指示があります。
小豆島周辺のポイント情報
今回は小豆島周辺のポイントの水深は25m~37m前後と比較的浅め。当日の特徴としては、なんといってもベイトの反応が広範囲に出ていたこと。表層から底までまんべんなくベイトが散っていて、その都度、船長から「今は◯m」などタナの指示が入ります。指示されたタナを素早く攻めることが、釣果を分けるポイントになりそうです。

1投目からアコウにマダイ!
仕掛けを投入してすぐに27cmのアコウがヒット!小野船長から「アコウは狙えるはず」と聞いていましたが、早くもその言葉が現実に。
続いて、三段引きに確信を持って上がってきたのは47cmのマダイ!少し間を置いてサイズアップの32cmアコウも追加し、序盤にしてかなりの好スタート。
と、ここで小﨑さんがなんと60cm級のヒラメとマダイを連続キャッチ!調査便とは思えない盛り上がりになってきました。

讃岐水ノ子礁灯標へ移動
ベイトの活性が少し落ち着いてきたタイミングで、15分ほど東へ移動し、讃岐水ノ子礁灯標周辺のポイントへ。

このエリアではベイトが20cmオーバーのサバ!これはもう、相当な大物じゃないと食わないレベル……。仕掛けを引き上げるとサバに引っかき傷があり、魚に狙われている様子。
サバは活性が高く、4~6匹が同時に掛かることもあり、仕掛けがオマツリしてしまう場面も。
それでもこまめにベイトを付け替えながら粘っていると、ここではなんと極太サビキに22cmのマアジがヒット!これが意外と嬉しい一本。アジ狙いで来ても楽しめるのでは?と思える瞬間でした。

福部島沖で55cmハマチ手中
午後は再び福部島沖へ戻ると、海面にはベイトが湧き出し、ベイトが大爆発状態!小野船長のタナ指示も忙しく飛び交う中、ベイトを追ってヤズ(ブリの幼魚)が乱舞。同船の小﨑さんがヤズを連発する。
その最中、筆者の竿に突然ドンッと重みが。ドラグが鳴り響き、竿が海面に突き刺さる!おまつり対応中の船長から「あと何m?」と聞かれ、「あと30m!」と返答。
慎重に寄せて、ついに浮かせたのは堂々の55cmハマチ!クーラーに入らず、尻尾を切って収納する羽目になるほどのサイズでした。
小﨑さんはアコウのダブルからのシングルで連発。そして船長もハマチを追加して、この日一番の盛り上がりに!

五目達成で大満足!
14時に納竿。筆者の釣果は、なんと5目達成!ハマチ55cm1尾、マダイ47cm1尾、シオ(カンパチの幼魚)33cm1尾、アコウ32cmに27cmの計2尾、そしてマアジ(22cm)1尾。

小﨑さんの釣果は、ヒラメ約60cm1尾、マダイ約60cm1尾、ハマチ約50cm1尾、良型アコウ3尾に、小野船長のハマチ1尾が入りクーラー満タン。ヤズ(ブリの幼魚)の船中計7尾はすべてリリース。

小野船長のコメント
「落とし込み調査行ってきました。ベイトも沢山!ベイトが付けば何かしら釣れます!ヤズ・ハマチ・ヒラメ・シオ・鯛・アコウ!6魚種!大満足!
これからハイシーズンに入る落とし込み。今年はベイトの入りが良く、期待大!!狙い目は平日!休日は船が多くなる分、少し渋くなるかもしれません。」

秋は落とし込みハイシーズン!
今回の調査便は、まさに調査どころか本気モードの釣行となりました。とくにベイトが多く、付けば必ず何かが起こる展開は、初心者でも十分楽しめる釣り体験だと思います。
落とし込みが本格的なハイシーズンを迎える秋、瀬戸内の海で大物を狙ってみたい方にはぜひおすすめです!

秋の釣行も日差し対策を忘れずに
秋は釣りに最適なシーズンですが、まだまだ日差しは強いです。特に船の上では照り返しもあり、思った以上に肌へのダメージが大きくなります。快適に釣りを楽しむためにも、日焼け止めを準備しておくと安心です。
<齊藤真/TSURINEWSライター>