大分県佐伯市・米水津の磯に渡礁し、ロックフィッシュゲームを楽しんできた。今回は小潮回りで前回とは状況が異なったが、リリースサイズに悩まされながらもアカハタやオオモンハタの良型をキャッチ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・鶴原修)
米水津の磯でロックゲーム
大分県佐伯市、米水津(よのうづ)の磯でロックフィッシュゲームを楽しんできた。盆明けの8月17日、渡船は小浦港の長伸丸。午前3時出船と久しぶりにキャップライトが必須の早い出船となり、間に合うように自宅を出発、友人を拾って船の待合室に到着。受け付けと着替えを済ませ、船長に名前を呼ばれて船に荷物を積み込んだ。
船は定刻通りに出船、一路、沖黒島方面へと向かい、ルアーマン4人を水取りバエへと降ろしたあと、船長と上がる場所を相談の結果、前回と同じ千畳敷へと上礁した。前回来たときは大潮、今回は小潮で潮回りも違うのでどうなるのか?

釣行開始
まだ辺りは真っ暗なので、ゆっくりと準備に取りかかる。夜はグロー系のワームか…ほとんど夜釣りで狙ったことがないので不安になりながらKJホッグ(クリアパールグロー)をフックに刺して狙うがアタリがない。

前回の時は午前4時出船で、明るくなり始めたころから釣りをスタートさせて1投目からバンバンアタリがあったのだが。「ワームのカラーかな」と、日中でも最強のワームKJカーリーのピンクグローマーブル3インチにチェンジ。
するとアタリがあり、25cmクラスのアカハタがヒット。だが前回に比べるとはるかにアタリは少ない。潮回りなのか?
リリースサイズ連発
いったん明るくなるまで休憩をしている最中、隣の水取バエでなにやら釣れたようでワイワイと声がしたが、焦らずに5時30分くらいから釣りを再開。前回好調だった地黒島向きの一段低い場所で狙うがここもアタリが少ない。釣れても25cmクラスのリリースサイズばかり食ってくる。
今回もアカハタ、オオモンハタは28cmクラス、アラカブは25cm以上をキープと決めているので、いまだクーラーの中は空だ。友人も苦戦していて「今日の朝マヅメ、リリースサイズばっかやん」と嘆いている。
35cm良型アカハタを手中
ここでガチタックルから軽いシンカーが使えるライトタックルに持ち替えて裏の釣り場に行ってみる。ここの水深は5mもない浅場で、根や岩も多く点在し、前回も35cmクラスのアカハタが食ってきた場所なので気合を入れて1投目。
この前は沖で落ちパクが多かったが今回はアタリがないまま10mくらい先の沈瀬付近までワームが戻ってきた。
「この付近は根掛かりするっちゃね~」とロッドを真上に立てたままラインは超張り張りで岩をなめるように狙っているとガツンと気持ちいいアタリがあった。
ただ根周りなので強引にロッドパワーで沈瀬をギリギリ回避。あとは足元の近くの根に突っ込もうとする赤い魚体を強引に浮かせゆっくりとぶり上げ。35cmクラスの良型アカハタだ。
33cmオオモンハタ手中
その後も同じ場所を狙うと32cmなど3連チャンでキープ。その次の1投はアタリと同時に根に突っ込まれ万事休す。仕掛けを組み直し、また同じような場所を狙うとまた食ってきたが、根に突っ込まれた。魚がギブアップして出てくるのか、私が負けるのか……たまにラインを通してまだ反応が伝わってくるので魚はまだ掛かっている。
3分くらい待っていると沖に泳いだ感じがしたので強引に根からはぎ取った。
アラカブが入れ食い
それからもアタリはあってヒットするがリリースサイズのアカハタばかりなので船長と相談の結果、瀬替わりを決行。次は迷ったが、前回と同じ場所を攻めてみるのも面白いかなと思い、地黒島のウエノハナへ。ここは釣り場所も広く、また水深も深い場所と5m前後と浅い場所や根もあり攻めがいのある釣り場だ。
前回は曇りのち小雨模様だったので沈瀬の場所が分からず釣りをしていたが、今回は晴れでどこに沈瀬があるか目視できるので狙う場所も絞りやすい。
とりあえずガチとライトの2タックルを組み、まずスカリを持って斜面を歩き奥から狙ってみる。ここは根が多くアタリが頻繁でアラカブが入れ食いの中、25cmオーバーをキープしていく。
35cm超えアカハタを手中
すると沖の根ギワ付近を狙っていた私にひときわ重量感たっぷりの引き味の魚が掛かった。「めっちゃ重い」ロッドがブチ曲がり、リーダーが根にすれる感覚がある。
一か八か強引にロッドを立てれるだけ立ててからリールのハンドルを高速で回す。デカいアカハタは足元にまで来ても油断ができないので、慎重に泳がせ、浮かせてぶり上げたのは35cmを超えたアカハタだ。

この根だらけの場所でよく獲れたなと納得の1尾。それからも30cmオーバーが連チャン。友人もキープサイズを釣り上げた。
アラカブも釣れた
最後は船着け近くで30cmクラスのアラカブも釣れ、今回も前回までとはいかなかったが、根魚の十分すぎるアタリ&釣果と自然の中で遊ばせてもらえた。なお、来た時よりもきれいにということで、ゴミをビニール袋にまとめ、帰りの船に乗り込んだ。

<週刊つりニュース中部版APC・鶴原修/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース西部版』2025年9月12日号に掲載された記事を再編集したものになります。使わぬ釣具が高値に変わる!フィッシングコレクト

公式HPで見る