少しずつ釣れ出したアオリイカを今回は陸っぱりではなく、義父とのレンタルボートで狙ってきた。私はティップラン用の竿は持ち合わせていないので、陸っぱり用の竿で対応してみた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・永井航)
陸っぱりロッドでティップランエギングへ
今回は福井県で筏やレンタルボートを提供しているウミックさんでの釣行となる。前日までの釣果ではティップランエギングは絶好調。二桁釣果は当たり前で中には1人で50杯以上なんて釣果も飛び出す具合。
ティップランエギングロッドは持ち合わせていないため、今回は陸っぱり用のエギングロッドでの挑戦となる。また根魚や青物、タイなども釣れているようだったので念の為タイラバロッドなども持ち込んだ。
ちなみにボート初心者があれもこれもと用意すると大抵、二兎を追うものは何とやらのことわざ通りに、貧果になることが多いので注意されたい。

陸っぱりロッドを流用
メインとなるティップランエギングロッドは先述の通り陸っぱり用。89MクラスのロッドにリールはD社2500番。ラインはPE0.6号。エギは適当に買った3号のティップランエギ。
釣り方も今回はササっとネットで調べて準備万端!何の根拠もない自信を胸に出船だ!
アタリも流し方も分からない?
とりあえずお店の人におすすめと言われたポイントに入り釣り開始。何となく始めるもそもそもの釣り方が合っているのかが全くわからない!アタリも実は感じれていないだけ!?なんて考えもよぎり始める。
さらに釣り方はまだしもボートの流し方の予習を全くしていないという驚きの迂闊さが露呈。潮通しの良いところで回遊を待つのか、移動を繰り返して拾うのが良いのか……。
なんとか1杯目のアオリ
危うく、どつぼにハマるところだったが、色々と試しているとなんとかヒット!今シーズン初のアオリイカのご登場だ!
ティップはほとんどランしないエギングではあるのだが、一度アタリを捉えられればこちらのもの。あとはアタリの出方と共に釣果を増やすだけ。

たまに良型混じる
本命のアオリイカをキャッチしてからは何となくコツが掴め、コンスタントにアタリが出てくるように。
さらにこの辺りからボートの流し方もわかってきたのもあり、時々連発も発生!シーズン序盤ということもあり、リリースサイズがほとんどながら時々くる良型はイカジェットも強力!結構いい引きでしっかり楽しませてくれる。

小型はリリースを
目に針が刺さってしまったりなど、明らかにダメそうな個体だけクーラーにイン。アオリイカ以外にも言えるが、リリースせずに持ち帰れば当然、その分個体数は減ってしまう。小型のアオリは数こそ釣りやすいが、必要以上のキープは控えたい。

ハタ類もヒット
ちなみに義父はエギングが性に合わないようで早々に根魚狙いに切り替え。いい根があるようなポイントに入るとアオハタやキジハタなどを連発していた。

最終釣果
不思議なことに途中からアオリと根魚はほぼ同じポイントかつ、同じタイミングでヒットしてくる。海中を覗いているわけではないが、潮の関係で餌が集まりやすい、採餌しやすい地形などの何かしらの要因があるのだと思われる。
ハタが根周りで釣れるのはまだしも、アオリもほぼ同様。根回りから外れるとアタリが激減という状況だった。
陸っぱりロッド流用は可能?
ここからは当日の釣り方や陸っぱりのエギングロッドでティップランエギングをやれるか否かを解説したい。誘い方は調べれば幾らでも出てくるうえに、ティップランの実釣経験の少ない私が解説する立場にないため解説しないのであしからず。
まず、陸っぱりロッドの流用についてだが、「場面次第では流用可」と言ったところ。いきなり曖昧ではあるが実際そんなもんだろう。
専用ロッドが圧倒的におすすめ
陸っぱり用のエギングロッドとティップランエギングロッドでは当然竿の作りとコンセプトが違う。義父はティップランエギングロッドを持っていたので一度使ったが、穂先が柔らかいためアタリがあるとちゃんとティップがランしアタリがわかりやすかった。
それに比べて私の持っている陸っぱり用ロッドではカツッと何かがぶつかったかのようなアタリ方で、これが慣れるまでは結構わかりにくい。ティップがランすることはほとんどなく、捉えきれていないアタリも多くあったのではないかと推測している。
もちろんイカが抱き上げれば一瞬フワッとなるのでわかりやすいが、全体的に初心者にはオススメできないというのが感想。いやできる!と言うなら、否定はしないがティップランエギングロッドの購入する方が遥かに楽しめるのは間違いない。
私の感覚では、シャクリといいアタリといい、エギではなくジグで遊んでいる感覚の方が近かった。

乗合船では控えよう
また、使える場面としてはマイボートやそれに類する状況では自由度が高いため陸っぱり用のロッドも使えるが遊漁船では状況次第と言えよう。
なぜかというと20g以上を扱える陸っぱりエギングロッドになるとそこそこ長さがあり、単純に遊漁船では邪魔になる可能性もある。
さらにマイボート等なら自分で攻める深度を選べるが、遊漁船で深場を攻めることになれば使いたい重量のエギを使えずにお手上げになることも考えられる。
船の流し方
船については、流れるなら根周りから外れない限り流し、流れないなら、3投程度したら小移動を繰り返すというのが当日は1番よかった。回遊を待つより、やる気のあるイカを拾う方が効率的なのだろう。
日焼け止め対策も
また日光を遮るものがないことも多いボート釣り、夏以外の日焼け対策も忘れてはならない。多くの日焼け止めが売られているが、スティックタイプの日焼け止めなら、魚や餌で臭くなった手でも日焼け止めの塗り直しが抵抗なくできる。

さらにベタ付き感もなく、次の一匹への集中力も欠くことはなく釣りを続行できるためおすすめしたい。

バター焼きに舌鼓
少しだけ持ち帰ったイカは定番のバター焼きでいただいたが、ついついリリースしなければと思うほどの美味であった。レンタルボート故の自由さにより、釣果に恵まれたが遊漁船ではこうはできなかったはずだ。遊漁船でティップランエギングをしようと思っている人には専用ロッドの購入を強くおすすめする。
<永井航/TSURINEWSライター>
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