二つの大型台風の影響でウネリが残るなか、安全を優先して一級磯・飛島ではなく高島に渡った筆者。潮流が速くイシダイ狙いには厳しい条件だったが、潮止まり前後の時合いを逃さずイシガキダイやオオモンハタをキャッチした。

秋磯本番を感じさせる一日の模様をレポートする。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・間宮 隆)

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イシダイ狙いの沖磯釣り

9月22日(月)、静岡西伊豆・小下田の沖磯へ、石物狙いで釣友と出かけた。一級磯の飛島を予約していたが、はるか遠方にある二つの超大型台風からくるウネリが入っていた。無理をすれば渡れる状況ではあったが、大潮ということもあり、安全を考慮して、比較的高さがある高島に渡る。

「秋磯スタートダッシュ!」高島の沖磯釣りで良型イシガキダイをキャッチ【静岡】
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釣場の様子(提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

釣行開始

この日は、現役の素潜り漁をしている船長の奥さんが船に同乗。渡礁前に、最近の状況やポイントを詳しく教えてくれた。私は船着き場、同行の加藤さんは、高場から沖向きで竿を出すことにした。

様子見で高場から全体を見渡すと、沖側の左手から右手方向にかなり強い流れが入っていた。

「秋磯スタートダッシュ!」高島の沖磯釣りで良型イシガキダイをキャッチ【静岡】
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筆者の釣り座(提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

アタリなく時間が過ぎる

私の釣り座は潮裏となり、イシダイ狙いには不利だが、先のアドバイス通り、期待を込めて第1投。エサはガンガゼを半割にして、その中にアルゼンチンアカエビのむき身を仕込む。

仕掛けを足元に落とし込み置き竿で待つが、石物特有のカンカンと叩くようなアタリはない。時々、チョンチョンと穂先を震わせる小さな反応ばかり。まったりとした時間が過ぎていく。

やはり、潮裏はダメだなぁと思いながらも打ち返していく。一方、加藤さんも速い潮流に手を焼いて、思うような釣果はない様子。

「秋磯スタートダッシュ!」高島の沖磯釣りで良型イシガキダイをキャッチ【静岡】
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タックル図(提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

イシガキダイ浮上

11時少し前の潮止まりに、加藤さんがキロ級のイシガキダイを上げる。上げ潮になると今度は逆に流れ始める。私の釣り座は絶好のぶっつけ潮に。

「秋磯スタートダッシュ!」高島の沖磯釣りで良型イシガキダイをキャッチ【静岡】
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釣友がイシガキダイ手中(提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

すると状況が一変。カンカン、ギュンと竿先が海面に突き刺さるアタリにすかさずアワせると無事フッキング。軽快な引きを楽しんでイシガキダイをゲット。

ここから、楽しい時間帯に突入。1.5kgの同魚や、良型オオモンハタなどを取り込む。14時の迎えが来るまでアタリは続いた。

「秋磯スタートダッシュ!」高島の沖磯釣りで良型イシガキダイをキャッチ【静岡】
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筆者の釣果(提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

中の島ではイシダイが揚がる

また、隣の中の島では、ガンガゼ2個付けで富士市・裾野の志村さんが2.5kgイシダイを上げていた。いよいよ秋磯開幕だ。

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中の島ではイシダイが浮上(提供:週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆)

<週刊つりニュース関東版APC・間宮 隆/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年10月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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