暑さ寒さも彼岸までという言葉があるとおり、彼岸を過ぎたころから秋本番を感じるようになった。秋を例える言葉はいろいろあるが、ヘラ釣りファンが連想するのは秋の新ベラ放流だろう。

今回紹介する東京都の葛飾区にある水元小合内溜も、定期的に放流がおこなわれているので魚影は濃い。秋空の下、都会のオアシスでヘラ釣りを楽しもう。

(アイキャッチ画像提供:マルキユーフィールドスタッフ 山野正義)

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水元小合内溜の概況

都立水元公園内には葛飾区側にある内溜、東京と三郷市の境にある外溜、2つの池がある。どちらでもヘラは釣れるが、小合内溜は定期的に新ベラが放流されているので魚影が濃く、水深もあるので管理釣り場派に人気がある。

昔の小合内溜は2軒の舟宿が管理する和舟で釣りが楽しめた。そのころは近くの商店がヘラブナの放流資金を協賛していたため魚影が濃く、管理釣り場に匹敵するほどの釣果が上がり例会も組まれていた。

釣り場が整備されて釣り桟橋ができたころに、外溜からの水を内溜に通水中にヘラが外溜に遁走してしまい、もぬけの殻状態になりヘラが釣れなくなってしまった。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【東京&埼玉・水元小合内溜】
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水元小合内溜の概況(提供:マルキユーフィールドスタッフ 山野正義)

その後、商店からの協賛はなくなったが、日研の地道な新ベラ放流のおかげで年を追うごとに魚が増えた。昔ほどの魚影ではないが、3~4年前から良型のヘラが釣れるようになった。

外溜も以前は新ベラが放流されていた時期があったが、現在はおこなわれてない。どちらかと言うと、春先の巣離れ限定で釣りを楽しむ人が通っている。

ポイント

ポイントは大きく分けて道路側と滝側。道路側で人気があるのは墓場前。ここは以前からの好ポイントで、連日のようにエサ打ちがされているので居着きの魚が多い。

墓場前の入口から入り、トイレ前付近が1級ポイント。

旧パーク前(以前にパークと言う喫茶店があった場所)は墓場前の入口から入り右側。ここも墓場前と同様に人気があり、魚の着きがいい。このポイントに入る常連もいる。

コインパーキング前から旧釣具店(元禄釣具店)の間は、以前は釣り人が少なかったものの最近人気が出てきたポイント。水深はコインパーキング前付近で2.5m前後、南側に行くに従い浅くなっていく。どちらかと言うとコインパーキング前付近が人気。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【東京&埼玉・水元小合内溜】
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さくら大滝両サイドに桟橋(提供:マルキユーフィールドスタッフ 山野正義)

さくら大滝の両サイドにある桟橋は、水通しがよく魚が着いている。どちらかというと西側の桟橋の滝寄りが人気。こちらは3m近い水深があり、2本前後の深宙の釣りを楽しむ人が多い。

滝の東側の桟橋は、ほかのポイントと比べて魚影が薄く、入釣する人が少ない。それでも魚が入ってくると、地ベラ化した大型が釣れる。

左側寄りに行くに従い浅くなり、底釣りは根掛かりする場所がある。どちらかと言うと1m前後の浅ダナがお勧め。筆者の好きなポイントだが、先日オデコを食らっている。

タックルセッティング

ヘラの型がいいので、道糸は1~1.25号、ハリスは0.4~0.6号を使う。今期は浅ダナでもコイが掛かってくるので、宙・底釣りとも道糸とハリスの号数に差をつけたほうが安心。

宙釣りなら、竿は11尺前後が目安。両ダンゴの場合、道糸1.25号、ハリス0.5~0.6号上20~35cm下30~45cm、ハリは、セッサまたはバラサ5~7号。ウキは私の使用例を挙げると、大祐ベーシック1~4番(ボディー4~5.5cm)パイプトップ。

エサの配合

エサはカクシンや凄麩をベースにコウテンやカルネバ、BBフラッシュなどを配合する。配合例は凄麩200cc+BBフラッシュ200cc+水100cc。手水や少量のカルネバ、BBフラッシュ等を振りかけて調整。

大型のコイの活性が高いので、1m前後のタナを攻めたほうが被害が少ない。

今週のヘラブナ推薦釣り場2025【東京&埼玉・水元小合内溜】
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強い引き込みが楽しめる(提供:マルキユーフィールドスタッフ 山野正義)

底釣りは長い竿を用意

底釣りは竿が短いとコイが掛かる確率が高くなるので、15尺以上がおすすめ。道糸1~1.25号、ハリス0.4~0.5号上30~40cm下40~50cm、ハリはセッサまたはバラサ4~6号。

ウキは私の使用例を挙げると大祐PCエッジ2~5番(ボディ9~12cm)。

エサはダンゴの底釣り芯華をベースにペレ底やペレ道を配合する。ダンゴの底釣り芯華200cc+水100ccで作る標準作りでも十分対応できる。

<マルキユーフィールドスタッフ 山野正義/TSURINEWS編>

この記事は『週刊へらニュース』2025年10月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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