秋晴れの10月初旬、東京都中央区の佃堀でハゼ釣りを楽しんだ。満潮を迎えた堀には魚影が多く見えたものの、最初は食いが渋い展開。

潮が動き出すと活性が上がり、竿を長くして沖を狙うと良型が次々にヒット。短時間ながら37尾を釣り上げ、下町情緒あふれるロケーションで秋の釣りを満喫した。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

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佃堀でハゼ釣り

10月3日(金)、東京都中央区にある佃堀へハゼ釣りに出かけた。14時過ぎ、佃小橋に到着。満潮を迎え、水位が高い。魚影を探して歩くと、森稲荷神社側で魚影が確認できる。

ヘチの石積み護岸の斜面に、大小の魚が折り重なるようにへばりついている。だが、動きが鈍い。とりあえず、魚影が濃そうな所で竿を出す。

「潮変化を読んで良型連発!」佃堀のハゼ釣りで37尾キャッチ【東京・中央区】
「潮変化を読んで良型連発!」佃堀のハゼ釣りで37尾キャッチ【東京・中央区】
佃堀(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

使用タックル

タックルは1.8mのノベ竿にミチイト0.6号を竿いっぱいに結ぶ。ハリス0.4号5cm、ソデバリ3号を結んだシモリウキ釣り。ウキは軸付きセル玉8mmをゴム管止めした下に中通しセル玉5mmを1個付け、0.2mm厚の板オモリで全体がゆっくりと沈むように浮力を調整。

水深に応じてトップのウキが水面下5cmくらいにあるようにする。エサはミミズを使用。

1cmくらいに切り、通し刺しにしてハリ先を出す。

小ぶりのハゼをキャッチ

ウキ下を30cmに取り、護岸の斜面にエサを止める。反応が今ひとつなので、ウキを上下してエサを踊らせて誘いをかけると、スーッと水中ウキが横に引かれる。何回か空振りしたあと、プルプルッときてハリ掛かり。7cmと小ぶりのハゼが釣れた。

その後はアタリが散発的で、魚が見えるわりには釣果が伸びない。1時間粘ってツ抜けするのがやっと。やはり、満潮時の止水状態は活性が低く、食いが悪いようだ。

「潮変化を読んで良型連発!」佃堀のハゼ釣りで37尾キャッチ【東京・中央区】
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ヘチを狙って竿を出す(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

長竿に変更で良型手中

やがて引き潮になり流れが出始めると、ヘチにいた魚の姿が見えない。岸から離れたようなので、沖め狙いに変更。仕掛けはそのままで竿を3.1mに交換。

沖めいっぱいに振り込むと、1投目からナジミ途中のウキを勢いよく消し込むアタリ。軽く手首を返してアワせると、グリグリッときて11cmの良型が釣れた。

続けて同様なアタリがひん繁に出て、10cm前後が次々に掛かった。

16時過ぎまで好調に釣れ続き、アタリが遠くなった17時前に納竿した。

「潮変化を読んで良型連発!」佃堀のハゼ釣りで37尾キャッチ【東京・中央区】
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良型のハゼがヒット(提供:週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦)

最終釣果

正味2時間30分の釣果は6~11cmが37尾。平均サイズは9cmだが、6~7cm以下の小さい個体も多かった。魚影は濃いので、潮が上下し始める2時間くらいを狙えば、数釣りが楽しめるだろう。釣った魚はクーラーに入れて持ち帰り、かき揚げや南蛮漬けにして、おいしく頂いた。今年は猛暑の影響でしばらく楽しめそうだ。

佃堀は中央に架かる朱塗りの橋を中心に下町の風情が色濃く残っているため、釣り場のロケーションは抜群。また足場がいいうえトイレ、ベンチも整備されているため、女性、子ども連れでも困らない。

<週刊つりニュース関東版APC・岩井一彦/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年10月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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