紀北の海では夏の風物詩、脂が乗ったハマチの数釣りが楽しめる。今回は遊漁船遊漁船MCLに乗り込み、午前は青物ジギング、午後はタチウオ狙いのリレー便に挑戦。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター夕日とぼうず)
紀北沖で青物を狙う
紀北沖では、イワシの群れを追って青物の活性が急上昇中。例年この時期は50cm前後のハマチが中心で、ほどよい引き味と抜群の食味を兼ね備える。水深40~60mのエリアでジグをシャクれば誰にでもチャンスがある。

ハマチ主体ながら、70~80cm級のブリや小型カンパチも混ざることがあり、強めのタックルを備えておくと安心だ。この日は前日までの強風が収まり、一転してベタ凪。朝から絶好の釣り日和となった。
序盤からハマチが入れ食い!
出船してポイントへ着いた8:17、船長の合図とともに全員がジグを投入する。筆者は着底直後にワンピッチジャークを入れると、ものの7ピッチでロッドが大きく曲がった。上がってきたのは50cm前後のハマチ。前日の荒天で活性が懸念されたが、そんな心配を吹き飛ばす好反応だった。
1時間でブリ族7本
最初の流しから船中でハマチが連発。180g前後のセミロングジグが有効で、特にシルバー系カラーにアタリが集中した。開始から1時間強経った9:28、筆者は7本目のニアメジロのハマチをキャッチ。船のクーラーは早々に青物で満たされ、まだまだ釣れる気配はムンムンなものの、ハマチ狙いは終了。

底を意識しすぎてジグを失うアングラーがいる一方、タナを正確に捉えた人ほどヒットを重ねるなど、攻め方次第で釣果に差が出る展開となったのが印象的だった。
タチウオ狙いへ転戦
次の大アジ狙いは反応が出ず早々に見切り、11:26からはポイントを大きく移動してのタチウオゲームへ。筆者はテンヤで挑んだが、船中でポツポツと上がるかたわら、自身には釣果が出ない。
3時間経ったときには船中で1人2~7匹ほど。筆者は唯一のノーキャッチ。ごくたまにあるアタリをうまく乗せられない。
ジグに変更で連発
14:24、意を決してジグに変更。初挑戦のタチウオジギングに臨むこととした。すると14:33、1投目でボトムから10~15mで待望のヒット。

上がったのは指3本前後サイズながら価値ある1匹目だった。ここからは毎投ヒットが続き、わずか20分で7本をキャッチ。スレ掛かりも拾えるジグの強みを実感し、船中アベレージへ追いつくことができた。

こうして夏の紀北らしい豪華リレー便は、青物の爆釣からタチウオの時合い勝負まで存分に楽しむことができた。特にこの時期のハマチは、まるで寒ブリのような脂の乗りで、食味は格別。

脂ノリノリのハマチとタチウオを同日に狙える贅沢な釣行は、9月いっぱいまで楽しめるという。次の出船が今から待ち遠しい。

実釣動画はこちら
<夕日とぼうず/TSURINEWSライター>