8月15日(金)、受験勉強中の甥っ子を誘って、昨年釣行した「釣船茶屋ざうお所沢店」へ再び2人で訪れた。毎日勉強で忙しくしていた彼だったが、釣りと美味い食事、そして小学生にとって非日常的な「居酒屋」の雰囲気を味わいリフレッシュできたようで何よりだった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
甥っ子と『ざうお』へ釣行
来年中学校の受験を控えている甥っ子は、毎日のように学校の夏休みの宿題や塾の勉強で疲労気味。毎年恒例の夏の旅行も今年はないため、筆者としてはどこか遊びに連れて行きたくなってきた。
海・川ともにいろいろな魚が釣れて楽しい時期だが、甥っ子の体力を考えるとそれは厳しいかと思ったので、釣りができる居酒屋!!「ざうお 所沢店」に昨年と同じく2人で釣行&飲み会を行うことにした。
当日の作戦
店舗オープン開始の11時半までには現地に到着して、まだ他のお客が少ないうちにスレていないマダイを釣り上げ、その後ヒラメなどの引っ掛け釣りの場所への移動を考えた。特に昨年釣り残しているサザエとアナゴは絶対に釣ると心に誓った。
まずはマダイを狙う
8月15日(金)、現地には作戦通り11時20分頃に到着。外は激暑だがマダイを釣るためとだと思い、ペットボトルのお茶を片手に開店するのを待った。

11時30分にオープンしたので、入店して予約済み(船の席を希望)のことを伝えると、昨年と同じく右舷大ドモのテーブルに案内された。こちら側のイケスにはマダイ、左舷側のイケスには大型のマダイとシマアジが泳いでいるようだが、甥っ子の希望により右舷側のマダイを狙うことにした。

LINEで「ざうお」のお友達登録をすると竿を無料で借りることができるとの説明があったので、迷わず登録する。 タックルやエサと一緒に「笑顔が良かったスタッフに渡してください」とスマイルカードを手渡されていざ釣りをスタート!
ヒットするもバラシ連発
甥っ子には昨年教えてはいたが、改めてエサのオキアミの付け方や釣り方などをレクチャーした。まずは筆者が竿を手にして魚の様子を探るとマダイがヒット!しかしアワセが甘かったため、すぐにバラシてしまった。
釣り手は甥っ子に交代。
作戦変更
面白いことに食い気のない魚は、何をしてもエサに興味を示さないが、食い気のある魚は一度アワセ損なっても何度もエサを追ってくる習性があることが分かった。
そこでアワセ損なってもエサが付いていればすぐに仕掛けを上げずに、再びその魚がエサに食らいつくのを待つ戦略に変えてみた。さらに、エサのオキアミも2匹抱き合わせで付けてみることにした。
待望のマダイヒット!
すると2度、3度と執念深くエサを食べに寄って来た魚がいた。これはチャンスとばかりに集中して水中をのぞき込み遂にエサを完全に口に入れた瞬間に「きた!竿を上げてみて!」というと彼は竿を持ち上げた。
すると、確かな手応えを感じたようで、魚の強い引きに彼の表情は真剣そのものだった。筆者も今度こそミスをしてなるものかと緊張したが、何とかランディングに成功して一安心。スタッフに記念写真を撮影していただき、さらに太鼓で祝福してもらってテンションも上昇。

釣ったマダイは半身を刺身(活き造り)、残りの半身をフライで調理をお願いした。
引っ掛け釣りに転戦
次にヒラメのいるイケスに2人で向かった。

こちらは引っ掛け釣りで、昨年彼は一発で仕留めたが、今年は何度やっても滑ってしまうようで苦戦。
アジのイケスでは、昨年彼は釣ることができなかたので、リベンジに燃えているのかと思っていたが、あっさり筆者に竿を渡してきた。今年も彼に代わって筆者が引っ掛け釣りチャレンジするとマアジをキャッチすることに成功。調理方法は、ヒラメはマダイ同様に刺身とフライに、マアジは刺身でお願いした。
食事開始
さらに、サザエとアナゴを釣りに行こうとすると、甥っ子が「テーブルにお刺身が来ているよ」と教えてくれたので、一旦釣りは中断してテーブルに戻ることにした。

食事の前に、まずはドリンクをスマホでオーダー。筆者は生ビールを、甥っ子はメロンソーダを注文した。まもなくドリンクとヒラメの活き造りなどもやってきて甥っ子と乾杯、飲み会がスタート。
釣り魚に舌鼓
マダイとヒラメは刺し身とフライ、それぞれの魚の味の違いを楽しみながら喉を潤していった。甥っ子は「どちらも凄く美味しいけれど……」という前置きをしながら、5点満点中でヒラメが4.8点、マダイが4.5点とハイレベルの評価だった。
それには筆者も同感。彼は昨年までヒラメのエンガワは脂っぽくてあまり好みでは無かったが、当日はエンガワを大絶賛!釣りを通して彼の成長を目の当たりにして嬉しい限りだと思いながら冷酒が進んでいく。

フライはヒラメがフワフワ、マダイはそれに比べて少し身がしっかりしていてどちらも絶品。

アジの刺し身は安定の美味さだったが、1匹で刺身としては少なかったので、食べ終わったらまた釣りに行く計画を立てた。
まさかの展開
釣りの話以外にも、学校の友達の話や勉強の話で会話も弾み楽しさも絶頂に達したころ、スタッフから「ラストオーダーです」との連絡を受けた。まさに「寝耳に水」で、平日は時間無制限だと思い込んでいたので2人とも唖然……(15日はお盆休み扱いで2時間制とのことだった)。釣りもこの時点でタイムリミットとのことで、またしてもサザエとアナゴは次回に持ち越しとなってしまった。
仕方ないので、最後に活き造りのヒラメとアジのアラは骨せんべいにしてもらい、マダイのあら汁で締めることにした。
料理が到着。特筆したいのはヒラメの骨せんべいを食べてみると、カリッカリに揚がっていて激うま!見た目は太くて硬そうだったので、バリバリ食べられたのが凄く意外だった。

アジの骨せんべいやマダイのあら汁の美味さは言わずもがな。2人とも大満足で食事を終了した。

残りのフライや骨せんべいはテイクアウトにして、夜の楽しみに取っておいた。
前述の「スマイルカード」をスタッフに渡すと、次回の会計8,000円以上(現金払いに限る)でタイ1匹1,900円引きとなる割引券をいただいた。昨年もいただいたが、有効期限切れてしまい残念だったので、今回は何とか使用できるように計画を立てたい。
帰り際に「夏の縁日レジ前コーナー」でくじ引きをすると、甥っ子は2当賞の水鉄砲が当たり大喜び。
当日の最終釣果
筆者:マアジ1匹
甥:マダイ1匹、ヒラメ1匹
甥っ子は昨年同様、釣りや食事に加えて小学生にとっては非日常的な「居酒屋」の雰囲気を凄く気に入ったようで「とても楽しかった!」と言っていた。日頃の受験勉強で疲れ切っていた彼だったが、釣りの後のイキイキとしている姿を見ているとどうやらリフレッシュできたようで、筆者はとても嬉しく感じた。来年の夏は受験勉強からも解放されることだろうし、ハゼ釣りや乗合船でのマダコ釣りの計画を今から考えてしまってならない。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>