今年の夏は昨年に引き続き、異常なまでの暑さが大変長引いた印象だ。海水温もかなりの高温続きとなり、秋の堤防釣りの定番であるカワハギの釣況にも影響を及ぼし、釣れ始めが大幅に遅れていた。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)
須磨海釣り公園でカワハギ釣り
須磨海釣り公園は、1976年にオープンした兵庫県神戸市須磨区にある海釣りのための施設だ。明石海峡に面していることもあり、四季折々多種多様な魚が釣れるため、近畿地方、特に兵庫県では名の知れた名ポイントだ。
昨年にリニューアル
2018年の台風により甚大な被害が出た影響で、長らくの間休園となっていた同施設だが、その後沖に突き出ていた釣り場を漁礁化し、釣り場全長を短くするといった工事が大々的に行われ、2024年11月1日にリニューアルオープンとなった。現在は、土日祝日は入場規制がかかるほど人気の釣り場となっている。
施設は充実
現地には、入場券や釣具を購入するための売店、水洗トイレ(男女別)、洗い場が完備されている。
さらに、釣り場には柵が設けられているし、施設内は全面禁煙。至る所にゴミ箱もある。
また、売店では竿やリール・アミエビ用バケツの他、救命胴衣の貸し出しも行っている等、レンタル道具も豊富だ。さらに、どこでどんな魚が釣れるといった情報も掲示してあるので、初心者にも玄人にも安心の釣り場と言えるだろう。
食事も可
売店のすぐ傍には食事処の「すま家」というお店があり、ファミリーで釣行後に食事を楽しむことも可能だ。
料金
気になる料金だが、大人一名「4時間まで1200円」という料金設定になっており、それ以降は1時間辺り300円を追加で支払う事になっている。これは、釣行前に売店にて1200円を支払い、釣行後に延長分を支払うというスタイル。そのため、時間管理はしっかりと行いたい所だ。
また駐車場は、すぐ近くにある須磨浦公園駐車場を利用する事になるのだが、平日の最大料金は1200円(4時間だと900円)、土日祝日は上限が無いので注意して頂きたい。
潮通し抜群
南釣台の沖合には何もなく、ただ海が広がっている。
明石海峡大橋のすぐ傍という事もあり潮通しは抜群で、この日もメジロ・ハマチが良く釣れていた。海面まではかなりの距離があるので、タモ柄が6mあれば安心だろう。
カワハギを狙う
著者は今回、良型カワハギを求めての釣行。事前に施設のHPを確認すると、9月末に26cmという特大サイズが釣れているので期待大だ。
釣り場はテトラの傍
南釣台や北釣台の柱周りも好ポイントだと思われるが、今回著者は西釣り台と呼ばれているテトラ横の釣り場をチョイスした。テトラからある程度距離を開けた場所は多くのアングラーがいたが、やはり根掛かりの危険度が上がるためか、テトラのすぐ傍はガラガラだ。
今回のタックル
使用するタックルだが、メインとなるチョイ投げ探りスタイル用(エギングタックル)と、足元狙い用(穴釣り竿)の二種類を用意。仕掛けは全く同じ自作の物で、根掛かり対策として、船の根魚釣りでよく用いられるステ糸仕掛けとしている。ここにナスオモリの5号をセットすればOKだ。
エサ
著者が愛用しているのは塩〆アサリ。とはいっても生のアサリではなく、スーパーにて冷凍で売られているボイルアサリをバクバクソルトで加工した物だ。これが大変良く釣れるため、著者は1シーズン通してこの餌しか使わないくらいだ。
足元にビニールシート
ちなみに、須磨海釣り公園は足元が網目構造になっている。うっかりオモリやハサミといった小物を落とさないよう、100均のビニールシートを引き、荷物を一纏めにしておくと安心だ。ただし、通路を塞がないようにするなどの配慮も必要だろう。
陸っぱりカワハギの釣り方
準備が整った午前7時、いよいよ釣り開始。足元を探るよりも沖の方が良型がいるかもと考え、メインの釣り方としてチョイ投げ探りスタイルをチョイスした。
釣り方
まずは10~20mくらいの距離から探るべく、遠方へとアンダーハンドで軽くキャスト。周囲に危険が及ばないよう、よく確認をしてから投げたいところだ。着底後は糸フケを素早く巻き取り、足元の根をグワッと飛び越えるイメージで竿を大きく煽る。
糸を張ったまま竿を下げていき、再度着底の感触を感じたらゼロテンションでアタリを待つのが、この釣り方の基本スタイル。ゴリゴリと根に擦れる感触があれば、それは仕掛けが根の隙間に入り込んでいる証拠。すぐに仕掛けを持ち上げないと即座に根掛かりするので、竿の感触には最大限の注意を払いたい。
2投目で本命カワハギ手中!
