ライトゲーム――アジングやメバリングに熱中していると、誰しもが一度は思う疑問がある。「このジグヘッド、軸の色が違うけど、釣果に関係あるのか?」という問いだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
ジグヘッドの軸(フック)の色
ジグヘッドは、フックがおもりが一体となった構造で、その形状や重さ、ワームとのバランスが釣果に大きく影響するのは周知のとおり。だが、その中でもあまり語られないのが「フックの色」、つまり軸の色である。
釣具店の棚を見てみると、光沢・きらめきを放つ金軸のものと、無塗装やメッキで控えめな銀軸(鉛色)のものが混在していることに気づく。では、この違いが実際の釣りにどのように作用するのか。単なる見た目の違いなのか、それとも何らかの意味があるのか?
金バリ:アピール重視
まず金色のフックについて。金バリは光を強く反射するため、フラッシング効果が高い。特にアジングでは、魚の視界にキラリと入ることで、ワームだけでは出せない「微アピール」を生むとされている。小魚が群れで泳ぐときに体をくねらせ、側面を反射させる自然な演出に近いともいえる。
また、夜釣りにおいても月明かりや常夜灯の下で微かに輝くことで、リアクションバイトを誘発するケースもある。動かしても、止めても、わずかな反射で魚の興味を引く。そのため、金バリは“寄せる力”に優れると評価されている。
鉛色のハリ:見切られにくい
一方で鉛色、あるいは銀色系のフックは、目立たないのが特徴だ。こちらはアピールよりも「見切られにくさ」を重視した仕様ともいえる。メバルのように視力の高い魚種に対しては、余計な光を反射しないことで警戒心を与えにくく、違和感なくバイトさせることができるとされている。
特にクリア系ワームやナチュラルカラーの使用時、全体的にナチュラルに見せる釣りには、鉛色のフックが好まれる傾向がある。日中や澄潮での釣行時にはこちらを選ぶアングラーも多い。
実は釣果に影響なしか?
とはいえ、実釣で明確な差が出るかといえば、それはやや疑問である。筆者も金と鉛色のフックを交互に使いながら検証してみたが、釣果に決定的な違いが出る場面は少なかった。魚の活性が高いときはどちらでも普通に食ってくるし、逆に渋いときには色以前の問題になる。
実際、潮や水温、ワームの動きの方が圧倒的に影響力が大きく、フックの色はせいぜい“最終仕上げ”に過ぎないように思える。気分や信じる力=いわゆる“釣れる気がする感”が、アングラーの集中力を引き出す効果の方が大きいかもしれない。
金バリはサビやすい?
さて、ひとつ見逃せないのが、金バリのサビやすさである。金色のコーティングは薄く、繰り返し使っているうちにメッキが剥がれ、サビが目立ち始めることがある。特に海水に晒されるライトゲームではその傾向が顕著で、気がつけば数回の使用でフックが茶色に変色していた…ということもある。
一方で鉛色のフックは比較的耐久性が高く、サビにも強い。こまめに交換するスタイルなら金でも問題ないが、コストパフォーマンスや実用性を考えると、鉛色に軍配が上がる場合もある。
最終的に釣れると信じられるか
軸の色が釣果に与える影響は、極めて小さい。が、ゼロではない可能性もある。重要なのは、アングラー自身が「この色の方が釣れそう」と信じられるかどうかである。自信を持って投げる一投と、迷いながら投げる一投とでは、微妙な操作や集中力に差が出るのは間違いない。
釣りは情報戦であり、信じたルアーが一番釣れる――あながち迷信でもあるまい。軸の色にこだわるのもまた、釣りの楽しみ方の一つなのである。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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