福井県へアオリイカを狙いに行ってきました。結果はなんとか1杯だけ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター刀根秀行)
福井でエギング釣行
9月13日、18時から21時まで福井南部でエギングに挑戦。天気は晴れ間がたまにのぞきつつも時折小雨、そして何よりも強烈な風。連休初日とあって釣りやすい常夜灯ポイントはすでに満員。
やむなく常夜灯のない暗いエリアへと入ることになりました。開始前から「今日はタフな釣りになる」と覚悟せざるを得ない状況でした。
タックルとエギ
タックルはソアレXR89MLにルビアスLT2000をセット。ラインは0.4号PEライン、そして福井の9月に絶大な信頼を寄せるクリックス プロスペック2.5号と3号をメインにキャストしました。

風で飛距離は出ないながらも、近距離に狙いを絞って「どうにか1杯を」と集中してシャクリ続けました。
アタリはあるも掛けきれず
一番の敵はやはり風。キャストは横に流され、糸は竿先を水中に沈めてもなお波に大きく引っ張られる始末。エギの姿勢も分かりにくく、釣り人を試すような自然の猛威でした。それでも活性自体は決して低くなく、竿先に「ドン」と入るアタリは複数回。

同行した初心者3人にとっては過酷すぎる状況。常夜灯のない暗闇に加え、強風で糸フケが大きく、エギの位置も動きも全くイメージできない様子。本当なら丁寧にレクチャーしたかったのですが、私自身も風に振り回され、動きを見せて盗んでもらう作戦も「暗くて何も見えない」という完全な八方塞がり。正直、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
待望のアオリイカを手中
それでも諦めずにキャストを続け、底付近を強くシャクらず、サビき気味に誘っていると、ようやく違和感な感触。「これは……!」と合わせると、小ぶりながら待望のアオリが姿を現しました。結果、私がなんとか1杯を手にしてこの日の本命に辿り着けました。
また、初心者3人のうち1人がフォール中にアタリを感じることができ、「釣れなくても嬉しい!」と笑顔を見せてくれたのが救いでした。
初心者アテンドの条件
釣果は寂しいものでしたが、得られた気づきは大きかったです。強風の中ではアタリがあっても乗せきれない。初心者に教えるには「最低限見える明るさ」と「風裏の環境」が不可欠。わずかな環境差が「釣りになるかどうか」「学びにつながるかどうか」を大きく左右することを改めて痛感しました。

リベンジ誓う
今回の福井アオリ釣行は、まさに風との戦い。
初心者さんに満足に教えられなかった悔しさは残るものの、「また挑戦したい」と思わせてくれたのも釣りの魅力。次は風の穏やかな日に、きっちりとエギングの楽しさを伝え、仲間と一緒に笑って帰れる釣行にしたいと思います。
<刀根秀行/TSURINEWSライター>