9月6日(土)、およそ1年振りに妻と「フィッシングパークTOI」に釣行してきた。イカダの外側で筆者はイサキ、妻は尾長メジナを釣り上げて大満足の釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)
フィッシングパークTOIへ夫婦釣行
当初ボート釣りを計画していたが、台風15号の発生とその後のウネリを心配して予定を変更することにした。予報では当日の天気は晴れのため、シケ後の荒食いを期待して「フィッシングパークTOI」のイカダの外側でクロダイなどを狙ってみたいと考えた。
最近の釣果
釣行日の前々日に最近の釣果を現地に電話で確認すると、イカダの外はあまり釣れていないようでブダイを2匹釣った人がいたが、クロダイは6月中旬位に釣れたのみで、メジナの姿は見ないとのことだった。しかし筆者は台風が状況を一変してくれることに期待して、タックルを準備した。
イカダの外をメインで狙う
当日はイカダの外側をウキ釣りで狙い、全く釣れないようならイケスの中のマダイやマアジを釣って帰ろうと思った。イケスの魚はほぼ100%の確率で釣れるので心強い。
当日の状況
当日の天気は晴れ。午前中は風もなくボート釣り中止の決断を早まったかと思ったが、ウネリが残っていたことに加え、午後からは風も吹き出してきたのでボート釣りは諦めて正解だと思った。

釣り場は、我々以外に後から2組の入場のみで、1組帰るとまた1組が釣りをするといった具合で、我々含めて最大でも4名での釣り人だったので、広々と竿を出すことができた。
当日のタックルとエサ&まきエサ
・エサ:オキアミ
・まきエサ:オキアミ4kg+グレパワーV9 1袋(マルキュー)
その他にペレットも使用。
釣具屋に寄り道
当日の朝は、沼津市内にある妻の実家から車で西伊豆の土肥に向かって出発した。途中で、前日まきエサの解凍をお願いしておいた釣り具の「タイシ」に寄ってまきエサやエサなどを購入。再び車を走らせて現地に向かうが、久し振りだったため釣り場の入り口を見落として「ケイズフィッシング(釣具店)」まで来てしまう。

釣具店を目にすると店内に入りたくなるのが釣り人の性というものか、筆者は入店して特売品などを購入。スタッフは気さくで話しやすく現地の色々な情報を教えてくれた。「フィッシングパークTOI」に到着すると、まずは車からタックルを降ろして9時のオープンを待つことにした。

潮は濁り気味
施設のスタッフの方がイカダから戻ってきて受付けが開始された。すると外釣り(イカダの外側での釣り)の料金が今月から変更になったと告げられる。(写真2)どうやら外釣りの人は釣り時間が長いのが理由らしい。料金を支払いエサのオキアミとまきエサ(ペレット)を受け取ってイカダへと向かった。

受付け側から見てイカダ右側(岸壁より)に釣座を構え、まきエサのペレットを撒いて大型魚が寄ってくるのを期待しながら水中をのぞき込んでみたが、潮が濁っているため魚の反応は不明。妻がオキアミと集魚剤などを混ぜてまきエサ作りをしている間に、筆者は彼女のタックルの準備を開始した。
口太&尾長メジナをキャッチ
まずは彼女からウキ下およそ3mで釣りをスタート。仕掛けを投入してまきエサを撒き続けていると、数投目にデップリとした口太メジナをキャッチしたので、これは迷わずキープした。

さらに彼女は手のひらサイズの尾長メジナも釣り上げたが、小さいので筆者がリリースしようとすると彼女は「ダメ、食べるよ」と言ってこちらもキープ。
筆者は波に乗れず
一方筆者は自分のタックルの準備中に手前マツリを連発して1時間近く釣りにならず、彼女が繰り返し「大きい魚が寄って来た!」などと騒いでいるのを聞いて焦りだす。どうやら潮の濁りが薄れてきて水中の様子が分かるようになってきているようだ。筆者も釣りを開始して水中をのぞき込むと、無数の良型のメジナとクロダイと思われる魚の姿を確認!
表層のサヨリを狙う
さらには、表層にはサヨリの群れも寄ってきたので、筆者は仕掛けをチェンジ。それまでの半誘導仕掛けから、小型の玉ウキの固定仕掛けに変えて、サヨリの浅ダナに仕掛けを落としてみたが、ハリとエサが大きいためか魚は見向きもせず。
サビキも不発
サヨリの群れに交じってイワシらしき群れが入ってきたので、今度はサビキ仕掛けに替えてみたが、1投目に手のひらサイズの尾長メジナが釣れたのみでこちらも撃沈。

筆者と違い妻はそれらの魚を相手にせず大物狙いを続けていると、当日最大の尾長メジナをキャッチした。
イサキが登場
それを見た筆者は、再び半誘導仕掛けに戻してウキ下3mで釣りを再開すると、小気味よい引きで上がってきたのはイサキ。

まさかイサキが釣れるとは思っていなかったので驚いた。帰り際にスタッフに見せると「この辺りではイサキは釣れないので、おそらくイケスの中から外に逃げて、居着いたイサキが掛かったのでは」とのことだった。
バラシ連発で納竿
その後筆者にボラがヒットしたが、空中へジャンプされてバラしてしまう。直後に大きなハコフグをキャッチ。

妻が釣りを終了したので自分もそろそろ終わろうかと思ったその時、勢いよくウキが沈んだのでアワセてみると強烈な引きが訪れた。リールのスプールから容易くラインが引き出されていくので、イカダの係留ロープに絡んだらマズいなと思いリールのドラグを少し強めに締め直した瞬間、痛恨のラインブレイク……。
ここのイカダでは40cm以上の尾長メジナが良く掛ると聞いていただけに、とても悔しかった。最後にまきエサで汚れた釣り場を、バケツに水を汲んで洗い流して終了。

当日の最終釣果
筆者:イサキ1匹(30cm)、尾長メジナ1匹(15cm)、ハコフグ1匹
妻:尾長メジナ2匹(23~28.5cm)、口太メジナ1匹(27cm)
釣り魚グルメに舌鼓
釣り終了後は、土肥の名産「ところてん」を購入してから沼津に戻った。

訪れた土地のお土産を買って帰るのも釣りの魅力の一つだと思っている。釣った魚(イサキと口太メジナ)はマックスバリュー沼津南店内にある「山正鮮魚部」で今回も刺身にしてもらい他に購入した魚の刺し身と一緒に盛り付けてもらった。

イサキはイケスからの脱走兵(養殖)だけあって脂の乗りは最高で、特に焼き霜造りは絶品だった。口太メジナも脂ノリノリであまりの美味さに舌鼓。
オススメの海釣り施設
ボートフィッシングの予定から海況悪化により、急遽訪れることになった「フィッシングパークTOI」だったが、今回も期待を裏切られることなくとても楽しい一日を過ごすことができて大満足だった。
ビギナーからベテランまで楽しみる当地での釣りは、年間を通して一押しなので是非一度足を運んでみていただきたい。
<藤倉聡/TSURINEWSライター>