マルキユーファングループ(MFG)東日本主催の親善海釣り大会が、茨城県大洗で開催された。9月14日の当日は良い天候に恵まれた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・塩田哲雄)
リバーチヌ釣りに初挑戦
お天気や都合でなかなか参加できなかった茨城大会は初めてとなる。当然どんな釣り場かも全く分からない。受付時に地元の茨城事業部の担当者から釣り場や釣り方などを教えてもらう。更に釣り場へも案内を買って出てくれて大変助かった。
向かった先は涸沼川の汽水域。普段磯釣りをメインにしているので、川の釣りですか?と思わず聞いてしまった。釣り場からも海は見えないし、こんな所まで海の魚が上がってくるのか疑心暗鬼。釣り場に着いてからも更に詳しくリバーチヌの釣り方を教えてもらった。

チヌが好むポイント
主に河川が釣り場となるが、よどんだ場所よりも、川の流れがある程度ある場所。また、一方通行的に流れるだけのポイントではなく、ストラクチャーがある場所や、かけ上がりのように水深が変化するポイントなどが、チヌの好むエサが溜まり易く豊富にあることから、狙い易いポイントとなる。
リバーチヌのシーズン
一年中狙える。ただし、今は高水温期で活性が高い分、小型の数釣りとなることが多くなる。水温が下がり始めてくると、小型の数釣りをしている中に50cmオーバークラスが突然ヒットすることも珍しくないのがリバーチヌの魅力。
エサ
コマセは、チヌ釣りとなることから、チヌ用の配合エサにオキアミを混ぜて使うことになる。サシエサは生オキアミ、加工オキアミ、各種ネリエサ、コーンなどエサの取られ方次第で、雑食性のチヌが食べるものなら何でも試してみる価値はある。
釣り方
ウキフカセ釣りがメインになる。水深、流速など状況に応じて、ハリスの長さを替えたり、自分の見やすい円錐ウキや棒ウキを使うことも効果的。

当日の釣り場
案内してもらった釣り場は、足元からかけ上がりまで水深50cmほど。その先から徐々に深くなるが、それでも1.5mもない水深。水深だけ見れば普段の釣り場だとゴロタ場に近い釣り場だが、サラシはないし、すぐ後ろの触れる距離に雑草が生い茂る中での釣り場。川幅は30mくらいあり、大きく蛇行するポイントであった。
そのせいか、流れ方が微妙に変化し易く、釣り始めて気が付いたが、仕掛けの投入点によってウキの流れ方が変わってしまう。本筋を捉えるときもあれば、外れてしまうときもあったので、その点は特に気を付けながら釣りを展開するように心掛けた。

使用したコマセとサシエサ
この日用意したコマセは、オキアミ3kgに対して、配合エサはグレパワーV9とグレパワーVSPを各1袋。事前情報を調べないまま、いつもの磯釣りスタイルで臨んでしまったが、不幸中の幸い、案内してくれた釣り場が浅かったことと、この日の潮流が緩かったので十分釣りができたので助かった。

本当なら、チヌ用の配合エサを用意し、沈下速度のやや速めとかかなり速いもの、それと遠投性の高いタイプといった具合に、入る釣り場の状況に合わせた選択が好釣果を生むので注意して欲しい。
サシエサは、グレでもチヌでも同じように使用できる。くわせオキアミスーパーハードM、グレ丸、ネリエサのアピールホワイトを持参した。

ウキの浮力をチェック
仕掛け作りを始める前にいつもと違うことをまずは行った。それは、海では塩分濃度が高いので、ウキは浮き易い。
そこで、水汲みバケツに川の水を汲んで、使えそうなウキを何個か浮かべて見た。思った通り、00号ではすぐに沈んでしまう。G8号でシブシブ程度の浮力があったので、このウキをメインに使用することとした。
それと、ハリスの長さは磯ではある程度水深が深いから、釣り始めは2ヒロ程度としているが、川は浅いため1mから釣り始めた。

2投目で初リバーチヌ手中!
期待と初めてのリバーチヌの不安が入り混じった第1投。コマセを効かすため、狙うポイントのかけ上がりにまとめて数回撒いてから、仕掛けを投入し、追いコマセを入れた。その際、頭上に木が覆い被さっているので、枝に仕掛けが絡まってしまわないよう、仕掛け投入には気を付けた。
仕掛けには何の変化もない。回収すると、投入地点から真っ直ぐ仕掛けが戻ってきた。本筋を仕掛けが捉えて流れていない証拠。これでは魚は釣れない。

投入点を調整
次はもう少し沖に投入した。すると、すぐに竿先まで来るアタリが来た。
使っているのはチヌの0号竿だから、良く曲がる。浮いて来たのが規定サイズの23cmジャスト。待望の初リバーチヌをキャッチ!釣れたこと、坊主を免れたこと。超超嬉しい。すぐに活かしバッカンに川水を汲んで魚をキープ。3匹が規定だからあと2匹釣ればリミットメイク。
小型チヌが連発!
次の投入も川の流れ方を観察しながら、仕掛けを引っ張ってくれそうな本筋へ投入。これまた面白いようにアタリが連発した。サイズは23cm~28cmであったが、釣れると嬉しい。こうなると、欲が出て何とかサイズアップさせたい。

ハリス号数を変更
食いが止まったタイミングでハリスを0.8号と細くしてみた。作戦大成功。
最終釣果
結局合計9匹もリバーチヌを釣ることができた。車に戻って仲間の釣果を聞くと、なんと、最大48.5cmと45cmを含めて4匹も釣り上げていた。また、他の仲間もそれぞれ良い釣りをして楽しめたようだ。

仲間が3位入賞
お昼御飯は漁港にある食堂で地元の美味い海鮮物を食べようと、早めに釣りを切り上げた。仲間と釣りのことを話しながらの地元飯は最高の時間だ。食後に大会本部で検量。

大きいチヌを釣り上げた仲間は、3匹3480gでペアマッチ総合第3位に入賞した。私は、3匹1300gと初めてのリバーチヌ釣りを頑張った。

大会は上位入賞者だけでなく、お楽しみ抽選会も盛りだくさんで、70名弱の参加者は大いに盛り上がった。磯や岸壁でのチヌ釣りとはまた違う、リバーチヌ釣りの楽しさを味わえた釣行であった。

<塩田哲雄/TSURINEWSライター>