シーバスルアーは元気に動くタイプと静かに誘うタイプの2つあるが、結局どちらが釣れるのだろう。答えは「どちらも釣れる」のが正解だ。

9月ともなればあちこちの河川でシーバスの爆釣が聞かれてもおかしくないハイシーズンがやってくる。その前に、この静と動の2つのルアーをおさらいしておこう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を...の画像はこちら >>

動くルアーと動かないルアー

まず、動くルアーと動かないルアーについてだが、わかりやすいのは「フローティングミノー」と「シンキングペンシル」だ。それぞれを簡単に見ていこう。

フローティングミノー

フローティングミノーはオーソドックスで積極的に動くルアーだ。リップと言われるくちばしのようなものがついていて、これが水の抵抗を受けながしてブルブルと元気よく泳ぐ。遠くにいる魚にも気付かれやすいし、活性が高ければシーバスにアピールできる。ボックスにひとつは入れておきたい代表的なルアーだ。

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
フローティングミノー(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

シンキングペンシル

一方、シンキングペンシルはほとんどのものにリップがついていない。ずんぐりむっくり系のものが多く、余分なものがついていないからよく飛ぶ洗練されたルアーだ。

さらに、水面付近から底の方まで釣り人しだいで自在に探れる万能ルアーでもある。全く動かないわけではないが、ハデな動きはせずわずかに動くくらいだ。魚の警戒心が強いときや活性が低いときなどに活躍する、エースルアーだ。

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
シンキングペンシル(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

場面によって使い分ける

では、そんな静と動の2つのルアーの使い所を考えてみよう。

動くルアーの使い所

まず、元気に動くルアーだからだ。ここではフローティングミノーを例に上げてみる。これは主にシーバスが積極的にベイト(エサの小魚など)を追い回しているときに有効だ。

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
バイブレーションも動く(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

しっかり巻いてルアーをいかに気付かせるかがカギとなる。また、流れが弱いときなどにロッド(竿)を煽ってルアーを激しく動かして魚に捕食スイッチを入れることもできる。

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
ミノーは使いやすい(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

動かないルアーの使い所

こちらは主にシンキングペンシルやワームなどがそれに当てはまる。警戒心が異様に高い大物や、釣り人人口の高い都心の激戦区、また冬の低水温期などに活躍する。魚の警戒心をとにかく押さえて釣りたいときにはもってこいだ。

多くのシンキングペンシルはゆっくり巻けばゆらゆらとS字を描くように動くが、ミノーのようにブルブルとしないので手元に動かしている感触が伝わらない。しかし、これが大物や警戒心の高いシーバスの本能を直撃する。

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
冬でもシンキングペンシル(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

どちらも使いこなす

さて、ここまで動くタイプのルアーとあまり動かないタイプのルアーの2つを紹介してきたが、やはりその場所や季節、釣り場のコンディションなどを考えて両方を使いこなすのが最適だ。

考えてみれば当たり前のことだが、いざ使いこなしてみると非常に難しい。活性の高い季節でもゆっくりと丁寧に探った方が釣れたり、冬でも積極的にルアーを動かした方が良かったりと、セオリー通りにいかないこともよくある。

だからこそ、どちらのルアーもしっかり使いこなしてその特徴をしっかり知ることが大切だ。

そうすれば秋のハイシーズンだけでなく、1年中どんなときでもシーバスに出会える確率が上がるはずだ。

「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
「動くルアーと動かないルアー」どちらが釣れる? 使い分け方を解説
秋は大物が狙える(提供:TSURINEWSライター・宮坂剛志)

<宮坂剛志/TSURINEWSライター>

編集部おすすめ