ウナギ釣りはシーズン後半になると釣果が落ちやすいとされるが、今回は意外な好結果に恵まれた。普段なら1匹釣れるかどうかという状況の中で、4匹ものウナギをキャッチできたので、その様子を報告しようと思う。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

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宮川でウナギ釣り

釣れる可能性がある間は狙おうと妻と一緒に三重県の宮川へ向かった。午後1時に自宅を出発し、途中でアケミ貝を購入する。名古屋市内の予想気温は39度。三重県内も38度ととにかく暑い。

現地には午後4時ごろに到着。釣り場周辺の気温は34度。暑いはずだが、名古屋の39度に比べるとなんとか耐えられる。また、浜からの風が体感を下げてくれるので、多少暑さは感じるが苦にならない程度だ。夏休み最後の土曜日とあって私たち以外に6組が夜釣りに来ていた。

宮川の投げ釣りで良型ウナギ4匹キャッチ!【三重】潮の変化と仕掛け工夫が奏功
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釣り場の様子(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

宮川下流は満ち潮と下げ潮では川の水位が変わる。上げ潮時は川の流れが海からの流れに変わる(逆流)。これに伴い水温も変わる。上げ潮は海からの流れのため水温は暖かい。

対して下げ潮は水温が下がる。私の経験では上げ潮時が比較的釣れている。

宮川の投げ釣りで良型ウナギ4匹キャッチ!【三重】潮の変化と仕掛け工夫が奏功
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ウナギ釣りの仕掛け(作図:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

それに応じてサオを複数出すことがあるが、周辺の釣り人とオマツリしないように投入する位置を考慮すること。仕掛けを等間隔に投入することはもちろん、下流には時間に応じた流れがあり、これを無視するとオマツリしたり、バラシの原因にになってしまう。

良型ウナギ登場

潮は小潮で干潮は午後3時、満潮は午後9時ごろ。上げ潮を釣るので、若干の海側からの流れになる。サオは上流側から投入、サオの向きも上流側に向ける。当日は2人で4本サオを出した。

釣り開始は午後5時30分くらい。まだ明るいが、以前より日没が早まり、6時30分ごろには暗くなった。暗くなるまではアタリもなかったが、7時くらいに最初のアタリ。派手にサオが曲がらなかったので大きくないと思ってサオを引いたが、なかなかの重量感で、魚が暴れる。これは良型ウナギかも。

宮川の投げ釣りで良型ウナギ4匹キャッチ!【三重】潮の変化と仕掛け工夫が奏功
宮川の投げ釣りで良型ウナギ4匹キャッチ!【三重】潮の変化と仕掛け工夫が奏功
良型ウナギゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

無理に上げず、ゆっくり、しかしテンションを維持したまま確実に魚との間合いを詰めると、視線の先に見えてきたのは良型のウナギだった。重量があり激しく暴れるので、バケツの中に入れてからハリを外した。

宮川の投げ釣りで良型ウナギ4匹キャッチ!【三重】潮の変化と仕掛け工夫が奏功
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良型追加キャッチ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

ところが今日はこれで終わらない。その後、妻が担当しているサオにもアタリがあり、良型のウナギが掛かっていた。これも難なくキャッチ。さらに別のサオにアタリがあったが、妻はウナギの取り込み中だったため放置していたところ逃げられてしまった。

4匹キャッチに大満足

その後は釣れた場所周辺に仕掛けを投入して追加を狙うと、ウナギを2匹追加できた。お盆を過ぎた時期としては珍しく、なんと4匹キャッチ。バラシも2回あった。

宮川の投げ釣りで良型ウナギ4匹キャッチ!【三重】潮の変化と仕掛け工夫が奏功
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さばいたウナギ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

猛暑がウナギに影響したのかも。いろいろ考える。もう終わりかと思っていたが、まだできるといういい情報となった。

ウナギはエアポンプを持参して生きたまま持ち帰った。帰宅後、生きていることを確認して日陰に保管。脱走阻止のためフタをする。2日かけて泥を吐かせ、氷締めにした後にさばく。白焼きにした後、真空パックにして冷凍保管した。

ウナギはいつまで釣れるのか。猛暑が続くうちはまだ釣れるかも。しばらく続けたいと思う。

<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年10月3日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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