好調の続く相模湾のシロアマダイをゲットする絶好機と、釣りクラブメンバーの岸田正德さんを誘って、9月25日(木)に相模湾茅ヶ崎のちがさき丸へ。天気にも恵まれ、目標を達成することができた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
相模湾でシロアマダイ釣り
5時半、船宿店舗前に到着。女将とあいさつを交わし、乗船手続きを終えると、いつものように大きな荷物はトラックで船着き場まで運んでもらう。
貴重品と竿を手に持って乗船したのは、米山時春大船長が舵を握る第十八ちがさき丸。右舷胴の間に釣り座を構える。

釣行開始
両舷5人ずつ並んで準備が整うころ、船長から注意事項がアナウンスされ、定刻より早い6時に出港。ナギの海を5分ほどで烏帽子岩沖のポイントへ。
海況は晴れ、北風1~2m、心配した台風のウネリは心配なし。潮はやや濁りを含んだ緑色で、流れは滞留していた。流し位置が決まると、「水深50m、準備のできた人はやってください」と、投入OKの合図。

39cmシロアマダイ浮上
自作した3本バリ仕掛けに、上からサバの短冊、加工オキアミ、青イソメを付けて投入。タナは底上2mで始める。置き竿での釣りスタイルだが、底の取り直しは約1分間隔でおこなった。
流れがないので、船長は仕掛けを船で引っ張るような操船。すると、開始5分で左舷ミヨシの堀さんにヒット。釣り上げたのは船中第1号の39cmシロアマダイ。

船中でシロアマダイ続々
それから10分後、私の右隣の濱田さんが竿を曲げる。これもシロアマダイで、30cm級の食べごろサイズ。同様にタナ2mで、誘い直した直後にヒットしたと話す。
30分ほどで流し直すまでの間、エサ取りのアタリは船中ちらほらと出ていたが、「先週よりも潮が澄んでしまって、違う潮が入ったのか、今日は食いが悪い」と船長。
ふた流し目も水深50mからスタート。すると、前者に2尾目の27cm。続けて、右舷ミヨシ2番の岸田さんにもアタリ。しかし、本人の期待に反して、定番ゲストの30cm級イトヨリだった。

アカアマダイも釣れる
その後、水深75~85mの深いポイントを探ってみるが、右舷ミヨシで良型カサゴが上がったほかは、ヒメコダイとガンゾウビラメなどのゲストのみ。
8時半に、西寄りの水深55mに移動すると、右舷ミヨシの瀬戸さんに30cm級カイワリ。数分後、右舷トモの藤田さんに35cm級アカアマダイ。

右舷ミヨシでシロアマダイ連発
その直後、私の置き竿にも待望の本命らしきアタリが到来。巻き上げ途中の引きでアマダイを確信。やがて水面に見えてきたのはやや小ぶりの23cm。
さらに、左舷ミヨシ2番の築地さんは、タナ1mで34~36cmシロアマダイを連釣。

船中全員安打達成
9時半からの流しでは、岸田さんに25cm級アマダイ。船中全員、本命をゲット。続けて同氏に2kgクラスのカツオがヒットしたがハリス切れでバラシ。
このあと、南風が強まり、12時半に港前の岸寄り水深65mへ。この移動の間に仕掛けを交換。波が高くなってきたのを考慮して、全長3mに替える。
これが正解で、ラストの流し始めから10分で25cm級アマダイが中バリのオキアミエサにヒット。
37cmシロアマダイを追加
13時の沖上がり5分前に、エサの配置をサバ、オキアミ、サバの順に。波が高くなったのも考慮してタナを少し上げた。相変わらず置き竿にしてアタリを待つと、グングン、グンと大きなアタリがきた。
竿を手に取って聞き上げると、さらにグングンと強い手応え。アカアマダイなら、過去に数尾上げたことのある50cm級のパワーを感じた。
やがて、電動リールが止まり、天ビンを引き寄せると、乳白色の魚体が見えてきた。下バリのサバ短冊に食ってきたのは37cmシロアマダイ。
最終釣果
直後に船長から、「はい、それではこれで上がります」とアナウンスで終了となった。船中釣果は、23~39cmシロ・アカアマダイ1~7尾と、イトヨリにキダイ、オニカサゴやカサゴ、サバが少し交じった。
シロアマダイはアカアマダイよりも攻撃的で、ジグにもヒットしやすいと聞いたことがあるのと、後者は大型になると小魚も食べているのでサバの短冊を使ってみて奏功した。
船長のコメント
「先週の少し濁り気味の潮のほうが食いはよかったですが、今日も仕掛けを工夫した人にはいい釣果があったようですね。
仕掛けの蛍光玉はピンク色がソーダガツオは少ないようですが、一律というわけではなく、きょうのように青物が少ないときは夜行のほうが結果としてよかったり…。状況で使い分けてみてください」

<週刊つりニュース関東版APC・木津光永/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年10月10日号に掲載された記事を再編集したものになります。