すだれ越しの光は淡く揺れる8月25日。キスを求めて三重県四日市市の磯津漁港堤防に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤)
キスを狙って漁港で投げ釣り
今シーズンのキスは最盛期を迎えている。奥伊勢湾エリアまで群れは北上し、産卵のために接岸しているので釣果に期待がかかる。特に朝マヅメは高活性で釣果が上がりやすいので、当日は午前6時から釣り始めた。

アベレージサイズがヒット
まずは60mキャストしてズル引きで誘う。海底は砂紋の高低差が激しいカケアガリだ。何度もサオ先が小刻みに揺れては止まる。そして40mの位置でアタリが出た。
キスは向こうアワセが基本なのでアクションを続けるとヒット。横に鋭く走る特有の引きが手元に伝わる。そのまま連掛けを狙いラインテンションを維持しながら速巻きするとヒット。十分な重さを感じながら手繰り寄せた。
釣れたのはキスのトリプル。朝日が差す瞬間、キスのウロコが金色に染まり閃光が飾る。サイズはどれも15cmで例年のアベレージだ。1投目で群れが回遊するポイントを補足することができた。

ゲストも多彩にキャッチ
その後は20~50mの範囲でアタリが連発し、一投1匹のペースで釣果を重ねる。途中、マゴチやメゴチ、マハゼ、イシガニの釣果も上がり気づけば五種目達成。

次はサイズアップを目指そうと沖合に向かって140mキャスト。平たんな地形だが、途中で砂が重くなるポイントがある。ブレイクラインで誘いを止めた瞬間ヒット。
21cmのキスを手中
銀の矢のごとく海底を切り裂きながら走る。強烈な引きにサオを立て対抗するが、まるで浮上する気配がない。海中に舞った砂に期待に胸を膨らませながら釣り上げた。
釣れたのは21cmのキス。見るだけで暑さを忘れるような、透明で涼しい存在感だ。

最終釣果
今回はキスを求めて磯津漁港堤防に釣行した。その結果、キス35匹、メゴチ6匹、小ダイ1匹をキャッチできた。
朝マヅメの活性は高く、連掛けができるほど入れ食いを満喫できる。日中は非常に暑くなるので、涼しい時間帯でキスを爆釣してみてはいかがだろう。
<週刊つりニュース中部版APC・波瀬金鉤/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年9月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。