8月中旬、三重県・多気郡明和町の大淀海岸にキス釣りに出かけた。釣行当日の潮は長潮、満潮は午後3時10分、干潮は午前7時22分。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・横山准司)
大淀海岸でキス釣り
8月後半に入り、依然猛暑日が続いている。各地で気温が上昇し、最高気温が更新されている。私が住む三重県でも同様に猛暑が続いており、日中のみならず、朝晩エアコンがフル回転している状態だ。
さすがにこの暑さでは、サーフからのキス釣りシーズンとはいえ釣行するのをためらってしまう人も多いのではと思う。私もさすがに歳をとってくると、行きたい気持ちがありながら、どうしょうと悩んでしまうことが多々ある。
このような状況だが、やはりキス釣りに行きたい気持ちは抑えきれないので、早朝の短時間をめどに出かけるように心掛けている。当然のことだが、飲料水を多く持ち、出来る限りの熱中症対策を施しての釣行だ。
釣行開始
午前4時40分、大淀西海岸ムーンビーチキャンプ場前の護岸道に到着。ここから北側で数人がキスを釣っているのが確認できたので、少し離れた場所に入った。
車を止めて先釣者に状況を聞くと、ポツポツと釣れているようだ。極端に大きなサイズはいないようで、14~17cmが多い。
車に戻り、道具を取り出して砂浜に出た。車から釣り場が近いので便利だ。

当日の仕掛け
仕掛けはビクトルキス5号の10本バリ。半遊動テンビンにフロートオモリ25号。エサはイシゴカイでスタートした。

1投目は小型主体
遠浅の海岸なので、潮が引くとポイントが遠くなる。1投目は4色半(1色は25m)へ投入。
オモリの着水を確認し、仕掛けが絡まないように素早くイトふけを取って探り始めると、すぐにキスのアタリが出た。幸先良さそうだが、アタリは強くないので型は小さいか。
しばらく探ると2匹目らしきアタリ。キスは群れていない感じだ。範囲を調べるために1色より手前まで探ったが、波口に近いポイントではハゼとセイゴが多い。
0.5色ほど残して回収すると小型のキスが2匹掛かってきた。早朝の1投目なのでかなり期待していたが、外れてしまった。
2投目で8点掛けの快挙
2投目は5色半へ投入。探る前に5秒ほど待ったが反応なし。
仕掛けが着底した後にちょうどキスが通過したような感じだ。やがてアタリがなくなり、サオ先を動かすと重量感を感じたので回収すると、キスが8匹掛かってきた。15cm前後のサイズだった。

距離は4色前後と1.5色付近
3投目も同じ5色半へ投入。2投目と同じように探るがすぐにはアタらない。キスは移動しているようだ。4色のイトに入る所(4色出し切り近辺)でアタリがあり、探り続けると断続的に出た。1色残しまで探って回収するとキスが3匹掛かってきた。
爆釣にはほど遠いが、キャストするたびにキスが付いてくる。前評判ほど群れは濃くなく、型も大きくないようだ。
キスの範囲を確認するために遠投すると、6色の中や1色の中でアタリがあり、かなり広範囲にいるらしい。
このようなときは連掛けを狙うと探る距離が長くなりロスタイムが多く発生するため、あまり効率の良い釣りとは言えない。
ゲストも交じる広範囲戦
が引いて波打ち際が広くなったので7色出し切り近くまでキャストして探ったが反応なし。さらに潮が引いてくるとメゴチやチビセイゴの外道が多くなった。
徐々にキスのアタリが少なくなり、逆に外道のアタリが増える。少し釣り座を移動したが、外道が多い状況は変わらなかった。
時間経過とともに気温が高くなり、キスのアタリも遠のいたので、午前10時半に納竿した。
最終釣果
釣果は17cmを頭に123匹と束釣りを達成したが、もう少し型がいいと聞いていたので少し残念だ。
今回の感じでは、キスはいるが広範囲に散らばっているようだ。距離的には4色前後と1.5色近辺。
しかし縦方向の範囲が短いので、数を付けるには探りを止めたり斜めに引いたりと工夫が必要になり、仕掛け絡みのリスクが増える。活性はかなり高かったので数釣り師は楽しめるだろう。
また、砂浜のクリーンな環境保護のために自分のゴミは必ず持ち帰るよう心掛けてほしい。

<週刊つりニュース中部版APC・横山准司/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年9月19日号に掲載された記事を再編集したものになります。使わぬ釣具が高値に変わる!フィッシングコレクト

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