8月24日(日)、東京湾金沢八景(漁港内)の忠彦丸で、年に一度のビッグイベント『2025忠彦丸シロギス釣り大会』が開催され、この模様を取材した。参加は277人で11隻に分乗し、シロギス1尾の全長(各船横取制)で競った結果、26.6cmを釣り上げた大崎勝さん(大田区)が優勝を飾った。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

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忠彦丸でキス釣り大会

5時ごろから受け付けを開始。参加者は各船の札を取り、順次1号~11号船に乗り込む。

7時37分、各船が港を離れる。私は緑川和希船長が舵を取る3号船に乗船。右舷18人、左舷17人の布陣。職場仲間のグループや親子、ファミリーからカップルなどさまざまなファンが参加。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
金沢八景(漁港内)周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

大会のルール

竿は1人1本、仕掛けは2本バリまで、オモリは15号、エサは青イソメが用意されるが持ち込みも自由。順位は横取り方式で1尾の全長で競う。

八景島前で11隻が待機し、撮影のあと8時少し前に全船フルスロットル。各船長が思い思いのポイントを目指す。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
優勝者のタックル図(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

開始早々キス連発

3号船は沖提周りの手前のポイントに到着。船長から「いいですよ!」の合図でスタート。型狙いのポイントだったが本命のアタリがもらえず、すぐに船長は南下し、白灯周りで再開。

ここではすぐに左舷トモ3番の植木祐視さん(中野区)がファーストヒット。これを皮切りにヒットが各所で連発し、あちこちで歓声が上がった。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
植木さんにファーストヒット(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

左舷ミヨシ寄りの秋庭正さん・煌くん(10歳)親子(都筑区)はダブルヒットを連発。右舷ミヨシでは本紙愛読者の松本年主さん(旭区)がグラスムクのオリジナルキス竿でミヨシの利を活かし、広範囲に探って良型をヒット。その隣の福谷智恵美さん(神奈川区)も同級をキャッチし満面の笑み。

和希船長はこまめにポイントを探っていく。各船では仲乗りがオマツリほどきや初心者にはレクチャーするなど、参加者をフォローする。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
秋庭さん親子ダブルヒット(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

24.3cmの良型キスを手中

4流し目、左舷胴の間の今回初参加という吉田開熙さん(金沢区)に極太キスが参上!後検24.3cm。と同時に隣の同僚・増田詢太さん(磯子区)に23cmと大型のダブルヒット。

5流し目では、マダイも顔を見せる。10時に船長は北上し、大きくポイントを移動。福浦沖水深15mを探る。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
3号船トップ24.3cm(左)と23cm右ダブルヒット(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

右舷ミヨシ寄りの星美千代さん・祐道さん親子(春日部市)は、ディグシンカーを使った胴突き仕掛けでダブルヒット。

その後南下して各ポイントを攻めてから朝のポイントに戻り、13時少し前にストップフィッシング。3号船は吉田さんがトップだった。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
星美千代さん・裕道さん親子ダブルヒット(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

優勝は26.6cmのキス

港に着くと各船最大魚候補の再検量がおこなわれ、閉会式へ移行。優勝者、準優勝者が発表された。

優勝は1号船(前川悟史船長)に乗船した大崎勝さん(大田区)が26.6cmで5万円分の国内旅行券を獲得。天ビン振り分け式2本バリ、ハリス1号、ハリは競技キスSP8号を使用し、運河筋で置き竿にきた会心の1尾。

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
優勝した大崎勝さんが26.6cmを手に(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

準優勝は10号船(番只丸)に乗船した町田市の鹿野佳之さん.愛紗さん(12歳)・葵さん(15歳)のうち葵さんがハリス0.8号、全長2m2本バリの吹き流し仕掛け、エサは岩イソメで26.3cmをキャッチ。3万円分の国内旅行券を手中に。

同ファミリーは昨年も記者取材船で奮釣していた。お父さんのアシストで念願の入賞を果たしたのだろう。3号船の吉田さん(24.3cm)は惜しくも入賞を逃した。

抽選会は豪華賞品が取り揃えられており、参加者全員に何かしらの景品が手渡されて盛況のうち閉会した。来年も開催予定なので、ぜひ参加してみては?

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
準優勝した鹿野葵さん(左)と愛紗さん姉妹(提供:週刊つりニュース関東版岩下和弘)

<週刊つりニュース関東版岩下和弘/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年9月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。使わぬ釣具が高値に変わる!

フィッシングコレクト

「277人が熱戦!」忠彦丸シロギス釣り大会で優勝魚は26.6cm【神奈川】
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