愛知県豊橋市の伊古部海岸で投げキス釣りを楽しんだ。朝ドラの舞台としても知られるこの海岸は、サーファーの聖地でもあり、釣り人とマリンスポーツ愛好家が共存する穏やかな場所だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀)
伊古部海岸で投げキス釣り
9月7日(日)大潮、中原重久氏に誘われて愛知県豊橋市の伊古部海岸へ投げ釣りに出かけた。初めての釣り場だが、私が喜んで見ていた朝ドラの舞台らしい。中原氏、粋な計らいだ。
夜中に車を走らせて現地で仮眠。明るくなってから外に出ると、サーファーの聖地らしく、釣りの前からサーファーと話が弾んで意気投合。「あとで一緒にゴミ拾いしない?」と誘われて即OK。それまでは、まったり釣りができそうだ。

序盤はゲストばかり釣れる
サーファーのエリアから離れて釣り座を選ぶ中原氏。駐車場からかなり離れたが、遠浅でいい感じの場所だった。いかにも魚がいそうだ。
てきぱき準備して第1投。最近は運動不足であまり遠くへ投げられないが、2色(1色は25m)ぐらいの所へポチャリ。
エサを付け直して同じ所へ投げる。やはり1色の所で強い魚信。今度は食わせようとしばらく待ち、3回ほどシグナルを確認してから回収。引きもぐんぐんと良かったはずで、シマアジの子供たちの3点掛け。リリースして何度か続けるが、毎回外道のオンパレード。
本命のシロギスヒット
さすがに心が折れそうになったころ、「コココ……」と弱いアタリ。これは間違いないと急いで回収すると、果たして本命のシロギスだった。ちょっと小さかったのですぐにリリースしたが、私としては満足だ。

隣でゴミばかり掛けて全然釣れない中原氏に釣り座を譲り、「ピーカンの天気の時はチモトに金ビーズがいいよ」と釣れた仕掛けもプレゼント。
周辺をゴミ拾い
納竿した後はサーファーたちの所へ行ってゴミ袋を受け取り一緒にゴミ拾い。エリアにもよるのだろうが、釣り人が出したゴミがほとんどなくてホッとした。
クリーン活動は釣り人しかしないのかなと思っていたので、「月に一度は活動しているんだよ」とサーファーたちに言われ、マリンスポーツ同士、海を大切にしているんだなあとうれしく思った。

ゴミ拾いの後に中原氏の所へ行くと悲壮感が漂っていた。かわいそうになってきたので、ご飯を食べに行こうと声を掛けて中原氏も納竿した。
最後に渾身のシロギスを手中
静岡県まで車を走らせて浜名湖のウナギを食べる。中原氏が「リベンジマッチしたい」と言うので、ほとんど貸し切り状態の浜で一人釣り。「釣れたら来てね」と言って車で休んでいたら本当に釣ってきた。なかなかの良型だ。中原氏、こん身の1匹に大満足だった。

さて翌日、仕事から帰ってきた中原氏、なんと「刺し身を作ったよ!」と。作り方教えたっけ……と思いつついただくと、めっちゃうま~、身がコリコリしていた。
暑さ寒さも彼岸までと言うが、これから釣りのしやすい陽気になってくるので、サオを持って釣り場へ行こう。
<週刊つりニュース中部版APC・美波亜紀/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2025年月日号に掲載された記事を再編集したものになります。