東京湾浦安の吉野屋では、8月27日からカワハギ乗合船がスタート。猛暑が落ち着き始めた翌28日(木)の釣行では、良型を狙ったポイント選びが功を奏し、船中5~15尾と安定の好釣果を記録した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
吉野屋でカワハギ釣り
出船1時間前に船宿到着。店舗前の座席ボードを見ると、先着者は4人。空いていた左舷ミヨシの札を外し店内へ。乗船手続きを済ませてから船着場へ向かう。
「カワハギ」の看板が立てられた第三吉野屋丸に乗船。石原一樹船長とあいさつを交わして釣り座へ。

定刻出船時刻の30分前に、ライフジャケット着用の確認と乗船券の回収がおこなわれ、両舷3人ずつ並んで7時少し前に河岸払い。
船は曇天、ナギの海上を南下。航程約1時間半で、竹岡沖の水深30m前後に到着。船長から「この辺りからやっていきます。準備をしておいてください」とアナウンスが入る。

釣り場の海況は曇りのち晴れ。
潮汐は、干潮が13時半ごろ。北向きとなる船はトモ方向が潮先となるので、先着者がトモ寄りから座席札を外していったのはさすが。
28.5cmの大型浮上
8時15分、船の舳先を風上となる北へ向けると船長から、「水深29mです。はい、どうぞ」と投入OKの合図が出て、エンジン流しで開始となる。
ミチイトを注視し、25m出た辺りからサミング。着底後1mほど誘い上げ~誘い下げ。オモリが底に着いたらゼロテンションで数秒停止させ、アタリを捉える作戦。

開始直後、左舷胴の間でヒットしたのはトラギス。2~3分後に船長から、「とりあえず1尾出ましたよ」とアナウンスがあり、右舷トモに入った常連の山崎さんが23cmを上げていた。さらに数分後には、左舷トモの西川さんが同級を取り込む。

20分が経過したころ、左舷トモ2番に入っていた紅一点の川崎さんの竿が、これまでのゲストとは違った曲がり見せた。上がってきたのは、実測28.5cmの大型カワハギ。
このあと、山崎さん、西川さんが追加。予想通り、潮先になるトモ寄りから本命が上がる展開でのスタート。
本命続々ヒット
流し後半、私にも明快なアタリが連続したが、巻き上げと同時にテンションが消え、すべてのハリがなくなるフグの猛攻。

これを見て、すぐに船長から移動の合図。9時、ふた流し目に入ると、右舷トモ2番の萩原さん、右舷胴の間の髙橋さんに22、23cm。

船中オデコは私だけになったが、辛抱強く誘いを繰り返すと、ベラの洗礼を受けながら、カワハギがエサを吸い込むようなアタリをキャッチ。ゆっくり誘い上げると、ガンガン、ガンとハリ掛かり。強烈な引きが10mほど続いたが、中層から水圧の変化で静かになり、残り5mから横走り。本命を確信して巻き上げると、中バリに食ってきたのは25cm。さらに20分後、同じようなアタリをキャッチ、23cmを追加。
トラフグもゲット
10時からの3流し目は、右舷トモ方向への下げ潮が速くなり、左舷は苦戦ながら川崎さんは順調にアタリを出す。11時の流し変えまでに6尾をキープ、右舷トモの山崎さんは7尾。

私は、この速い下げ潮が収まるまで体力温存を決め、少し早い昼食に置き竿で構えていたところ、うまくハリ掛かり。慌てて竿を手に取り、巻き上げると、カワハギとは違う手応えにがっかりしたが、サバフグにしては重いという感覚から、トラフグ?と予感。
これが的中して、下バリから下のミキイトが切られ、オモリはなくなっていたが、エビエサを付けた上バリに掛かってきた40cmのトラフグが浮上。船長が駆けつけタモ取りしてくれた。

正午から1時間ほど二枚潮が発生。船中オマツリが発生する状況に、釣果は伸び悩んだが、聞き上げでモタレを捉えて22cmを追加。
13時からの流しでは、潮が収まり始め、干潮からの上げで21~24cmを3尾追加、14時の沖上がりを迎えた。
最終釣果は5~15尾
最終的な船中釣果は、20~29cm5~15尾。山崎さんが竿頭、次頭は10尾で川崎さんだった。
船長のコメント
「今年は昨年以上の高水温で、魚が岸際から浅瀬の釣り場まで下りてくるのが数カ月遅れている印象、今日は深場に着いている魚を狙ってみました」

<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年11月15日号に掲載された記事を再編集したものになります。使わぬ釣具が高値に変わる!フィッシングコレクト

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