夏は水温が高くなり、シーバスの活性はどうしても下がりがちです。そんな状況を一変させるタイミングがあります。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・鈴木慎一朗)
雨後の「濁り」はシーバスチャンス
まず注目すべきは「濁り」です。雨によって川や河口域に濁りが入ると、シーバスにとっての視覚的なプレッシャーが軽減されます。
普段はルアーを見切ってしまうような魚も、濁りによって大胆に捕食行動をとるようになるのです。
さらに雨で流れが速くなることで、ベイトの動きも乱れやすくなります。流されて弱ったベイトはシーバスにとって格好の餌。活性が低いシーバスにとっても捕食しやすい状況になりシーバス全体の活性が上がりやすかなります。
ただし注意したいのは濁りの強さ。「笹濁り」程度がベストで、真っ茶色になるほどの濁りではルアーを見つけてもらうことができず、かえって逆効果になることもあります。

「流れ」もポイント
雨後のもう一つのポイントは「流れ」です。流れが効いた状況では、ベイトが溜まるスポットが必ず生まれます。
流れがヨレる場所
その代表的な狙い所が次の3つになります。
・橋脚の裏や水門周り
・河川の合流点
・潮目や流速差が生じるライン
これらは「流れのヨレ」と呼ばれ、シーバスが着きやすい一級ポイントになります。

濁りと流れに強いルアー選択法
状況に応じてルアーを使い分けることが釣果アップのカギです。
濁りが強いとき
強波動やシルエットが大きめのルアーがおすすめです。バイブレーションや濁り対応カラーを選び、魚に存在感をしっかりアピールしましょう。
流れが効いているとき
シンペンやフローティングミノーを使って、流れに同調させたドリフトアクションが有効です。ナチュラルな動きで違和感なく口を使わせることができます。
笹濁りのとき
意外とナチュラルカラーのルアーも効きます。派手な色ばかりに頼らず、状況によっては自然なカラーを投入してみるのも効果的です。
雨後はシーバスを釣ろう!
真夏はシーバスが釣りにくい時期と思われがちですが、雨後の濁りと流れを活かせばむしろ絶好のチャンス。濁りの強さを見極め、流れのヨレを狙い、状況に合ったルアーを選ぶことで、夏の厳しいゲームを攻略できます。
次に雨が降ったら、ぜひ水辺に立って「雨後の一発」を狙ってみてください。ただし雨後の釣行では、急な増水や強い流れで足場が危険になることがあります。

<鈴木慎一朗/TSURINEWSライター>
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