東京都江東区にある仙台堀川公園は木陰も多く、子ども連れでも安心して楽しめる身近な釣り場だ。今回は尾高橋周辺からスタートし、池状の水路や豊住橋付近を探り歩いてハゼを狙ったところ、7~12cmを中心に合計57尾をキャッチ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)
仙台堀川公園でハゼ釣り
8月23日(土)、東京都江東区にある仙台堀川公園にハゼの様子を見に出かけた。7時過ぎ、横十間川親水公園交差点近くの尾高橋に到着。朝からよく晴れて暑くなりそう。南砂1号公園南側に隣接する池状の空間は、樹木に囲まれているため木陰がある。
池をのぞくと底のくぼみにへばりつく大小のハゼの姿が確認できる。さっそく、柵越しに竿を出してみた。

使用タックル
タックルは2.4mのノベ竿にミチイト1号を竿いっぱいに結ぶ。ハリはソデ2号でハリスは0.6号5cmをチチワで接続。
ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを2個付け、2mm厚の板オモリを巻いてすべてのウキがゆっくりと底に沈むように浮力を調整。ポイントの水深に応じてトップのウキが水面下5cmくらいにあるようにする。
エサは生食用のホタテの貝柱を2~3mmくらいにちぎり、チョン掛けにしてハリ先を出す。

ハゼが連続ヒット
底に起伏があり水深は深い所で1mほど。見える魚は無視して、まずはヘチの護岸前に仕掛けを投入。止水状態なので竿を上下に動かしエサを踊らせると、スーとウキが引かれる。
竿を立ててアワせると、キュッと竿先が絞られ、グイグイと左右に引かれる。竿でいなして静かに抜き上げると、ひょうきんな顔つきをしたアメ色の魚体が登場。12cmの型のいい本命だ。
続けて同型が5尾まで入れ食いできたが、その後はチチブの猛巧にあってしまった。

沖狙いに変更
そこで沖狙いに変更すると、ウキがナジむ間もなくひったくるようなアタリが多く出る。魚の活性は高そうだ。
ウキが完全に消し込んでからアワせたほうが確実にハリ掛かりするが、ややもすればアワセが遅れてしまい、ハリを飲み込まれて外すのに手間取ることも。また底の障害物の下に潜られて根掛かりとなってしまうこともあり、アワセのタイミングが微妙。
しかし、釣れれば9~12cmと型がよく、小気味いい引きを堪能。何回か入れ食いもあり、エサ付けが忙しいことも。
10cm弱のハゼをキャッチ
この場所で1時間くらい遊び、9~12cmをちょうど30尾カウントした所で豊住橋に移動。途中、横十間川親水公園が交差するが、この辺りは雰囲気がよくハゼの着き場。竿を出してみたいが、釣り禁止なのが残念。
9時前、豊住橋に到着し、橋の下の水上デッキの上から柵越しに竿を出す。
水深は1.2m。壁際に仕掛けを入れると、すぐにウキが反応。ナジんだウキがスーッと横に引かれる。アワせると竿先からプルッとしたシグナルが伝わる。小気味いい引きを楽しみ、抜き上げると水面を割って10cmの本命が登場。

その後もハゼ入れ食い
続けて7~10cmが5尾まで入れ食い。その後はアタリが多いもののハリ掛かりしないこともあったが、誘いとアワセのタイミングを変えていくと8cm前後がぽつぽつと釣れた。
やがてチチブが多くなったので、ヘチの矢板前にポイントを変えて釣る。水深は1.5m前後と深く流れがある。仕掛けが底で止まらないので竿先で仕掛けを止めながら流すと、止めたあとにウキが引かれることが多い。ゆっくりと聞き上げると竿先にブルブルときて、ここでも8cm前後がよく釣れた。

最終釣果
同所で10時前まで遊び7~10cmが27尾。2カ所の釣果は57尾と好調。魚はクーラーに入れて持ち帰り、ビールのおつまみのから揚げや南蛮漬けにしたら美味だった。
釣り場は総延長約3.5kmの公園として整備されている。ハゼの溜まり場を見つけながら探り歩くのもいいだろう。所々にトイレやベンチ、水飲み場、屋根付きの休憩所があるため女性や子ども連れでも安心して楽しめる。秋のハゼ釣りシーズンにオススメしたい釣り場である。
なお、通路から竿を出すときは自転車や歩行者に十分注意すること。水面との高低差があるためロープ付きの水くみバケツは必携。エサや小物類は上州屋東陽町店で購入可能。釣り場情報も聞けるかもしれないので立ち寄ってみたい。

日焼け対策も忘れずに
秋のハゼ釣りは陽射しを浴びながら長時間楽しむことが多い。特に水辺は照り返しが強いため、日焼け止めをしっかり塗っておきたい。
<週刊つりニュース関東版APC.岩井一彦/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年9月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。