突然だが、みなさまがこれまで一番釣った魚は何だろう?私はもしかすると、サバかもしれない。サバというのは狙っていなくてもジグサビキについてしまうし、フィーバーに入ると止まらないからだ。

いい引きを見せてくれるのはうれしいし、食味も抜群なのだが――さすがに今の大阪南港はサバが沸騰しすぎだ。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)

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シーサイドコスモ朝マヅメ釣行

釣行日は9月20日。朝早く目が覚めたので、この日もシーサイドコスモの朝マヅメを打ちにいくことにした。えらいもので、始発の電車に乗ったにもかかわらず、大阪メトロ中央線はまあまあ混雑しており、座ることができなかった。

なぜか?もちろん、万博である。しかし、朝早くきてちゃっと釣って帰ってしまえば、復路はラッシュに巻き込まれない。

「楽しいけど飽きる?」シーサイドコスモでのLSJ(ライトショアジギング)でサバ三昧【大阪】
「楽しいけど飽きる?」シーサイドコスモでのLSJ(ライトショアジギング)でサバ三昧【大阪】
シーサイドコスモの夜明け(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

新しいタックルで挑戦

大潮周りなので、この日は既存のSLSJタックルでは底が取れない。ということで、へへん、久々となるLSJタックルを新調したのを持ってきた。タックル全体で2万円程度、PEラインとかジグを入れて3万円程度の出費。

まあそんなものだ。新しい釣りを始める上で、これくらいの額なら全然いい。むしろ気分は上々だ。久々に青物なんかも釣れたりして。

たちまちサバまみれ

と思っていたが、フタを開けてみると、やっぱりサバに終始した2時間の釣行となった。ジグサビキをつけて1投目から魚がつき、そのあととどまるところを知らない。

数えている限り40尾以上はいったが、その先はもはや無数。大谷翔平のHR数をはるかにしのぐ量産数である。比べるのもおこがましいけれど。

「楽しいけど飽きる?」シーサイドコスモでのLSJ(ライトショアジギング)でサバ三昧【大阪】
「楽しいけど飽きる?」シーサイドコスモでのLSJ(ライトショアジギング)でサバ三昧【大阪】
サバが連発(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

ジグサビキをつけているので、連掛けすると最大3尾ついて、中サバでもこの数となるとまあまあの引きを見せてくれる。竿をそれなりに曲げてくれる。しかし、単調。なんとかデカい根魚でもこないかとボトムをしんねりとやってみたが、そこでもサバの群れにあたってしまう。

今の大阪南港のジグサビキゲームやLSJで、まともな時間に打ってサバを釣るなというほうが無理な相談だ。しかし、やはりというべきか、ハリがでかいのと仕掛けのフォールスピードの問題か、アジはつきにくい。周りの生サビキ師たちはアジやヒイラギのような魚も次々釣りあげていた。

アジも1尾だけ

ところでシーサイドコスモ、こんなところにも大阪らしい異国情緒が漂ったりする。海外からきていると見えるゲストも多かった。これだけいいサバの群れにあたって、うれしいことだろう。

ランナーのおじさんが話しかけてきて、聞いたところ、「年々外国人の釣り人増えてるね」とのことだった。私も以前かもめ大橋で中国語で話しかけれたものである(なんと答えたのだろう?)。

サバはちょっと渋くなる時間がありながらも2時間コンスタントに釣れつづけた。青物を狙って表層を突破するような早巻きを試してみるも、それにもサバがついてくる。そんななか、やはりアジは1尾だけとなった。

だが、本職アジングアングラーとしては「なるほど、いるわけか」という情報にはなる。だがこのサイズは釣りにくいだろうな、群れの密度も薄そうだし。

「楽しいけど飽きる?」シーサイドコスモでのLSJ(ライトショアジギング)でサバ三昧【大阪】
「楽しいけど飽きる?」シーサイドコスモでのLSJ(ライトショアジギング)でサバ三昧【大阪】
アジは小さすぎ(提供:TSURINEWSライター・井上海生)

途中でアジングアングラーとおまつりしてしまい、話していたところ、「やっぱりサバがついてしまう」という話だった。まあサバもサバでアジングロッドで釣れば独特の趣があるので、次回はサバゲームにしてみようかと思っているのだが。

今はサバの波に乗るしかない

釣りの世界はいつもそうだが、常に魚が釣れてくれるわけではない。これほど無限にいるかのように見えるサバの群れも、じょじょに薄くなってくることだろう。その前に個人的には同様にアジの大挙を待ちたいところだ。

アジングの竿抜けポイントなら、まだ見ぬ尺サイズもいるかもしれない。

ともあれ、今はサバの波に乗るしかない、という感じ。そのうちタチウオや青物も入り始めるだろう。黒潮大蛇行が終息した今年こそ、久々にタチウオの群れに襲われることを願いたい。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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