静岡県西伊豆町の仁科地区の沖磯へフカセ釣りに出かけた筆者。海の中はまだ夏を引きずっている模様で、7魚種が登場した釣行をお届け。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター塩田哲雄)
磯フカセ釣り月例会
毎月実施している主宰する磯釣り奨励会の月例会だが、10月になってもまだ夏のような暑さが残り、釣り場所をどこにするか迷う。なんでも、気象庁異常気象分析検討会が今夏の気象を分析したところ、(1)40℃以上が30ヶ所と過去最高。(2)夏の平均気温は平年より2.36℃上昇で1898年以降最高。(3)最高気温が群馬県伊勢崎市で41.8℃、過去最高を記録。
以上の現象から数十年に一度の極端な現象と発表した。こんなに暑い夏は今年限りにして欲しいものだ。
西伊豆で開催
さて釣り場であるが、今月開催の第44回G杯争奪全日本がま磯(グレ)選手権西伊豆予選が予定されているので、会場となる西伊豆町の仁科地区へ行くことにした。私も含めて会員も何人か出場するので最近の状況などを掴めたらと仁科に決めた。
龍海丸で渡礁
仲間と相乗りで、夜中に自宅を出発し、まずはエサ屋さんでまきエサを作ってから、仁科港に向かう。お世話になる渡船龍海丸(TEL:0558-52-0814)さんが出船する岸壁には4時頃到着。出船時間は6時なので少しの仮眠を取る。
出船前には船長さんが出てきて、乗船名簿の記帳や海の状況などいろいろと親切に対応してくれるので、初めて訪れる方や初心者でも安心して乗船できるのはありがたいし、釣りも楽しむことができる。
当日の状況
水温は24℃台。下がり出してはいるもののまだ高い状態。メジナ狙いのフカセ釣りには少々厳しい状況。事前に仲間内で渡礁順番をくじ引きで決めているので、船長さんからこの磯は何人と指示してもらい上がった。
沖磯「ヤトリ」
柱状節理のような岩肌で、馬の背のように島の真ん中が高くなった形状の、収容人数6人くらいの大きな島。表側も陸を向いた裏の水道側も釣り座になり、潮の流れる方向や、サラシの出具合を見て釣り座を選べる。
過去に50cm超えの口太メジナが数枚釣り上げられているのと、大型真鯛も出る人気の釣り場である。私も50cmとはいかないが、48cmまでは釣り上げたことがある大好きな磯だ。
当日のエサ
仲間と釣り座をどうするか決めてから支度を始めた。エサ屋さんで用意したまきエサは、オキアミ6kg。配合エサは、グレパワーVSP、グレパワーV9、グレパワー沖撃ちSP、グレパワーV11各1袋を混ぜ合わせたものを、釣り場で海水を汲んで少しずつ入れながら拡散性を損なわないようにと遠投性が出るように仕上げた。
さしエサ
さしエサは、水温が高いことは分かっていたので、いろいろなエサ取り対策用に、くわせオキアミ食い込みイエローL、くわせオキアミスーパーハードM、グレ丸、練りエサのアピールホワイトを用意した。
一気に沖を狙う作戦
まずは沖側の先端部に釣り座を取った。いつものようにまきエサを多目に磯際周辺へ撒いて魚の活性具合を観察。この時点では浮いてくる魚の姿は見えない。潮は右から左に緩い。仕掛けは磯際から入れて探ってみた。秒でエサが取られる訳ではないが、十数秒ではなくなるレベル。
30m先を狙う
そこで、沖の潮の方が効いていると判断し、徐々に沖へ探る釣り方ではなく、一気に30m先のポイントをダイレクトに遠投して狙ってみた。
攻め方は、先にまきエサを磯際へ撒き、続いて本命ポイントへのまきエサはバラケないように沖30m地点へ固めて撒いた。そしてすぐに仕掛けを投入し、追いまきエサを撒き、仕掛けが馴染んである程度潮に乗って流れる状態を見てアタリが出るのを待つようにした。すぐに結果は出ない。しかし、狙いは間違っていないという確信はあった。
30cm級イサキが連発
「メジナは潮を釣れ」という格言がある。ほどなくして、緩かった潮がやや速く流れ出したタイミングで、竿先までひったくるアタリが来た。頭を振る感じからイサキらしい。予想通り30cm弱の肉厚な良いイサキが釣れた。
美味しいお土産が出たので、イサキを釣りながら本命のメジナが口を使うタイミングをみることにした。狙い方は同じようにして、26cm~30cmクラスのイサキが連発。
仲間にシマアジ
そのうち、少し離れた場所で釣っていた仲間が嬉しそうに「こっちも良いのが出たよ!」と声を掛けてきた。見ると30cmのシマアジ。握り鮨4貫くらい作れそう。その後もシマアジを釣って本人大満足。
エサ取りのムロアジ登場
イサキにシマアジと嬉しい魚が連発したのは良かったが、潮が効きだした影響からか、25cmくらいのムロアジの群れまで集まってしまった。どこに仕掛けを入れても、試しに裏の水道側でもムロアジが釣れてしまう。
ソーダにシイラも集合
挙句の果てに、ムロと一緒に泳いでいるのか丸ソーダカツオもヒット。魚大好きな人ならば、このサイズのムロなら開いて干物にすれば最高のご馳走になるのだが、持ち帰った後のことを考えて全て放流。ムロを追いかけてかシイラまで寄って来たようで、遠投した仕掛けが着水した途端、スプールから50mほど一気にラインが引き出されるアタリが出た。
スマガツオやヒラマサなら良いなとやり取りを開始するも、すぐに魚がジャンプしたのを見て魚の正体はシイラと分かってがっかり。引きだけは楽しめたので良かった。
手前を狙う作戦へ変更
昼頃になり、潮は緩くなり出したものの、相変わらずムロアジは居なくならない。そこで沖に多めのまきエサを撒きムロアジを集め、手前には少しのまきエサで根周りに付いているメジナが釣れたらと攻め方を変えてみる作戦。
アカハタが登場
根周りを狙うので、ハリスを短くし、根掛り覚悟で攻めると、嬉しい高級魚のアカハタが最初は釣れてきた。
待望のメジナがヒット!
あとは本命が釣れればバッチリと狙いつづけると、ウキが一気に消し込むアタリで小さいながらも尾長メジナが釣れた。釣り開始から6時間。ようやく会えた嬉しい本命。すぐに放流してサイズアップを期待して狙い今度は30cmくらいの口太メジナであった。
7目釣果を達成
結局メジナは小さいのが2枚であったが、仲間は40cm近いブダイを釣り上げていて、2人でメジナ、イサキ、アカハタ、シマアジ、ムロアジ、丸ソーダカツオ、シイラと7目達成。他の磯に上がった仲間たちも、メジナの釣果はあまり良くなかったが、イサキを始め楽しめたようであった。
今後の展望
今回の月例会は、水温24℃台と海の中はまだまだ夏の装いが残り、厳しい状況ではあったが、予選に向けての試釣りはバッチリできた。暑さは厳しかったが、風も波も穏やかな釣り日和の中、会員との親睦をはかれたし、西伊豆仁科の沖磯で良い一日であった。
今後は、水温が上下しながら下がってくるので、秋磯本番を迎え良型メジナが狙えるシーズンとなる。今期も仁科の磯は大型メジナが期待大だ。
<塩田哲雄/TSURINEWSライター>
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