熊本天草でブリキャスティングゲームに出かけた筆者。状況に応じて表層、中層を狙い分け、11kg頭に良型ブリをキャッチした模様をお届け!
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)
天草でブリキャスティングゲーム
令和7年9月3日熊本県天草沖にて、LIT天草の船長・上村氏、釣友の明瀬氏とともにブリ狙いのキャスティングゲームに挑んだ。昼から所用があるため、実釣時間はわずか数時間。

青物のシーズン
例年であればこれ位の時期から有明海などの近海ではブリやカンパチ、ハガツオなどの青物が活発にベイトを追って釣れ始めるシーズンとなる。当日は中潮。朝4時が満潮で、11時半まで下げ潮の展開。晴天でベタ凪からスタートしたが、徐々に海は荒れる予報であった。
タックルデータ
・ロッド:オフショアキャスティングロッド7フィート
・リール:SHIMANO ツインパワーSW 4000XG
・ライン:PE 1.5号
・リーダー:DUEL ピンクフロロリーダー 8号
・ルアー:DUEL モンスターショット110mm(マットピンク)(ブリーディングイワシ)、DUEL ヘビーミノー110mm(ストライクイワシ)
・フィッシュグリップ:GOMEXUSフィッシュグリップ
ベイト
船長の話では、ここ数日のメインベイトは12cm程度のサッパとカタクチイワシ。出港直後より移動しながら、目視で鳥を探しつつ広範囲をチェックしていく。
水深は20mから30m程度。序盤は魚探の反応も表層~中層にベイトの姿は見られたものの群れがまとまらず、フィッシュイーターとなる魚が着き切っていない印象。
手分けして探る作戦へ
そこで、船上では80~100g前後のメタルジグやブレードジグで全層を探る組と、シンキングペンシルで中層から表層を狙う組に分かれて手分けする作戦をとった。
筆者と友人にメタルジグで30cmから40cm程度のネリゴがヒットするも、惜しくもランディング直前でバラシ。序盤は悔しい展開となった。
一方で、シンキングペンシルでの攻め方だが、表層でのベイトの反応が薄い場合に筆者は、表層、表層から5カウント、表層から10カウントと、ルアーが着水してから徐々にレンジを下げながらヒットレンジを上から探っていくように狙っている。
表層狙い撃ちで11kgブリヒット!
魚探の反応を確認すると、次第にベイトが表層や中層に固まり始める。ベイトの下に魚が着きはじめたような動きに変化。カツオドリやカモメも表層のベイトを食べ始めている。
私が使用したのはモンスターショット110mmのマットピンク。

派手なカラーでありながらもマット調でプレッシャーを掛けすぎず、かつ釣り人からも視認性が良いため引いているルアーが自分からも見えやすい。船を寄せすぎると青物は警戒してしまうため、上村氏が少し離した位置に船を付けた。
モンスターショットの遠投性能を生かしてナブラを直撃。すると表層直下で強烈なバイト!重量感のある突っ込みにロッドが大きく弧を描く。慎重にやり取りを重ね、船べりに浮かせたのは11kgの見事なランカー級ブリだった。
モンスターショット110sマットピンクにヒット(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)さらに同じタイミングで明瀬氏にもモンスターショット110mmのブリーディングイワシで同サイズの11kgがヒットし、船上は大盛り上がりとなった。

モンスターショット
モンスターショットは、最大飛距離100mオーバーの圧倒的な飛距離で投げ辛い船の上からでも的確に狙いのポイントへルアーを投げることが出来る。
また、ただ巻きでも誘えるが、スキッピングや、リフトアンドフォール、ジャーキング、そして、ジグのようにしゃくっても誘う事が出来る為、多彩なアクションで魚を誘う事が出来る。
今回は110mmサイズを選んだが、色々なサイズがある為狙いのレンジやベイトに合わせてルアーのチョイスをしやすいのもこのルアーの特徴だ。

ヘビーミノーで中層のブリ狙い撃ち
その後、ブリの活性が落ち着いてきたタイミングで予報通り西からの風が吹き出し、海が少し時化出した。今度はしっかりとレンジキープしたい場面。モンスターショットをゆっくりと巻いても良いのだが、風や波で船も動いてしまう為潜行レンジをイメージしづらい状況。
ここで投入したのがヘビーミノー110だ。ブリにミノーを使用するのは想像しづらいかもしれないが、リップがついているため一定のレンジをキープしやすく、またリップによる抵抗感から海の状況やルアーの抵抗感を感じやすく荒れた海でも当たりを取りやすいメリットがあるように思う。

今回はタダ巻きで安定したレンジをキープしつつ、時折ジャークを入れて食わせの間を演出すると、ドンと手元に伝わる明確なバイト!中層でしっかり口を使わせ、今度は9kgの良型ブリをキャッチすることができた。

モンスターショットで表層を叩き、ヘビーミノーでレンジを落として探る。この使い分けが功を奏した場面だった。

最終釣果
今回の釣行では、表層のナブラ攻略にはモンスターショット、中層レンジ攻略にはヘビーミノーと、ルアーの特性を生かして使い分けることで 短時間ながらメーターオーバーの11kg×2本と、9kg×1本という釣果 に恵まれた。

わずか数時間という短時間勝負のなかで結果を出せたのは、状況に応じたレンジの切り替えがあったからこそ。秋以降はさらに有明海や八代海でも回遊魚が増え、ますます熱いシーズンになる。短時間でもチャンスをモノにできるよう、ぜひルアーを使い分け、ブリとの豪快なファイトを楽しんでほしい。

LIT天草
LIT天草は熊本県天草大浦にある全天候型BBQテラス付きの貸切コテージ宿泊施設。天草の地元の食材を使ったBBQを楽しめるほか、コテージに宿泊できる。また、日帰りのデイユースBBQプランなども楽しめる。尚、遊漁船利用は宿泊者限定のマリンアクティビティとなっている。
釣ったブリに舌鼓
キャッチしたブリは持ち帰り、美味しくいただいた。

さらに、ブリ大根やレアカツ、照り焼きや塩焼きで堪能した。

また、釣りたてでしか味わえない釣り人の珍味、胃袋ポン酢なども楽しんだ。

釣って楽しいだけでなく、家族や大勢の仲間と味わえるのもブリ釣りの大きな魅力だ。

<津崎圭介/TSURINEWSライター>
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