南房総・相浜港でクロダイのフカセ釣りに挑戦。初日はアイゴの猛攻に苦戦しながらも、25cm級カイズから38cmのクロダイまで順調にステップアップ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛)
相浜港でフカセ釣り
9月7日(日)、深夜から朝マヅメに狙ったイサキの釣果が今ひとつだったので、港内のクロダイを狙おうと、南房にある相浜港へ。

6時ごろ到着。人気ポイントの船道はあまり釣れていないようで、地元の釣り人も少ない感じ。当日の潮回りは大潮で、館山地区は10時32分に潮位25cmで干潮、17時8分に163cmで満潮になる。

用意したコマセは、オキアミ3kgにマルキユーのチヌパワームギスペシャルと、ナンバー湾チヌ2各1袋を混ぜ合わせて作成。
釣行開始
ていねいに水深を測って、タナは海底スレスレで始める。立ちウキを中心にコマセを撒きながら仕掛けを送り込むと、1投目から付けエサが取られる。足下を見ると、多数の小魚がコマセに群がり、エサ取りの正体はアイゴの幼魚と判明。
厄介者の登場に苦戦を予想。コマセの打ち分けによる分離や、仕掛けの投入位置を遠近探ってみるが効果はない。いろいろと試すが、お手上げ状態で、場を休ませるため一時休憩。

25cmのカイズを手中
昼食を取ったあと再開するが、近くのスーパーで購入した練りエサ『エサ持ちイエロー』を使うと、オキアミより残る確率が上がった。

アタリのない時間が続くなか、ウミガメが何度も顔を出してあいさつをするので、微笑ましい気分になる。
小型ながら、やっと釣れた本命に安堵しながら大切にキープ。アクセントをつけるため、コマセを次つぎ撒いてアタリを待つ。
35cmのクロダイを手中
クロダイの登場を期待しながら、立ちウキの周辺にコマセを打ち、ヒラヒラ沈んでいくのを見ていると、ウキが一瞬立ち止まり、スッと押さえ込まれた。
竿を立てるとハリ掛かり。グンと確かな手応えのあと、突然疾走を開始する。水深が浅いので無理はせず、慎重に魚との距離を詰めていくと、海中にクロダイの姿が確認できた。足下まで寄せても下に向かって突っ込みをみせるが、観念したところでタモ入れに成功。検量すると35cm。
38cmのクロダイを追加
やがて、夕マヅメが近づくと満潮が重なっていい雰囲気に。だが、エサ取りのあまりの多さに閉口。竿掛けに竿をセットして、片付ける準備をしながらウキを見ると消えている。急いで竿掛けから外し、慌ててアワセを入れる。
竿先にグングンと、クロダイ独特の感触が伝わる。

再び同港で釣り開始
13日(土)も同港へ釣行。潮回りは小潮で、館山地区は8時29分に潮位145cmで満潮、13時17分に108cmで干潮となる。
6時ごろ到着、港内を見ると、潮がやや濁っていていい感じ。用意したコマセと付けエサは前回と同じ。
コマセを足下に撒くと、アイゴとフグの幼魚が、網ですくえるほど大量にいる。苦戦を予想しながら、練りエサをメインに使い、仕掛けの打ち返しを速めにしてテンポよく打ち返していく。

42cmクロダイをキャッチ
それでも、エサ取りの猛攻に手を焼く始末。本命からのアタリがないまま時間だけが経過する。
投入したら、ウキが沈んでから仕掛けを軽く張ってアタリを待つ。ウキがナジんだところで、竿先にコンコンと変化を感じる。ミチイトを軽く引くと、グイっと竿引きのアタリに大きくアワせる。
竿は大きく曲がり、重量感ある引き込みに良型を確信。グングンとクロダイ独特の感触が伝わる。慎重に竿を操作してゆっくり寄せると、銀ピカのきれいなクロダイの姿。堤防際のカキ殻に注意しながら無事タモ入れに成功。検量すると42cm。

苦労のなか仕留めた1尾に喜びながら、さらなる追加を狙って攻め続けるが、夕マヅメになると大雨が降りだしたので、急いで撤収。そのまま納竿した。
<週刊つりニュース関東版APC・澤田朝寛/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年9月25日号に掲載された記事を再編集したものになります。