私の釣りライターデビューを飾ってくれた、カズ親子と8月30日にバス釣りに行ってきました。デビュー作は、私が生まれて初めての船釣りでしたが、カズの息子シュウトくんは当時バス釣りをしたことがなく、連れていく約束をして早6年。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターうさみたけひろ)
友人の子供の釣りをアテンド
前回の釣果記事から「書く!」「書く!!」と周囲に言い続けて、1年が過ぎようとしていました。そもそも釣り具がクローゼットから車のトランクに移っただけで、手前においてあるバットとグローブばかり取り出す日々を送っています。
私が今年から入った草野球チームの話は割愛しますが、梅雨で思うように過ごせない中、同級生のカズから「シュウト(息子)が夏休みのとき、バス釣りに連れてってよ」と連絡が入りました。少し先の話でも、梅雨が明けた気分になっていたことは言うまでもありません。
釣りの先生役
2019年に釣りライターを始めたとき、シュウトくんは年長さんだったのが、もう小学6年生。どんな釣りでも、竿は放置して掛かるまでは遊んでいる、いわゆる大名釣りがどこまで変わっているか?楽しみでした。シュウトくんは「ウサギ(私のこと)とバス釣りしたい!」と、事ことあるごとにお父さんに頼んでいたそうです。
私を慕ってくれていることがとても嬉しく、過去には幼稚園の先生に「ウサギは大人の友達で、釣りの先生」と紹介していたエピソードに恥じぬ結果で応えましょう。
熱心に予習
さてサッカー小僧に会ってみると「お風呂でルアーの動きをチェックしているよ」「ルアーとは漁師結びで連結するの?」など、初バス釣りに向けた事前準備にビックリさせられました。
ただ私もシュウトくんと同じ年の頃は、お風呂でルアーチェックはもちろんのこと、小学校の運動場でひたすらキャスティングの練習をしていました。自分と重なる部分があり、成長してそうなシュウトくんへの期待は膨らむとともに、なんだか懐かしい気分にもさせられました。
琵琶湖でバス釣り
今は東京在住のカズ。なかなか会うことが難しくなっていて、当初は愛知と東京の間にある釣り場「河口湖」を考えていました。琵琶湖からのバスの放流があり、数釣りを楽しめると聞きますが、私の今までの釣果はゼロ。釣ることはおろか、アタリすら無く、デビュー釣り場に悩んでいました。
結局のところ、愛知に帰省するとのことで、私が最も愛してやまない「琵琶湖」デビューが決定。
東岸へ
8月30日、土曜日の朝5時集合でしたが、カズ親子は眠そうな様子もなく、バス釣りに向けた気合十分という感じでした。私は前日までバス釣り仲間から情報を仕入れ、仕事の合間に下見をおこなった実績をもとに一路、琵琶湖東岸に向かいました。
車内では、シュウトくんと恒例のお菓子交換会を開き、まだ子供っぽいところがあることに安心していました。なぜなら、私の貴重な駄菓子友達が減ってしまうからです。
とにかく1匹は釣ってもらう!
梅雨の琵琶湖東岸は、パタッと釣れなくなっていることを確認していました。特にスポーニング後は、私が得意としている巻き物で釣れる期間が相当短くなっているようです。近年は夏から秋にかけての異常な暑さで水温が上がり、一気に冬を迎えるので巻き物の出番が減っていると感じます。
今回とにかく1匹は釣ってもらおう!と考えた結果、「数釣りが出来る=ソフトベイト」であることは誰もが否定しないはず。トップで数釣りをこなそうとする私自身は邪道であり、ポイント選びに難航することが多く、多少の技術を必要とします。
ソフトベイトをセレクト
シュウトくんの初バス釣りを飾るべく、釣り仲間にソフトベイトについて、おんぶにだっこで教えてもらいました。まずはOPSのドライブクローラー3.5inch。

2023年の長浜港を共にした児玉からの教えでチョイス。いつも二人で口を揃えていうことは「琵琶湖はウォーターメロンカラー最強説」です。

1点だけでは心許ないので、抑えとしてゲーリー、カットテール3.5inch。
進化するマスバリ
私は何十年とソフトベイト関係の商品は見ておらず、念のため調べてみたところ「バマスフック」という商品が目に留まりました。私が小学生のころはマスバリをよく折ってしまったので、良い商品が出ていることに感心していました。

ただカズ親子が行ったイシグロにはバマスフックが無く、店員さんに勧められたというENGINEのスーペリオ、MⅡHookを使用。バス釣り用に開発されたケン付きのマスバリであり、マスバリの進化に感動しました。ノーシンカーのワッキー掛けでいざ勝負!
彦根旧港からスタート
当たり前のことを言いますが、釣れる道具が揃っていても、魚がいなければ釣りようがない。生体反応が無いところでルアーを投げても何も起きない。どうしようもない。1週間前に、仕事の合間で下見をおこなった実績というのは、ボウズであったことをカズ親子に内緒です。スーツのまま、琵琶湖東岸の各所5分ほど生体反応チェックに勤しみました。

