秋晴れの空が高く澄みわたり、木々の葉がほのかに色づきはじめた9月27日。ハゼを求めて三重県桑名市の長良川河口に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・HAZEKING)
長良川のハゼ釣り
長良川は岐阜県の山間部を源流とし、濃尾平野を貫いて伊勢湾へと注ぐ一級河川だ。木曽川・揖斐川とともに「木曽三川」と呼ばれ、古くから水運と漁業を支えてきた。
河口域は広大な汽水環境が広がり、多彩な魚種が生息する一大フィールド。ハゼやシーバス、クロダイなどが豊富に集まり、四季を通じて釣り人の人気を集めている。
秋ハゼ釣り
特に秋はハゼのベストシーズンを迎え、河口に点在するテトラ帯や石積みが好ポイントとなる。10月になると繁殖を控えたハゼは荒食いをはじめ、1年で最も活性が高まる時期だ。
特に体格のいいオスは縄張りを形成し、産卵用の巣穴を作る。テトラ帯は格好の住処となるため、熾烈な争いが日夜繰り広げられる。今回はその特性を逆手に取り、20cm超の大物を狙って穴釣りに特化したタックルを持ち込んだ。
ハゼがいる穴を探す
当日の潮汐は中潮。風は穏やかで水の透明度も高く、テトラの隙間からボトムまで見通せる。満潮から下げ潮に転じるタイミングで釣りを開始した。
仕掛けは1号ハリスに袖バリ5号、オモリはガン玉で調整。エサはアオイソメを1cmほどにカットして刺す。フォールで食ってくることはほぼ無いので、着底後にラインを注視し、反応がなければ軽く誘って巻き上げる。
テトラの隙間は無数にあるが、ハゼが好む穴は限られるため、素早く見切ってランガンで探るのが効率的だ。
17cmウロハゼが登場
3投目、着底後に張っていたラインがふっと緩んだ。典型的な食い上げのアタリだ。親指でドラグを押さえフッキング。直後に重量感が竿にのしかかる。
穴へ潜ろうとする魚体を強引に制して浮かせると、上がってきたのは17cmのウロハゼ。
太く厚みのある頭部と精悍な体つきは、まさに川の戦士を思わせる。
ハリスはボロボロ
しかしやはり穴釣りは一筋縄ではいかない。ファイト後にラインを確認すると、ハリスがテトラで擦れてボロボロに。
ラインブレイクのリスクが高いため、最低でも1号以上のハリスが必須だと痛感させられた。仕掛けを交換し、次の穴を狙う。
20cm巨大マハゼをキャッチ!
このポイントはテトラが二段構造になっており、下段と中段で連続してアタリが出る。中段の水深80cm付近でわずかな違和感。リールを止めてテンションを掛けると、竿がいきなり弓なりに曲がった。
暴力的な突っ込みにラインが走り、制御不能なほどのパワー。穴に潜られる前に一気に引き抜くと──手のひらをゆうに超える20cmのマハゼだった。
厚みのある体躯に光沢を放つ魚体は、まるで河口に棲む幻の怪魚。記録にも記憶にも残る一本であり、この秋のハイライトとなった。
今シーズンの長良川河口は全体的に数は釣れるものの、サイズはやや小ぶりという印象。その中で20cm超の大物を仕留めるのは容易ではないが、確かに潜んでいる。数釣りの楽しさも格別だが、ときには夢を託して「巨ハゼ」を狙うのもまた一興だろう。
<HAZEKING/TSURINEWSライター>
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