秋は投げ&チョイ投げで釣れる魚種が多くなる時期である。9月になったが、キス、ハゼともに今一つの状況が続いている。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
有田川河口でチョイ投げ釣り
9月13日、暑さを避けて夕方4時ごろから約2時間、有田川河口の女の浦の砂浜にてチョイ投げ、水温が高いので、河口部の砂浜ならキスの活性があると思い、ここを選んだ。浜の中央部の沖70~80mにテトラが積まれていて、その手前から波口がポイントなのでチョイ投げに好適である。

キスがヒット
浜の中央部の小さな流れ込みの周辺はやや浅くなっていて、ここを探ると13cmまでのピンギスであるが1色ゾーンで散発的にアタリを見せた。あまり活性が高い状態ではなかったが、キスは6匹。

へダイも顔見せ
同じポイントでたたくような強いシグナルを見せたのがヘダイ。美味い魚なのでクーラーに入れる。今年はヘダイが多い様で2匹をキャッチ、他、チャリコ、キュウセンなどが竿先を震わせた。

日高川河口で投げ釣り
9月21日、日高川河口左岸に釣行、この日は昼前から上げ潮を狙って普通の投げで狙ってみた。キャスターが二人おられたので状況を聞いてみると、やはりキスのシグナルは少ないようだ。
護岸を上流側に歩き、先端の部分から主に右斜め方向に遠投する。この時期の常連ゲストであるチャリコも、型が一回り大きくなっていたが、8月ほど活性は高くない。

メッキにハタが登場
そんな中、仕掛けを回収中に飛びつくような魚信、これは明らかに回遊魚系の食いつき方である、メッキが姿を見せる。そんなゲストのオンパレードの中、5色ゾーンでゴツゴツした荒々しい魚信、明らかに根魚のものである。
2度目の魚信で少し合わせを入れ、根に走られない様に早めにリーリングする。重量感たっぷりであったが残り1色半ぐらいのところで浮かせることができた。慎重に取り込むとハタ類の幼魚(アオハタ?)で約23cmあった。
投げでハタ類を狙って釣るのはなかなか難しいが突発的に来ると嬉しいゲストである。その後、ひったくるような魚信で大型のキスかと期待したがクロサギにがっがり。
六目釣果
夕まずめになって小型のクロサギとの一荷で、ようやくキスが姿を見せた。その後、釣果の写真をとるために短時間置き竿にした時に大きな魚信があり、キビレを取り込む。
この日は、キス、チャリコ、キビレ、クロサギ、アオハタ、メッキと秋口らしい六目釣果となった。大型と呼べる魚は釣れなかったが、3枚にさばけそうなサイズが揃ったので、刺身で食べ比べしてみることとする。

今後の見通し
9月中旬を過ぎ、暑さが和らぐと、ますます五目釣りが面白くなってくる。内湾の波止でも、海藻や根の点在するところではカワハギが釣れてくるし、潮通しのいい場所でキスを狙っていると24~25cmのカスゴ(マダイの幼魚)がくることもあるのでポイントによっては敢えて狙ってみても面白いと思う。
まだまだ水温は高く、メッキも元気なのでルアーマンもお気軽に楽しめると思う。時々ハゼのミャク釣りで延べ竿を絞り込むこともあり、びっくりさせられる。
<牧野博/TSURINEWSライター>