釣れるパターンには大きく変化がないので、「水温」「足元の生体反応」の2点さえ揃えば釣ることは難しくありません。さらに細かく言えば「酸素」が豊富にあることも重要。酸素量を測ることは容易ではなくとも、「水の流れの有無」「前日までの天候」には気を付けたいところです。ボウズの私が言うと説得力に欠けますが……。
バス釣り仲間がボートのガイドさんから聞いた情報では、今の時期に数釣りが楽しめるのは彦根旧港とのこと。私が琵琶湖で初バスを手にしたのは、彦根旧港であり、魚影が通年濃い釣り場です。下見したポイントと迷いつつ、この日の最初の釣り場で、彦根旧港をシュウトくんのデビューポイントとしました。
早々にポッパーでバスをキャッチ
6時開始の時点で気温27℃。天候は晴れ。風はほとんどなく、水位マイナス31cmの中でスタート。シュウトくんの記念すべき第1投目は「ポッパー」でした。車内の釣りトークで、お風呂でのルアーアクションで盛り上がり、私がトップの釣りの楽しさを語りすぎたからでしょう。買ってきたソフトベイトではなく、二人並んでドッグウォークの練習からスタートしました。

シュウトくんが持っているお気に入りのルアーがポッパーだったので、必然であったのかもしれません。アクション中には「ポーズを入れよう」と説明をした直後、白波が水面に立ちヒット!私に30cm弱のバスがついてきました。レクチャーしながら釣るのはかっこよかったのか!?シュウトくんもカズも目をキラキラさせてくれましたが、できればシュウトくんのポッパーに当たってほしかった!

ワカサギキラーにヒット
シュウトくんは「バス持ちするのが夢だったんだよね」と言い、ぎこちない手つきで親指をバスの口に入れてから、笑顔で写真に納まってくれました。ヒットルアーはラッキークラフトのベビーポッパー、ワカサギカラーです。

ソフトベイトで小型バス連発!
シュウトくんに釣ってもらうため、私のロッドをシュウトくんに渡し、カズには買ってきたソフトベイトをセッティング。一発回答だったのはカズのドライブクローラーでした。
その様子を見て、シュウトくんはポッパーの練習を中断して、お父さんとタックルを交換し、仕切り直しの一戦。お父さんが「見えてるやつが釣れるから、ワームを上から落とすようにして」とアドバイスしたところ、待望の初当たりが来ました。当たってから取り込むまでは、日頃の釣りで鍛えられているようで、難なく取り込んだのはバスでした。お父さんの的確なアドバイスとバス釣り仲間の情報力、シュウトくんの腕前が合わさっての一匹に感動!

感動も束の間、ゲーリーのカットテールでも簡単に釣れて、ブルーギルも含めて数え切れないぐらい釣れてしまい、、、感動を薄れさせてしまうソフトベイトは恐るべし。

大きさは20cm前後がほとんどで、シュウトくんは「このサイズじゃ引かないから、もっと大きいのを狙いたい」と言いつつ、ひたすらアクションなど工夫を重ねて釣り上げていたのが印象的でした。
朝妻湊跡でバスを追加
サイズアップを目指して彦根旧港の次に向かった朝妻湊跡では、8月上旬、釣り仲間がソルトのルアーを試投して50アップを出しました。朝一は湖北で何本か抜けてしまい、失意の中で真っ昼間に立ち寄ったそうです。私の下見でも足元にブルーギルやバスがいて、自分の身体と同じサイズのルアーを追いかけてきました。

ただ見切るのが早くて、記事を書くまでは学習能力が高いと思っていましたが、夏バテで何本も追っていられないのかな?と炎天下での野球の守備中に思いついたのは私だけのはず。カズ親子は目視できる大きな魚影を追いかけ、彦根旧港と同じノーシンカーのフリーフォールや、海釣りに使うオモリを付ける等、夏休みの自由研究を始めているようでした。
結局、ノーシンカーのフリーフォール中にアクションさせることが最も釣れたそうで、数匹のバスを釣り上げるも、サイズアップは叶いませんでした。
最後に長浜港をチェック
最後に向かったのは、秋が深まるほどに釣れる長浜港。暑さが多少和らぐときにしか行きませんが、現状でどれぐらい釣れるのか?調査に行きました。

長浜港で気になったのは、遊覧船が出入りする港西側のウィードがかなり成長していて、台風や大雨で強い水の流れが生じない限り、今年は巻き物がやりづらい状態です。港南側は例年通りのウィードで、やや沖目から足元まで魚が入っていそうです。
全ての場所でバスを手中!
最終的に私の釣果は最初のバスだけという出オチでした。それでもなんとかカズ親子には彦根旧港なら何匹でも釣れる!と喜んでもらいましたので、シュウトくんのデビューは大成功でしょう!

釣りで子供の成長感じる
尻すぼみなポイント移動で、今までのシュウトくんならスマホでゲームか、YouTubeを観ていたと思います。しかしマイスマホを持っていたのにも関わらず、釣れたときにカメラを使うだけで、一切遊んでいませんでした。

ルアー釣りということで手が空かないにしても、移動中も釣りトークに花を咲かせており、大人のほうがスマホを見ている時間が長かったぐらいです。釣り針を付けたり、外したりすることも出来ていて、6年間のシュウトくんの成長した姿を見られて感無量でした。
カズもシュウトくんも「プラグなら自分で操って釣れた感じがあるから楽しそうだね」と言っていたので、次回はサイズアップを含め、プラグでの釣果にもこだわります!年内の個人目標は、首位打者、、、ではなくて、一発ホームラン級のビッグバスを釣り上げるために、最低でも月に1回はバス釣りに行くことをここに宣言します!
<うさみたけひろ/TSURINEWSライター>