今回は熱中症を避けて未明から朝方にかけてシャローフリークエクスパンダDタイプを使用して不調のアジングに挑戦してみた。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・川原直毅)

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是長漁港でアジング

8月18日、長潮、午前3時22分満潮、10時41分干潮、潮位は270cm。釣り場は江田島の是長漁港、ここは江田島のなかでも人気のスポット。

特にアジング、ライトジギング、サビキ釣りからフカセ釣りまでオールラウンドな釣りが楽しめる。

当日の海水温は手持ちの非接触水温計で25度という高水温、果たして本命のアジは釣れるのか。ロッドガイドにPEラインを通しながら心中穏やかではない。

是長漁港のフロートアジングで23cmアジ登場!【広島】ゲストに良型チヌも3尾ヒット
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フロートアジングタックル(提供:週刊つりニュース西部版APC・川原直毅)

仕掛けはシャローフリークエクスパンダDタイプ自重19.0gを十分に振り切れるハイレボリューションS83ハイペリオン、ラインはジギングPEパワーゲームX80.6号、リーダーはショックリーダースムーズロックプラス1.5号、ジグ単、Ar.ヘッドジャックアッパーOP0.4g、ワーム・艶じゃこ1.6inchギガチャートを組合わせた。

23cmアジ登場

波止の真下から10m沖くらいまではテトラが沈んでおり、メバル、カサゴ(アラカブ)などの根魚の格好のすみかとなっている。一方、沖はほとんど砂地で根掛かりは極めて少ない。おそらく日中のフカセではかなり良型チヌが狙えそうだ。

仕掛けができたところでまずは30m手前に投入。これは普段、ジグ単で攻められているエリアを調べるためだ。シャローフリークエクスパンダDタイプ(残浮力―0.6g)なのでジグ単との総重量は1.0g程度。

投入後、カウント6でコツとかなり小さなアタリがでたが手首を返す程度のアワセを入れてみるとワームテールが食いちぎられていた。これはフグの仕業だ。すぐにワームのカラーをチェンジし、夜光虫にしてみたが、またしてもワームテールがスパッと切られていた。

是長漁港のフロートアジングで23cmアジ登場!【広島】ゲストに良型チヌも3尾ヒット
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使用したワーム類(提供:週刊つりニュース西部版APC・川原直毅)

このポイントを見切り、本格的に80mラインを狙ってみた。カウント20のところでアタリは小さいがかすかな魚信をとらえたのでアワセを入れた。すると、ロッドのティップがおじぎするように曲がり、アジらしきアタリが伝わってきた。釣れたアジは23cm程度だが、初獲物なのでアクアバケットⅡにキープ。

次はワームを生シラスに替えて同じエリアに投入。すると今度はカウント28でアジがヒットした。若干、アジの遊泳域が違っていてもどうやらこのレンジにアジがいることが分かった。

ゲストに良型チヌもヒット

潮はすでに下げ潮に入っているが、沖の潮は緩やかに左流れになっており、フカセ釣りで例えるならチヌが好みそうな潮だった。私(アルカジックジャパン・ヘルパー)の関心ごとは朝マヅメに向けてアジがどのワームカラーを好むかである。

できれば夜明けぐらいまでに勝負をかけたかった。とにかく遠投し、アジの魚信をとらえることが一番だ。ほぼ同型アジを4尾釣ってワームをアミフレークに交換、Ar.ヘッドジャックアッパーOP0.6gに替えた。

すると、沈下速度とレンジが変わったためか仕掛けを強引に引っ張るアタリ。ロッドキャパは十分だが、それにしても沖から潮の流れに逆らって魚が底に突っ込もうとしているので、ひょっとしてチヌかと思った。

なんとか強引にやり取りしてランディングネットに収まったのは41cmのチヌ。しかも立て続けに40cm、38cmとまずまずのサイズだった。アジングの外道に良型チヌ。やはり、未開拓ゾーンにはシャローフリークエクスパンダDタイプが必須だ。

水分補給と冷たいタオルでふいてクールダウンし、帰路に就いた。

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最終釣果(提供:週刊つりニュース西部版APC・川原直毅)

<週刊つりニュース西部版APC・川原直毅/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年9月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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