テーマは「ヤスオの夏休みin亀山湖」。亀山水産センター桟橋直付け、竿7尺チョウチン両マッシュで始めた吉田だったがアタリがないまま記者には先を越され、見せ場もなまま時間だけが過ぎていた。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
竿7尺チョウチン
千葉県君津市にある亀山水産センターからお届けしている「ヤスオの夏休みin亀山湖」の実釣がいよいよスタートした。
舟はダムサイト向きの桟橋直着けで、竿7尺チョウチン両マッシュ。大バリ白エサの正統派大型狙いに徹し、桟橋直下を徹底的に打ち抜く作戦。
これまでの実績は十分過ぎるほど。直近では吉田と同じく竿7尺チョウチンで51cmが出ており、下手の横好きである記者でさえも48cm台を筆頭にツ抜けに迫る釣果を得ている。

こんなオレでも釣れるのだから吉田がやればツ抜けどころか、20枚だって楽勝ではないか!?
そんな楽観的な気分がエサ打ち前から漂っていたが、いざフタを開けてみると事はそうたやすくは運ばなかった。
まず何よりアタリそのものがない。これまでならコイがイタズラしてハリスストックを見る見る目減りさせたが、当日は弱々しい触りのみ。ただし、竿10尺チョウチンであえてタナ違いを狙っている記者には、早々からワタカのアタリがあった。
吉田康雄「これまでならもっとコイがアタってきたんですよね?」
そうなんだよ。まあ朝のうちはワタカがメインで、それが静かになるとコイがイタズラして本格的にヘラっ気が出てくるのは早くて10時過ぎからなんだけどね。あと14時過ぎは別の釣り場かと思えるほどウキがよく動くようになったね。
吉田康雄「なるほど。
おそらくそうだと思うんだけどワタカだってアタリは出すから、そこがちょっと妙なんだ。タナが違うせいなのか、それともエサとハリの違いなのか、そこのところはよくわからない。でもこれまでとはちょっとおかしいのは間違いない。やはり前日の雨で増水したことが多少でも影響しているのだろうか。
太陽が照りつける
明確なアタリがほとんどないまま、早くも時計は9時を回った。気温がグングンと上がり、防災無線からは熱中症警戒アラートが発令された旨のアナウンスが流れる。
吉田康雄「この時間は太陽が正面なのでキツいですね」
亀山水産センター桟橋直着けのダムサイト向きでは、朝から10時すぎまでは、太陽がほぼ正面から照りつける。パラソルを前かがみにしても隠れるのは上半身のみで、真夏のこの時期は午後よりも暑さが厳しい。午後になれば太陽が右から後ろに回り込み全身がパラソルの陰になるのだが。

10時過ぎ、この日はじめての本命アタリは記者に現れた。コイにハリスを切られた数投後にヒットした魚だが、サイズはそれほどでもない。
吉田康雄「いいなぁ、やはり小バリの小エサが効くのでしょうか」
それはどうかな。大型狙いの釣りでこのサイズをいくら釣ったところでオデコ同然だしね。
「でもアタリが出るのはうらやましいですよ」
救世主登場
エサやセッティングを替えるつもりはない様子の吉田だったが、竿(タナ)には迷いが生じはじめていた。しかし1枚釣った記者にその後明確な好転が見られなかったことから、7尺竿のまま続行することにした。
そんなどんよりと重い空気を吹き飛ばしてくれるかのように、ここで救世主が現れる。大量の冷やし物を買い込み、記者の釣友が応援(冷やかし)に登場してくれたのだ。

せっかくなのでエサ打ちをやめスイカやらアイスやらで小休止。休憩タイムは20分ほど。するとその再開直後、吉田のウキに当日最大の異変が現れた。
次回も「ヤスオの夏休みin亀山湖」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
この記事は『週刊へらニュース版』2025年9月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。