1投目から餌盗りと思しきアタリが連発し、魚影の濃さを実感していたら、2投目でいきなりガツガツッという本命のアタリ!タイミングを見極めてアワセを入れるとバッチリフッキングし、見事16cmの本命をゲットした。
19cmサイズアップ成功
その後もひっきりなしにアタリが出続ける。魚影はかなり濃いようだが、とにかくフグが多いようで、油断すると勝手に掛かってしまう状況だ。中には本命のアタリも混ざっているのが悩ましいところ。可能な限り選り分けるようにしてアワセを決め、見事に19cmの良型を仕留めることができた。
サンバソウも登場
ところがここからは、カワハギのアタリが遠のいてフグとベラのオンパレード。どうにもならなくなってしまったので竿を持ち替え、足元もじっくりと探ってみる。すると、フグに混じって強烈なアタリが出て、21cmのサンバソウがヒット。これは嬉しいゲストなのでスカリへと放り込んでおく。
エサ取りに苦戦
アタリが無い時間はほぼ無く、さすがの魚影の濃さ……ではあるのだが、とにかくエサ取りが多い。中々本命に出会えない時間が続く。
まさかのアジ
釣れるゲストは様々で、とにかく多いのがフグの仲間。次いでササノハベラやホンベラ、キュウセンなどベラの仲間に、根魚の代表であるガシラ。そしてアサリエサだというのにまさかのゲストもヒット。
まさかのアジも釣れてしまった。随分と美味しそうなアジだったので、こちらもスカリへと移動させておく。
サイズダウン
近場がダメなら遠投はどうだろう?と、再び竿をエギングタックルにチェンジ。40m程度のラインまでを幅広く探ってみたのだが、やはり20~30mラインにある根の際でアタリが出る。
ようやく本命のアタリを捉えたと思ったのだが、残念ながらサイズダウン。2枚のうち1枚は「よく針掛かりしたな」というようなサイズだった。
時間延長も不発
釣り開始から3時間40分後、ようやく4匹目のキープサイズとなる17cmをゲット。
この段階で納竿すれば追加料金はかからないわけだが、なんだかまだ釣れるような気がして(フラグ!?)、著者は延長を決断。
移動するもエサ取りのみ
そこから1時間ほど粘ったのだが、アタリはあってもフッキングしない状況が続く。ならば場所を移動してもう1時間延長すればと思い、北釣り台へと移動。柱回りをじっくりと攻めてみたが、ひたすらにチャリコが連発しただけ。12時20分に納竿とした。
最終釣果はカワハギ5枚
最終的な釣果は、19cmまでのカワハギが5枚(リリース1枚)、サンバソウにアジ。家族で食べるには十分ではあるが、少々物足りない釣果となってしまった。
今年の瀬戸内のカワハギ釣りはどこも大釣りが難しい状況となっているので、釣れただけ良しとしたい。持ち帰ったカワハギとサンバソウは刺身にして、冷温プレートにて大変美味しくいただいた。
安心して楽しめる釣り場
著者にとっておよそ20年ぶりとなる須磨海釣り公園での釣行だったが、やはり抜群の魚影の濃さを実感できた。足場がよく柵もあり、トイレもあるせいなのか、女性アングラーの姿もちらほら見受けられた事も加筆しておきたい。
アジはひっきりなしに釣れていたし、アオリイカ・青物・チヌ・スズキ等の大物も豊富なので、是非釣行してみてはいかがだろうか。
<荻野祐樹/TSURINEWSライター>
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